トイレを流すと台所がゴボゴボ音がするのは何故？原因排水管枡

トイレのゴボゴボ音の原因

トイレの水を流すとゴボゴボという音がなるのは、排水口のもっと奥の排水管で詰まりが起こっている、または起きかけていることが原因の可能性があります。奥の排水管内で詰まりが起こっている場合は、トイレの便器から流れた水が詰まり部分で一度止められて空気がたまります。その溜まった空気がトイレの洗浄で使われる大量の水と一緒に流れることで水の中に空気が溜まり、流れ終わった後にゴボゴボという音がすることがあります。

ただし、全てが排水管詰まりというわけではなく、雨が降ったことで下水管に大量の水が流れ今度押し上げられた空気が原因になったり、便器内の排水トラップが原因だったりと色々な原因が考えられます。

雨が降った際になるゴボゴボ音は天気が回復して、しばらく経つと自然に直ります。便器内の排水トラップが原因の場合は、配管のやり直しなどが必要になることもあるため、業者に点検作業を依頼した方がいいでしょう。

排水管詰まりの場合は、詰まりの原因によっては自分で直せることもあります。しかし、先ほど紹介したようなことが原因で音が鳴っている可能性もあります。そこでまずは、排水管詰まりが原因かどうか調べる方法についてご紹介したいと思います。

トイレ以外でも音がする場合

トイレの水を流した際に、トイレからゴボゴボ音がした場合は、他の箇所でもゴボゴボと音がしていないか確認してみましょう。排水管が繋がっている箇所で詰まりが起きている場合は、トイレだけでなく他の箇所からも同じような音が聞こえてきます。もしも、水を流してゴボゴボ音が鳴った場合は詰まり解消を試みるのもいいですが、詰まりの内容によっては自分で作業をしない方がいいものもあります。

トイレが詰まるような心あたりがある場合

トイレ詰まりが原因で、ゴボゴボ音が鳴っている可能性が高い場合は、解消作業を試す前に「何が詰まっているか」を調べておきましょう。調べるといっても、使用している人の記憶が頼りになります。詰まりの原因によって、解消方法などは変わってきます。主に、トイレ詰まりになる、よくある原因についてご紹介したいと思います。自分で最近流した記憶がないか、ご参考にしてください。

トイレットペーパーを大量に流した

トイレ詰まりの原因でよくあるのが、トイレットペーパーを大量に流してしまったという失敗です。トイレットペーパーはトイレの水に溶けやすいように作られた紙なので、自分で詰まりを解消できる可能性が高いです。実際の解消方法については、後述の紙詰まりによるゴボゴボ音の解消方法を参考にしてください。

ティッシュやパッドなどを流した

トイレに流す用ではない普通のティッシュや、生理用品などをトイレに誤って流して、トイレが詰まってしまうこともよくあります。特に、寝起きの朝の時間帯や1日の疲れが溜まっている夕方から夜に誤って流してしまう人が多いように感じます。ティッシュはなんとか自力で解消できるかと思いますが、パッドなどの場合は水に完全に溶けないため業者が専用の道具を使って排水管から引き上げるなどの作業が必要になります。

排水管からパッドなどを引き上げる際の料金は、パッドが詰まっている場所までの距離などによって料金が変わってきます。奥にあればあるほど、料金が高くなってしまいますので、ラバーカップなどで誤って押し込まないように注意しましょう。

溶けない異物を流した

スポンジや歯ブラシ、時計や子供のおもちゃ、飾りなどの水に溶けないものを流してしまったという方もよくいらっしゃいます。異物を流した後、すぐにトイレが詰まることはなかったけど、しばらくしてから詰まってしまったということもあります。もしも異物を流してしまった際は、先ほどのパッドと同様に排水管の奥に入り込んでしまう前に早めに業者に連絡することをおすすめいたします。

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特に心あたりがない場合

トイレットペーパーを流しすぎた記憶も、紙やパッド、溶けない異物なども特に流した記憶がない場合は、詰まり以外が原因でゴボゴボ音が鳴っている可能性があります。よくある、詰まり以外でゴボゴボ音が鳴る原因は下記のようなものがあります。

配管内部の圧力が原因

家を建てたときの配管の設置構造が悪く、配管内部の圧力が外側よりも低くなってしまう場合は、トイレ便器の排水トラップ（排水管の臭いが上がってこないようにする水たまり）が引っ張られてしまい、ゴボゴボと音が鳴ってしまうこともあります。ひどい場合は、配管の設置をやり直すこともあるようですが、排水枡の蓋を空気が出入りできる穴付きのものに替えることで解消することもあります。

サイホン式のトイレの場合

よくあるトイレであれば、タンクの水を落とす勢いで排泄物を排水管に押し込んで洗浄します。しかし、中には水を吸いだすことで、排泄物を洗浄するタイプのトイレもあります。この水を吸い出すタイプのトイレが、サイホン式トイレです。サイホン式トイレの場合は、水を吸い込むため、空気が入り込むことがあり、ゴボゴボと音が鳴ることがあります。このサイホン式トイレのゴボゴボ音の場合は、故障ではないので特に修理などは必要がありません。

トイレのゴボゴボ音の対処方法

これまで、トイレのゴボゴボ音の原因についてご紹介いたしましたが、今度はその対処方法についてご紹介したいと思います。自分で簡単にできるものと、できないものがありますので、今回は自分でできる対処方法をご紹介いたします。

自分で対処できるゴボゴボ音の原因

自分で対処できるゴボゴボ音は、「トイレットペーパーやティッシュ」などの水に溶ける紙類の詰まりです。パッドなどの生理用品やペット用トイレ砂などの詰まりの場合は、今回紹介する方法では状況が悪化する可能性があるため、業者に連絡して洗浄もしくは異物を取り除いてもらうことをおすすめいたします。

紙詰まりによるゴボゴボ音の解消方法

紙詰まりによるゴボゴボ音は、ラバーカップを使うことで解消できる場合があります。ラバーカップとは、いわゆる”スッポン”と呼ばれる道具です。ホームセンターや大型スーパーなどで売られていることが多く、手軽に購入できるかと思います。

トイレのゴボゴボ音をラバーカップで解消

スッポンと呼ばれる、トイレの便器に当ててキュポキュポして詰まりを解消するアイテムの正式名称は「ラバーカップ」といいます。昔からよく知られているアイテムですが、実は間違った使い方をしている人が結構多くいます。

ラバーカップの正しい使い方は、「詰まりを引っ張りだす」ことです。効果を最大限に出すためにも、正しい使い方についてご説明いたします。

ラバーカップの金額とサイズ

ラバーカップは、ホームセンターや大型スーパーなどで購入することができます。メーカーや売っている場所によって値段は様々ですが、安いものであれば500円位のものも売られています。購入する際は、金額も大事かと思いますが、サイズもきちんと確認するようにしましょう。

ラバーカップによっては、キッチンや洗面所などの排水口専用の小さいものなどが売られていることがあります。きちんと、トイレの便器の排水口にフィットするものでないと効果が出ないため注意しましょう。サイズ以外にも、柄の短いものや、節水タイプの便器に対応しているものなど色々ありますので、よく確認してから購入することをおすすめいたします。

必要な道具

ラバーカップ、給油ポンプまたは水を汲みだせるもの、ビニール袋（ゴミ袋など）、バケツ、雑巾、ゴム手袋。

注意点

トイレットペーパー以外のもの、例えばペット用のトイレ砂や歯ブラシなどの固形物などを落としてしまった場合はラバーカップは使わないようにしましょう。排水管を傷つけてしまい、大規模な工事が必要になることがあります。そういった場合は、業者に取ってもらうようにしましょう。

手順

1.汚水を汲みだす

汚水が便器の上の方まで上がってきている場合は、給油ポンプやひしゃくなどを使って、水をくみ出しておきましょう。

2.ビニールでカバーする

ラバーカップを使っている時に、便器の水が飛び散らないように、ゴミ袋などのビニール袋の真ん中に穴を開けてラバーカップを通しておきます。

3.ラバーカップをゆっくり押しつける

ラバーカップを便器の排水口に密着させて、ゆっくりと押し付けていきます。

4.勢いよく引っ張る

ラバーカップがそれ以上押し付けられなくなったら、勢いよく引っ張ります。これを複数回繰り返すことで、詰まりが解消します。

5.バケツの水を流す

詰まりが解消できたと思ったら、バケツに水を汲んで便器に流してみましょう。きちんと流れるようになったら、完了です。

ラバーカップを使ってもゴボゴボ音が解消できない場合

ラバーカップを使っても詰まりが引っ張られてくる様子がなく、何度やってもゴボゴボ音が解消できない場合は、溶けない異物が引っかかっているか、配管の構造の問題などの可能性があります。溶けない異物の場合は、排水管の奥にいけば行くほど、業者に依頼した際の料金が上がる傾向があるため注意しましょう。どうしてもゴボゴボ音が解消できず、水の流れも悪いと思う場合は、業者に点検作業を依頼することをおすすめいたします。

真空式パイプクリーナーでゴボゴボ音解消

先ほど、ラバーカップを使ってゴボゴボ音を解消する方法をご紹介いたしましたが、便器内に水がたまっていない状態ですと、ラバーカップを使っても効果がありません。そういった場合は、真空式パイプクリーナーの出番です。真空式パイプクリーナーは水が少ない状態でも、レバーを上げ下げすることで詰まりを引っ張りだすことができます。

真空式パイプクリーナーの金額とサイズ

ラバーカップの使い方でも説明しましたが、真空式パイプクリーナにも色々なサイズのものがあるため、自分のトイレ便器の排水口にフィットするものを選びましょう。真空式パイプクリーナーは、ホームセンターやネットショップなどで購入できますが、値段は1,500円～3,000円前後と色々な種類のものがあります。

ラバーカップ部分をトイレとその他の小さい排水口で付け替えられるものなど、色々な種類があります。他の部分でも詰まり気味な場合は、付け替えができるタイプを購入してみるのもいいかもしれません。

必要な道具

真空式パイプクリーナー、ゴム手袋。

注意点

真空式パイプクリーナーを購入する際は、使用する排水口のサイズにあったものを購入しましょう。洗面台やキッチンなどのように小さい排水場所でしか使用できないものや、どこでも使えるようにラバー部分を取り替えられるものなど種類が様々あります。料金だけでなく、サイズもしっかりと確認するようにしましょう。

手順

1.真空式パイプクリーナーを排水口に押し付ける

隙間ができないように、しっかりと排水口に押し付けましょう。

2.レバーを上げ下げする

真空式パイプクリーナーのレバーを上下させることで、吸引力が高まります。

3. 引き上げる

レバーを上下させた後は、本体を排水口から引き上げましょう。1回で改善することもあれば、複数回必要な場合もあります。

4.バケツの水を流す

詰まりが解消できたと思ったら、バケツに水を汲んで便器に流してみましょう。きちんと流れるようになったら、完了です。

真空式パイプクリーナーでゴボゴボ音が解消できない場合

ラバーカップの解消方法でもご説明いたしましが、溶けない異物が排水管内で引っかかっていたり、配管の構造などが原因になっている場合は、真空式パイプクリーナーを使っても解消ができません。溶けない異物を流した覚えがなくても、知らない内に小物が落ちていたり、自分以外の家族が物を落としていた可能性もあります。そういった場合は、触らず、業者に点検作業を依頼することをおすすめいたします。

よくあるトイレ詰まりの原因と対処方法

ゴボゴボ音の原因になるトイレ詰まりに関して、詰まりの原因を一部紹介いたしましたが、先ほど紹介できなかった詰まりの原因などがあります。詰まりの内容によっては、自分で解消できないものもあるため、詰まりの原因ごとに対処方法などをご紹介いたします。以外と自分では大丈夫だと思っているものもあるかと思いますので、ご参考にしてください。

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大量にトイレットペーパーを流した

よくあるのが、『１度に大量のトイレットペーパーを流してしまった』です。便と一緒に流れなくなっていることがあり、業者に依頼をするのが恥ずかしいという人もいらっしゃいます。単にトイレットペーパーが詰まった場合は、今回紹介したラバーカップや真空式パイプクリーナーを使うことで詰まりの解消ができますので、試してみてください。

子供がボールなどのおもちゃを流した

小さいお子様が遊びに来たときに、トイレにボールなどのおもちゃを流してしまったために、トイレが詰まったということもよくあります。ボールなどの水に溶けないものの場合、ラバーカップなどを使うと物が奥に押し込められて取れなくなってしまうことがあります。最悪、排水管が破損して大きな工事が必要になることもあるので、すぐに業者に依頼しましょう。

ペット用のトイレ砂を流した

よく『トイレに流してＯＫ』といったペット用のトイレ砂がありますが、できればあまり流さない方がいいでしょう。ペットの糞と一緒に流すと詰まってしまったり、砂だけでもたくさん流すと詰まるといったことがあります。賃貸マンションなどの場合、排水管の出口にペット砂が詰まってしまい、他の部屋に排水が逆流してしまうといった事故が起こる可能性もあります。そういった場合、修繕費や家財の弁償といった責任も出てきますのでできればゴミ袋に入れて捨てることをおすすめいたします。

また、市区町村によってはトイレに流してＯＫのペットのトイレ砂であっても、流しては駄目だと条例で決められていることもあります。条例を知らなかったからといって、そのまま流してしまっても条例違反になってしまいますので、注意しましょう。

>>>関連記事：猫砂がトイレにつまった時の対処法「塩はNG」の理由とは？

パッドやオムツを流した

生理用パッドや、介護用のオムツなどを間違ってトイレに流してしまった場合、使用されている薬剤が水を吸って排水管内で詰まるといったことがあります。もしも詰まってしまった場合は、おもちゃの時と同様に業者に依頼しましょう。

トイレ掃除用のブラシやスポンジを流した

トイレ掃除用のブラシが古くなって、柄の部分からブラシが外れてトイレに流れてしまったということもあります。また、掃除後に水を流す際にスポンジを誤って落としてしまったということもよくあります。掃除用具などは接続部分が緩くなっていたら買い替え、掃除後に水を流す際は物を落とさないように注意しましょう。

小さいものであれば、そのまま排水と一緒に流しだされることもありますが、もしも詰まってしまった際は、無理に押し出そうとせずに業者に依頼することをおすすめいたします。

まとめ

今回は、トイレのゴボゴボ音の原因や対処方法、ゴボゴボ音の原因であるトイレ詰まりなどについてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。ゴボゴボ音は、トイレ詰まり以外にも色々なことが原因で起こる可能性があります。今回、紹介したようなトイレ詰まりの解消方法でゴボゴボ音が解消できない場合は、一度、水のトラブルに対応している業者に点検作業を依頼されてみてはいかがでしょうか。

また、トイレ詰まりが原因で、溶けない異物などを流してしまった場合は、排水管の奥にいけば行くほど作業料金が高くなってしまうので、自分で作業をせずに早めに異物除去の依頼をされることをおすすめいたします。

生活救急車 編集部

生活救急車が運営するレスキューなびでは、暮らしのお困り事に役立つ情報として、トラブル解決に導くノウハウや当社の事例をお届けいたします。
株式会社小学館が発信するライフハックサイト「@DIME」でレスキューなびのお役立ち記事が紹介されました。
生活救急車はフジテレビの「世界の何だコレ！？ミステリー」「林修のニッポンドリル」「おたすけJAPAN」など、数々の"開かずの金庫"のテレビ番組でも取り上げられたことのある会社です。

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