さまざまな暮らしのトラブルを自分で解決する方法を紹介。
説明 芝生の管理が始めての人でよく起こる芝のトラブルのひとつに、「芝刈りをしたら芝が枯れてしまった」というものがあります。ちゃんと水もやっていて、気候も安定していたのに急に芝が枯れてしまったらショックですよね。そこで、今回は、芝刈りをした後に芝が枯れる原因などについてご紹介したいと思います。
まず、芝が枯れる原因についてご紹介したいと思います。芝も植物ですので、病気にかかることがあります。主な病気には、春はげ症、さび病、ブラウンパッチといったものがあります。
ノシバやコウライシバで、芝の一部が剥げたような色に変わる病気です。主に、窒素量が多く、サッチ(芝生の刈りカスや枯れたカスが堆積した層)が多いところで発生しやすくなります。また、秋から冬にかけて低温・乾燥状態が続くとかかることがあります。一度発生すると、再発することがある病気です。
はじめは白い斑点で、徐々にその白い斑点が盛り上がってきてさびのような色の斑点が出ます。放置しておくと、葉が枯死してしまう病気です。
感染すると、10cm程の小さいものから1メートル以上の大きなパッチができます。高温多湿と土壌環境の悪化で発生しやすく、枯死してしまう可能性もある病気です。冬芝に発生する葉腐病のことをブラウンパッチといいます。
春と秋に発生しやすく、特に日本芝での被害が大きい病気です。ブラウンパッチと同じで、パッチができますが、原因となる病原菌は別です。ただし、発生する原因は高温多湿と土壌環境の悪化で同じです。
梅雨などで、水溜りができたり、土の状態が悪いと発生しやすい病気です。黒褐色のパッチができるのが特徴です。適切な対処をしないと芝生全体がダメージを受けてしまう病気です。
芝生がかかる病気についてご紹介いたしましたが、「芝刈りの後で急に」ということでしたら、軸刈りの可能性が高いと思われます。
軸刈りとは、芝生を刈った後に新しい葉っぱが生えてくるポイントを刈り取ってしまうことをいいます。初めて芝生を管理する人は、芝刈りの仕方が分からず、いきなり低く刈り取ってしまうことがあります。その際に、軸刈りをしてしまうことが多いのです。
軸刈りをすると、軸刈りをした部分の芝が茶色く枯れたようになってしまいます。きちんと手入れをすれば、芝が復活することもありますが、蓄えた栄養が足りない状態だとそのまま枯れてしまうこともあります。
軸刈りをした後に枯れてしまう原因の多くは、栄養が足りないことです。芝生は緑の葉っぱの部分で光合成を行っていますが、軸刈りをするとこれがなくなってしまうため、栄養が足りなくなってしまうのです。その足りない栄養を補うために肥料を上げる人もいますが、芝が弱っていて逆効果になる可能性もあります。そのため、軸刈りをしてしまった後は、定期的な芝刈りと水遣りで様子をみましょう。もしも、芝が再生されなければ、残念ですが張り替えた方がいいかもしれません。
芝生を刈るときは、いきなり目的の高さに刈り取るのではなく、ちょっとずつ刈り取るようにしましょう。軸刈りまでいかなくても、栄養の蓄えが少ない状態でいきなり葉っぱを刈りすぎると、枯れてしまうこともあります。芝生のお手入れは、定期的に丁寧に行いましょう。
今回は、芝刈り後に芝生が枯れてしまった原因や、芝生の病気などについてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。芝刈り後に枯れる原因の多くは、軸刈りかと思われますが、病気や芝自体が弱っている可能性もあります。原因がはっきりと分からない場合は、手入れをしている業者などに相談するといいかもしれません。
新しく植えた芝の部分に軸刈の症状がでました、元からある芝は、強いですね。