玄関引き戸をオートロックにできる鍵の種類とデメリットとは

玄関引き戸をオートロックにしたいけれど、どんな鍵を取り付ければいいかわからなくてお困りではありませんか？

ドア（開き戸）と同様に、玄関引き戸用のオートロック鍵も販売されています。

引き戸用のオートロック鍵にもさまざまな種類がありますが、購入や交換を検討するときは鍵の特徴やデメリットを知っておくと選ぶときの参考になると思います。

そこで今回は、玄関引き戸をオートロックにできる鍵の種類とデメリットについてご紹介いたします。

玄関引き戸をオートロックにできる鍵の種類

「引き戸用」のオートロックの鍵を取り付けることで、玄関引き戸をオートロックにできます。

カタログなどから選ぶときは、「引き戸用」や「引き戸対応」といった表記を目印に探してみましょう。

まずは、玄関引き戸をオートロックにできる鍵の種類についてご紹介いたします。

玄関の引き戸をオートロックにできる鍵は2種類

玄関引き戸用のオートロックの鍵は、大きく分けて2種類あります。

1つは「引き戸用の電子錠や電気錠」、もう1つは「キーレックス（引き戸用）」です。

それぞれ鍵の構造や特徴が異なるので、詳しくご説明していきたいと思います。

オートロックの玄関引き戸の鍵1.引き戸用の電子錠・電気錠

電子錠・電気錠は、電力で動くタイプの鍵です。電池を使うものは電子錠、電源を使うものは電気錠と呼ばれます。

暗証番号のほか、カードキーやタッチキーでの開錠、指紋認証など複数の方法で開錠できる製品もあります。

電子錠・電気錠の一部は、引き戸にも対応しています。しかし、戸先（戸の先端）に取り付ける戸先錠になるので、召し合わせ部分に鍵を取り付けたい人はキーレックスを選んだ方がいいでしょう。

オートロックの玄関引き戸の鍵2.キーレックス（引き戸用）

キーレックスは機械的な構造の鍵で、機械の仕組みだけで施錠・開錠を行います。

扉を閉めると自動で施錠されるようになっており、暗証番号のボタンを押して開錠します。

付いている機能は比較的シンプルなので、子供やお年寄りでも操作がしやすくなっています。

オートロックとキーレス開錠で鍵トラブルを防止できる

上記2種類のオートロックの鍵は、両方とも暗証番号で開錠する機能があります。暗証番号式の鍵は錠前に番号を入力するだけで開けられるので、玄関をキーレスで開錠することができます。

オートロックとキーレスの機能が合わさることで、「鍵の閉め忘れ」「鍵の紛失」の両方の対策ができ、いわゆる「うっかりミス」による鍵のトラブルの発生を効果的に防止できます。

玄関引き戸用オートロック鍵の種類別のメリット・デメリット

ここまで、玄関引き戸用オートロック鍵に、「電子錠・電気錠」と「キーレックス」の2種類があることをご紹介させていただきました。

それぞれ、特徴やメリットとデメリットは異なります。どちらのオートロックの鍵を取り付けるか迷っているときは、メリットとデメリットの両方を吟味したうえで選ぶことをおすすめいたします。

ここからは、玄関引き戸用オートロック鍵の種類別のメリット・デメリットをご紹介いたします。

電子錠や電気錠で玄関の引き戸をオートロックにするメリット・デメリット

電子錠や電気錠に対しては、「ハイテクで便利そう」というイメージを持つ人も多いと思います。

実際に、多くの機能があって便利な機種は多いですが、より安心して使うためにメリット以外の面も確認しておきましょう。

ここでは、電子錠や電気錠で玄関の引き戸をオートロックにするメリット・デメリットについてご紹介したいと思います。

電子錠・電気錠は防犯機能が多い

電子錠・電気錠は、電力を使ってさまざまな機能が搭載されている機種が多いことがメリットの1つです。

暗証番号を一定回数以上間違えたときにロックがかかる防犯機能や、入退室の記録をスマートフォンアプリで確認できる機能などがあり、目的に合わせて機種を選ぶことで効果的な防犯対策ができます。

電子錠は電池切れ・電気錠は配線工事が面倒

電子錠は電池を動力としているため、錠前本体の電池が切れると玄関引き戸を開けることができなくなってしまいます。

電気錠は電源からの電気を使っているため電池切れの心配はありませんが、設置時に配線工事をする必要があり、実際に使うまでの準備が少し面倒というデメリットがあります。

また、電気錠の場合は停電やブレーカー落ちでも開錠できなくなる点に注意が必要です。

電子錠・電気錠はエラーで突然開かなくなることがある

電子錠・電気錠は、電子基板などに不具合が出るとエラーを起こして開錠できなくなってしまうことがあります。

この場合、メーカーのホームページや取扱説明書を見ても開錠方法がわからないときは、メーカーや鍵屋に連絡して開錠作業を依頼することになります。

また、雨風や砂ぼこりで故障してエラーが発生することも考えられます。電子錠・電気錠を玄関引き戸に設置する場合は、汚れをこまめに取るなどのメンテナンスをしたほうがいいでしょう。

キーレックスで玄関の引き戸をオートロックにするメリット・デメリット

キーレックスは、動作に電気を使用しない点などで電子錠・電気錠と異なる特徴があります。

電気を使わないことで発生するメリット・デメリットもあるので、検討するときの判断材料にしてみてはいかがでしょうか。

ここからは、キーレックスで玄関の引き戸をオートロックにするメリット・デメリットについてご紹介したいと思います。

キーレックスは電気を使わない

キーレックスは機械的な構造の鍵であるため、操作に電力を使いません。そのため、電池切れや停電などの心配をせずに使用できるというメリットがあります。

また、電気を使わないため雨風にも強く、天候の影響を受けやすい玄関引き戸でも安心して取り付けることができます。

ただし、鍵が汚れていると故障の原因となったり、劣化を早めることがあるため、心配なときは別売りのカバーを購入して取り付けておくといいでしょう。

キーレックスは施錠・開錠機能がメイン

キーレックスは機械の仕組みだけで動作しているため、基本的に施錠・開錠の機能がメインとなります。こじ開けに反応してロックする仕組みはありますが、暗証番号誤入力時のロックなどの複雑な機能はない点がデメリットとなります。

暗証番号の誤入力に制限がないため、理論上「番号を総当たりすれば開錠できる」ことになりますが、キーレックスの番号組み合わせは何千通りもあるので総当たりで不正開錠される危険性は低いでしょう。

しかし、それでも暗証番号を突破されるのが不安なときは、こまめに番号を変えるなどの対策を行ってみましょう。

玄関の引き戸の閉め忘れ防止でオートロックにしたい人への注意点

玄関の引き戸の『閉め忘れ防止』でオートロックにしたいという場合。

確かに、オートロックにすることで鍵の閉め忘れ防止対策にはなりますが、「引き戸」というドアでオートロックの鍵を使うときは開き戸と違った点に注意しなければいけないこともあります。

そこでここでは、引き戸でオートロックの鍵を使うときの注意点についてご紹介いたします。

きちんと引き戸を閉めないとオートロックでの『施錠ミス』が起こる

引き戸の場合、「オートロックでの施錠ミス」が開き戸に比べて起こりやすい構造になっています。

• 【よくある施錠ミスの原因】
• ・きちんと閉めなかったため引き戸とドア枠に隙間が空いていた
• ・勢いよく閉めたため「反動で戸が開いた状態」になっていた

通常、引き戸の下には戸が動かせるように「戸車」がついています。戸車があることで引き戸がスムーズに動くのですが、戸を閉めるときはゆっくり閉めないと戸が反発してしまいます。

オートロックの鍵は、きちんとした位置にドアが来ないと施錠機能が働きませんので注意しましょう。

玄関の引き戸をオートロックにするときは「戸先」と「召し合わせ」に注意

玄関の引き戸をオートロックにするときは、「鍵の取り付け位置」に注意しましょう。

• 【引き戸の取り付け位置】
• 戸先：引き戸の先端部分（ドア枠とぶつかる部分）
• 召し合わせ：引き戸と引き戸が重なる部分

引き戸用のオートロックでは、戸先に取り付けるものと召し合わせ部分に取り付けるものの2種類があります。

戸先と召し合わせで違うメリット・デメリット

戸先をオートロックにした場合は、「ドア枠（建物側）に穴あけ加工が必要になるが施錠がしやすい」という特徴があります。

召し合わせ部分をオートロックにした場合は、「施錠するときに気を使うが、ドア枠（建物側）に穴を開けるなどの必要がない」という特徴があります。

引き戸への加工はどちらも必須になりますが、「家に穴を空けるのはちょっと・・」という人と「穴を空けるのはいいけど、使いにくいのはちょっと・・」など人によって適した鍵は異なるのでよく検討したほうがいいでしょう。

玄関引き戸をオートロックにできる鍵まとめ

今回は、玄関引き戸をオートロックにできる鍵についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

玄関引き戸に取り付けられるオートロックの鍵の種類は、電子錠や電気錠、キーレックスなどです。鍵の種類によってメリットやデメリットが異なるので、防犯性や使用目的などを考慮しながら選んでみましょう。

また、引き戸はドア（開き戸）と構造が違うため、施錠ミスや取り付け位置などにも気を配るとより安心して使うことができます。

生活救急車では引き戸の鍵の交換を承っております。お困りの際はお気軽にお問い合わせください。まずは、無料で現地見積もりからご対応させていただきます。

生活救急車 編集部

生活救急車が運営するレスキューなびでは、暮らしのお困り事に役立つ情報として、トラブル解決に導くノウハウや当社の事例をお届けいたします。
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