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説明 タンクレストイレが停電で使えないときに、一時的に水を流せる方法をご紹介しています。メーカーや機種によって細かい対処方法は異なりますが、一般的な対処方法と人気のメーカーの対処方法をまとめてご紹介いたします。
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見た目がおしゃれで人気の「タンクレストイレ」。
しかし、使ってみるといろいろと苦労の多いタンクレストイレ。
また、緊急時になると従来のタンク式トイレよりも使いづらいのが厄介ですよね。
とくに、落雷や事故、建物の電気系統の故障などで電気が使えなくなるとタンク式トイレと違ってタンクレストイレは水を流せなくなるので困ります。
一応、説明書などに停電時などの対応について書かれてはいるのですが、説明書を捨ててしまったという人もいますよね。
そこで今回は、タンクレストイレが停電で使えないときの対処方法についてご紹介したいと思います。
タンクレストイレが停電で使えないときは、使っているトイレの機種ごとに非常時の使用方法などが用意されています。
とはいえ、全ての機種の説明をするのは大変ですし、自分が使っている便器の種類を調べて情報を探すのも大変ですよね。
そこで、共通の対処方法とよく使われているタンクレストイレの機種に絞って対処方法などをご紹介したいと思います。
最初に、幅広い機種で使える停電時にタンクレストイレを使う方法をご紹介したいと思います。(※一部の特殊な機種は個別の操作が必要です。)
必要な道具は、新聞紙とバケツです。
やり方はとても簡単です。
非常に簡単ですよね。
ただ、これはタンクレストイレ共通の非常時の使い方なので、機種によってはバケツを用意したり自分で水を汲んできたりする必要がない場合もあります。
ただ、そういった非常機能は使用できる回数が決まっているので、最後の最後はこのバケツを使った対処法を試すといいでしょう。
TOTOのネオレストAH・RH・DHには、停電時に水を流せるように手動レバーが便器の裏側についています。
便器向かって左側のカバーを外すと給水ホースと一緒に引っ張れる「糸がついたわっか」がでてきます。
このわっかを止まる位置まで引っ張って、約30秒静止すると水が流れるようになります。
「ピピッ!」という電子音が鳴ったら完了ですので、「ピピッ!」という音が聞こえるまでわっかを引っ張り続けましょう。
TOTOのネオレストの手動洗浄は、24時間約20回が使用目安です。
一時的な停電などであれば十分ですが、大きな事故や電気工事などで長時間トイレが使えないという場合は最初に紹介したバケツを使った対処法を試すといいでしょう。
パナソニックのアラウーノの場合は、9V角形アルカリ乾電池をセットすることで水を流せるようになります。
最初にアラウーノの上部にあるカバーを取り外します。
カバーを外すと電池を入れる電池ホルダーがあるので、取り外して電池をセットして再び元の位置に戻します。
元の位置に戻すときですが、左にスペースがあるのでそのスペースがなくなるように左にスライドして電池ホルダーを押し込みます。
カバーの下にあるボタンの中に「停電排水5秒押し」というボタンがあるので、それを押すと「ピッ!」という電子音がして水が流れます。
排水が完了した後も「ピッー」と電子音が流れます。
アラウーノの場合は、排水が完了したあとに自分で水を便器内にためる必要があります。
バケツに水を入れて、約5L×2回を便器内に入れるようにしましょう。
リクシルのタンクレストイレ、サティスの場合は別売りの「停電時便器洗浄キット」を取り付けることで停電時でもボタンひとつで水を流せるようになります。
取り付けられる方などが決まっていますが、取り付けておくと非常時に便器横の洗浄ボタンを押すだけで水を流せるようになります。
サティスの停電時便器洗浄キットですが、これを使うために単3乾電池が6本必要になります。
家電の内蔵バッテリー化が進んだ今、乾電池を家に備蓄していない人も多いと思います。緊急用に備えておいたほうがいいかもしれませんね。
また、サティスのGタイプには停電時便器洗浄キットは取り付けることができず、SタイプやEタイプでも取り付けられる品番が限られているので注意しましょう。
タンクレストイレが停電で使えないときの対処方法をご紹介しましたが、地震などの災害直後の場合は水を直ぐに流すのはおすすめできません。
地震によって排水管が破損していると、破損部分から水漏れが起こることがあります。
また、大きな破損はなかったとしても水を流すことで圧力がかかって配管が壊れるということもあります。
災害直後にトイレの汚水が漏れると、住環境が一気に悪化するため水が使える場合でも水は流さないようにしましょう。
知らない人も多いと思いますが、トイレにも災害用トイレという非常用のトイレがあります。
ネットショップやホームセンターで売られていますが、トイレの便器に袋をセットして凝固剤を使って排泄物を固めて使うトイレです。
1日あたり一人5回とした場合、1週間分で35回分は用意した方がいいでしょう。
東日本大震災の際は、10日以上トイレが使えない地域もあったので最低1週間分は置いておきたいですね。
また、頻尿や下痢になりやすい家族がいる場合はもっと多めに用意しておいた方がいいでしょう。
東日本大震災以降に震災に備えて、市区町村だけでなく一般家庭でも防災グッズを備えるようになりましたよね。
その中でも、食料や飲み水などの災害時に役に立つアイテムがセットになった「防災セット」があります。
最低限の食料や飲み水などが入っており、災害用トイレも入っているのですが量が少ないので別途食料などを家に備蓄しているという人もいますよね。
特に、災害用トイレは2~3回分しか入っておらず、下痢などになってしまった場合などは数が足りなくて困りますよね。
そのため、災害用トイレも多めに備蓄しておいた方がいいでしょう。
災害用トイレは、ホームセンターやネットショップで誰でも購入することができます。
製品にもよりますが、30回分で3,000~4,000円ほどで購入することができます。
訪問販売で災害グッズを売る業者がいますが、ホームセンターやネットショップでいつでも購入できるので注意しましょう。
今回は、タンクレストイレが停電で使えないときの対処方法についてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
タンクレストイレは、通常のタンク式のトイレと違って電気で水の操作をしているため、停電のときは手動で水を流すのが大変ですよね。
また、水が使える場合であっても地震などの災害直後は配管から水が漏れることもあるので水を流さないほうがいいこともあります。
そういった非常時に備える災害用トイレも売られているので、買い置きを検討されてみてはいかがでしょうか。