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断熱ガラスの交換費用価格相場!効果とメリット・デメリット

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断熱ガラスの交換費用価格相場!効果とメリット・デメリット

説明 冬の寒い時期や夏の暑い時期になると、冷暖房器具を使って電気代が高くなっていませんか?また、冷暖房を使っているのに全く部屋の温度が快適にならないという人もいらっしゃるかと思います。そういった時期になると、ガラスを断熱ガラスに替えようと思われる人が多くなります。しかし、きちんと断熱ガラスの効果や性能について知っている人は少ないように感じます。そこで今回は、断熱ガラスにするメリットやデメリット、交換費用の相場や種類などについてご紹介したいと思います。

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断熱ガラスとは

断熱ガラスとは、熱の移動を抑える機能を持つガラスのことをいいます。断熱ガラスといっても、色々なタイプのガラスがありますが、一般的に断熱ガラスといえば「複層ガラス(ペアガラス)」のことを言います。

断熱ガラスの効果・性能

断熱ガラスは、熱の移動を抑える機能をもっています。この熱の移動を抑える機能のおかげで、冬場の暖房器具で温めた空気の熱を外に逃がさない、夏場の冷房器具で冷やした空気が外気で温められないといった効果があります。

断熱ガラスの構造

断熱ガラスは、一般的に複層ガラス(ペアガラス)のことをいいます。複層ガラスとは、2枚のガラスを使い、そのガラスの間に乾燥した空気やガスなどを封入したガラスのことです。空気やガスなどの気体があるこで、1枚ガラスなどのガラスに比べて熱の移動が抑えられています。

断熱ガラスは、空気やガスの層が厚くなればなるほど断熱効果が高くなります。製品にもよりますが、空気やガスの層が大体6ミリ~18ミリくらいの断熱ガラスが売られています。ガスの種類は、主に不活性型のガスである”アルゴンガス”や”クリプトンガス”が使われています。空気よりも、不活性型のガスの方が熱を伝えにくいため断熱効果が高くなっています。

断熱ガラスのメリットとデメリット

断熱ガラスは、通常のガラスよりも高機能なため窓リフォームで人気のガラスです。この記事を読んでいる方も、断熱ガラスにしようかどうか迷っているかと思います。そこで、簡単にメリットとデメリットをまとめたいと思います。

断熱ガラスのメリット

断熱ガラスの一番のメリットは、熱の移動を抑えて「冷暖房費を節約できる」ことだと思います。通常のガラスだと、冷房を18℃に設定しないと部屋が涼しくならない、暖房を28℃に設定しないと温かくならないということがある場合、断熱ガラスに交換することでその冷暖房の温度を低くすることができます。そのため、お住まいの環境にもよりますが、年間で冷暖房費が1万円以上安くなるということもあります。

この冷暖房費の節約効果についてですが、省エネにも繋がるだめ、国や地方の自治体などが補助金や減税制度を適用して断熱ガラスへの交換を促しています。こういった、補助金や減税制度を上手く使えば、初期費用も安く抑えることができるため更にお得に快適な空間にすることができます。

結露防止対策にも使える

断熱ガラスは、結露防止対策にもよく使われています。結露は、空気中の水蒸気が飽和水蒸気量を超えて発生した際に水蒸気が水になることで発生します。冬場の窓の近くは、冷気によって冷えています。空気中の飽和水蒸気量は、温度が低くなるほど容量が低くなるので、冬場の窓には結露が発生してしまいます。

断熱ガラスであれば、2枚のガラスがあり、その間に空気もしくはガスの層があるため外気の影響を軽減させることができ、結露発生を軽減させることが可能になります。

断熱ガラスのデメリット

断熱ガラスのデメリットについてですが、1つは通常の1枚ガラスに比べて値段が高いことです。種類や厚み・製品によって異なりますが、一般的なフロートガラス本体の単価は大体4,000~15,000円(1㎡あたり)ほどです。それに対して、複層ガラスの本体の単価は大体30,000~50,000円(1㎡あたり)ほどで、そこにアタッチメントと呼ばれる取り付け資材もしくは交換サッシ代などがかかります。

費用を安くするには補助金を使う

断熱ガラスは、省エネ効果が高いため、国や地方の自治体でリフォームの補助金や減税制度が実施されています。これらを利用することで、自己負担を抑えて高機能なガラスにすることができます。詳しい制度などは、お住まいの自治体窓口に聞いてみるといいでしょう。

もう1つのデメリットが、高い断熱効果を得るためには、サッシ本体も断熱仕様のサッシを使わないといけないことです。断熱ガラスにするだけでも、フロートガラスよりも快適になりますが、通常のアルミサッシなどを使っているとサッシ部分で熱の移動が起こって部屋の温度が快適にならなかったり、結露がサッシ周りから発生するといったことが起こります。

サッシ交換以外の対策

高い断熱効果を得るためには、サッシ本体も断熱効果のあるサッシに交換するのがおすすめですが、実はもう1つ方法があります。それが、二重サッシ(内窓)をつけることです。

二重サッシ(内窓)は、断熱ガラスと同じく高い断熱効果をもっており、大体が既存サッシにそのまま追加して取り付けることができます。製品によりますが、二重サッシ(内窓)のフレーム部分は樹脂などの結露ができにくい断熱効果のある素材を使っているため、断熱ガラスと組み合わせると更に高い断熱効果・結露防止効果を得ることができます。(関連記事=>『二重サッシ・内窓取り付けリフォームの効果とメリット・デメリット』)

ただし、二重サッシ(内窓)を取り付けると、掃除がしにくくなる、景観がやぼったい感じになるといったデメリットもあるため、人によってはスッキリしたサッシの方が良いということもあります。

断熱ガラスと遮熱ガラスの違い

断熱ガラスと似たようなガラスに、遮熱ガラスというものがあります。断熱と遮熱と、どちらも熱に関するものですが、それぞれに明確な違いがあります。

断熱と遮熱の違いとは

断熱は、簡単に言うと空気中の熱の移動を断つことです。それに対して、遮熱とは日光などの日射熱を遮ることを言います。

断熱効果は、前述のとおり冷暖房の効率をUPさせたり、結露防止・軽減といった効果があります。遮熱効果も似ていますが、夏場の日射熱による室内の温度の上昇を抑える効果があり、冷房の効率をUPさせることができます。断熱ガラスへのリフォームを検討されている人は知っているかもしれませんが、Low-eガラスというLow-e金属膜を使ったガラスであれば、断熱効果と一緒に遮熱効果も併せもつことができます。

断熱ガラスと防犯ガラスの違い

「断熱ガラスと防犯ガラスって、一緒のガラスよね?断熱効果があるものは、防犯効果もある割られにくいガラスでしょ?」と思われている人がいらっしゃいますが、全くの別物ですので注意しましょう。(関連記事=>『防犯ガラスの交換費用価格相場!効果とメリット・デメリット』)

断熱効果があるからといって、防犯効果があるわけではありません。一般的に防犯効果が高いといわれている防犯ガラスは、合わせガラスという2枚のガラスの間に特殊な中間膜やポリカーボネートを挟んだガラスのことをいいます。

断熱ガラスは複層ガラス(ペアガラス)

防犯ガラスは合わせガラスでしたが、断熱ガラスは複層ガラス(ペアガラス)です。二つの違いは、中間膜を使っているか、空気やガスの気体の層があるかどうかです。(関連記事=>『複層ガラス修理交換割れ替え費用価格!効果とメリット・デメリット』『ペアガラス修理交換割れ替え費用価格!効果とメリット・デメリット』)

ただし、製品によっては複層ガラスの片側に防犯合わせガラスを使った断熱効果と防犯効果を持ったガラスもあります。そういった、特殊なものでない限り、断熱ガラス=防犯ガラスということではないのでガラス選びの際は間違えないようにしましょう。

断熱ガラスの断熱効果を上げる方法

「断熱ガラスにしたけど、いまひとつ冷暖房の効率がアップしていない。」「知り合いに聞いたけど、あんまり効果がなかったと聞いたし迷っている」「初めて雪の積もる地域に来たけど、寒すぎて困る!」といったことでお悩みではありませんか?そういった方のために、断熱ガラスの断熱効果を更に上げるための方法についてご紹介しておきたいと思います。

サッシも断熱効果のあるものにする

あまり知られていないことですが、日本でよく使われているアルミサッシは熱の移動がしやすいサッシで断熱効果の低いサッシと言われています。世界的に見て、日本の窓は断熱性やエコ・省エネ性能の面で非常に遅れていると言われています。

樹脂サッシとアルミサッシの断熱効果

大半の先進国では、アルミサッシはほとんど使われておらず、断熱効果の高い樹脂サッシや木製サッシが使われています。アルミサッシの使用率が高いのは、主に中国と日本ですが、日本の方がよりアルミサッシを多く使用しています。

w/㎡kという熱貫流率を表す単位がありますが(数値が大きいほど熱が伝わりやすい)、アルミニウムは約200w/㎡kで樹脂は約0.2w/㎡k、木は0.16w/㎡kで樹脂とアルミニウムでは約1,000倍も熱の伝わりやすさが違います。

アルミサッシを使っていて断熱効果がいまいちな場合は、樹脂サッシに交換するといいでしょう。

アルゴンガスで断熱効果を上げる

通常のオプションがついていない断熱ガラスの場合、その多くが中空層に乾燥空気を含んだ複層ガラスかと思います。ガラスの値段は高くなりますが、乾燥空気ではなくアルゴンガスやクリプトンガスなどの”不活性型のガス”を使うとより断熱効果は高くなります。

”不活性”とは、簡単にいうと変化が起こらない・起こりにくいということです。乾燥空気の場合は、アルゴンガスやクリプトンガスとは違って変化が起こる気体を含んでいます。そのため、より高い断熱効果を得たい場合は”不活性型のガス”を使った断熱ガラスを選ぶといいでしょう。

窓を二重サッシ(内窓)にする

ガラスやサッシ部分の交換以外に、二重サッシ(内窓)を取り付けるという選択肢もあります。二重サッシ(内窓)は、複層ガラスと同じように、既存のガラスと二重サッシ(内窓)の間に大きな空気の層ができるため、より高い断熱効果を得ることができます。

窓枠の状態や、使用しているガラス・サッシの状況によってことなりますが、多くのサッシメーカーが出している二重サッシ(内窓)は既存サッシそのままで取り付けることができるものが多いので、断熱ガラスを取り付けた後でも物足りないと感じたら後付けすることができるので、既に工事済みという方も検討されてみるといいかと思います。

主な断熱ガラスの製品比較

メーカーや製品などを調べていると、数が多くて調べきれないという人も多いかと思います。そこで、よく候補にあがる主な断熱ガラスの製品を一部ご紹介したいと思います。

スペーシア(1.4w/㎡k)

日本板硝子株式会社が初めて実用化した、真空ガラスが「スペーシア」です。構造は複層ガラスなのですが、2枚のガラスの間は空気やガスを使っていない真空状態になっているため、理論上熱の移動が存在しないとされています。太陽光などの日射熱によって室温が変化することはありますが、スペーシアはLow-e金属膜を使っているため遮熱効果も期待できます。(関連記事=>『真空ガラスの交換費用値段相場!効果とメリット・デメリット』『low-Eガラスの交換費用相場!効果とメリット・デメリット』)

数値が低いほど断熱効果が高いといわれているw/㎡Kについても、通常のガラスが約6w/㎡Kに対してスペーシアは1.4w/㎡Kであり、約4倍も断熱効果が高いといわれています。

また、他の断熱ガラスと違ってガラスの厚みが薄いのでアタッチメントがなくても既存のサッシに取り付けることができるため、魅力の多い断熱ガラスです。ただし、その分価格が非常に高価なので、割れ替えなどで気軽に入れ替えられないといったデメリットもあります。

ペヤプラス(2.1w/㎡k)

旭硝子株式会社のペヤプラスも、窓リフォームを検討されている人に人気のガラスです。

Low-e金属膜と中間層にアルゴンガスを封入したペヤプラスは、高い断熱・結露防止効果を持っています。Low-e金属膜で、遮熱効果もあるため、夏場の西日などに悩んでいる人にもオススメです。

窓ンナ(2.7w/㎡k)

セントラル硝子株式会社の窓ンナは、Low-eと中間層にクリプトンガスを使っており、薄いペアガラスでアタッチメントを使用しなくても、既存サッシに交換ができるという特徴を持っています。

アタッチメントを取り付けると窓ガラスの面積が減るため、見た目が悪くなることを気にされる方が多いですが、窓ンナであればそんなこともないためオススメです。

断熱ガラスにリフォームする前に知っておきたい真実

断熱ガラスのメリットやデメリット、効果などについてご紹介いたしましたが、これから断熱ガラスへリフォームを検討されている方に向けて、多くの人が「断熱ガラスにリフォームする前に知っておきたかった!」と思ったことについて簡単にまとめておきたいと思います。

断熱ガラスの効果を最大限にするなら樹脂サッシに交換

断熱ガラスの効果を最大現にするなら、アルミサッシではなく断熱効果の高い樹脂サッシに交換するといいでしょう。アルミニウムの熱貫流率200w/㎡kに対して樹脂サッシは0.2w/㎡kと約1,000倍も熱貫流率が違います。

また、断熱ガラスの熱貫流率が種類にもよりますが大体2~4w/㎡kなのに、アルミニウムのサッシは200w/㎡kなので、ガラスだけ交換してもアルミサッシ部分からの熱伝導が起こるということも意識しておくといいでしょう。

断熱ガラスと2重窓(内窓)の比較

種類にもよりますが、断熱の熱貫流率は2~4w/㎡kに対して、内窓は大体2~2.5w/㎡kです。製品によっては、2重窓(内窓)の方が安くて断熱効果が高いということもあります。しかし、断熱効果以外の面も比較しておかないと後悔するかもしれません。

断熱ガラスが勝っている点

断熱ガラスの場合は、掃除のしやすさ、見た目の良さという点で2重窓(内窓)に勝っています。新たに窓枠をつける必要がなく、2重窓(内窓)のように手前にガラスがないので既存ガラスの掃除がしにくくなるといったこともありません。

断熱ガラスが負けている点

サッシ交換などを考えると、2重窓(内窓)を取り付けるのに比べて費用が高くなってしまうことがあります。また、防音効果や防犯効果など断熱以外の効果も期待している場合は、2重窓(内窓)を選んだ方が総合的にカバーできることもあります。

北海道の断熱ガラス事情

日本で一番寒い場所で最初に出てくるのが、北海道かと思います。北海道のような寒い地域では、断熱ガラスである複層ガラス(ペアガラス)の使用は当たり前になっています。最近では減ってしまいましたが、古い家だと窓が引き違い窓で二重サッシ(内窓)を取り付けているところもあります。

そして、最近では、より断熱性を重視して断熱ガラス+樹脂サッシ+突き出し窓(1枚窓で押して開けるタイプ)のような窓が増えています。北海道に限らず雪国などの寒い地域に引っ越しすることになった際は、自分の住む家の窓がどうなっているのか確認してみるといいでしょう。

まとめ

今回は、断熱ガラスについてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。年々、冬の寒さが厳しくなってきていますが、断熱ガラスにすることで冬の寒さを和らげることができます。また、冬だけでなく夏の冷房効率のアップも期待できるので、冷暖房費が高くて困っている、冷暖房が効かなくて困っているという人は、断熱ガラスへの交換を検討してみてはいかがでしょうか。ガラスのことならガラス修理ガラスリフォームの出張ガラス屋のガラスの生活救急車へ。

生活救急車 編集部
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わかりやすかったです

一般常識には役に立ちました。

20年前のSメーカーのペアガラスですが、日差しが強く暑いので毎年簾をかけていましたが外景が良くないのでサッシ交換したいとこの記事で参考させていただきました。

わかりやすかった

30年前の二重サッシですが、寒さを感じるので、複合ガラスに交換したいと思いました。