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説明 毎年過去最高気温を突破する夏場や、連続で最強寒波が何度もやってくる冬場になると、複層ガラスに交換される人が増えます。合わせガラスと混同されやすい複層ガラスですが、その特徴や効果・性能については複層ガラス特有のものがあります。今回は、複層ガラスに交換を検討されている方に向けて、メリット・デメリットから費用などについてご紹介したいと思います。
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複層ガラスとは、2枚のガラスをスペーサーと呼ばれる部材を挟んで作られたガラスのことです。スペーサーを挟むことで、2枚のガラスの間に空気の層ができるため、熱の移動を抑えることができます。また、ガラスの種類を替えることによって、遮熱、遮音、防犯、防火などの高性能な機能を備えることも可能です。
複層ガラスは、他のガラスに比べてガラスの厚みが2枚分になる、中間の空気層の分幅が広がるため1枚ガラスから交換する際はアタッチメントと呼ばれる部品を使うなど、少し構造が複雑になります。この構造について理解しておかないと、思ったとおりの効果が得られないということもあるためご紹介したいと思います。
窓サッシ部分を除いた単純な複層ガラス部分は、2枚のガラスと乾燥剤、スペーサー中空層に分かれています。そこに窓サッシ部分も含めると、アタッチメントとビート・グレチャンといった具合に部品が増えます。それぞれの項目別に、ご紹介いたします。
複層ガラスの中空層を確保するための、金属製の部品のことです。材質は、主にアルミが使われています。スペーサーの下には吸湿剤・乾燥剤があり、中空層に入ってきた水分を吸収する役割を持っています。この吸湿剤・乾燥剤の劣化で複層ガラスに結露が発生したり、雨水が入ってきたりすることがあります。
よく勘違いされている方がいらっしゃいますが、ビートとグレイジングチャンネルは全くの別物です。まず、ビートは2つに分かれており、ガラスをはめ込んだサッシを固定するために使われています。
次にグレイジングチャンネル(通称:グレチャン)ですが、コチラはサッシではなく、ガラスをサッシに固定する際に使用します。また、2つに分かれておらず、グレイジングチャンネルを交換する際は、窓サッシを取り外して、ガラスを取り外して交換といった作業があり、ビートよりも交換が大変です。ビートの場合はガラスの取り外しは必要ありません。
複層ガラスを交換する際に、サッシの交換をしなければならないのかと心配される方がいらっしゃいます。サッシ交換をすると、ガラスのみの交換に比べてサッシ代や作業費が増えるため料金も高くなります。そこで登場するのが、アタッチメントです。
アタッチメントを使用することで、既存サッシを交換しなくても1枚ガラスから複層ガラスに交換することが可能になります。しかし、より効果の高い断熱効果や防露効果を望むのであれば、サッシも専用のサッシに交換した方がいいでしょう。特に結露防止を考えている場合は、ガラス部分に結露が発生していなくても、アルミサッシ部分に結露が発生してしまうということがよくあるので注意が必要です。
実は、複層ガラスの中空層には空気だけでなく、”ガス”を封入することができます。よくあるガスの種類は、アルゴンガスですが他にクリプトンガスなどもあります。ガスと聞くと太陽光の熱で、燃えてしまうのかと心配する人もいますが、どちらのガスも不活性型なので燃えたりすることはありません。
また、不活性型のため、通常の空気よりも熱の移動がしづらいといったメリットがあります。関東以北の地域や、山間部などの寒い地域の人で、より高い断熱・防露効果を望む人にガス封入対応の複層ガラスは人気です。
複層ガラスは、合わせガラスなどと間違えられることがあります。2枚のガラスを使っているため、似たような構造のガラスと混同されやすいのです。それぞれ、期待される効果などが全く違うためご紹介したいと思います。
まず最初に、複層ガラスとペアガラスの違いについてご紹介したいと思います。ネットで検索したり、各メーカーのカタログなどを見ていると「複層ガラス」「ペアガラス」と別々のガラスのように紹介されていることがありますが、どちらも呼び方が違うだけで同じ構造のガラスです。ペアガラスという呼び名も他のガラスと間違えられやすいので、複層ガラス=ペアガラスだと、覚えておきましょう。(関連記事=>『ペアガラス修理交換割れ替え費用価格!効果とメリット・デメリット』)
一番多い間違いが、複層ガラスと合わせガラスの勘違いです。複層ガラスと合わせガラスが同じモノだと思っていたり、構造を逆に覚えていたりといったことがよくあります。複層ガラスは、2枚のガラスの間にスペーサーや吸湿剤・乾燥剤が入っており中空層と呼ばれる空気の層がありましたが、合わせガラスにはそれらが一切ありません。合わせガラスは、2枚のガラスを樹脂などの中間膜で接着したガラスです。(関連記事=>『合わせガラス修理交換割れ替え費用価格!効果とメリット・デメリット』)
期待される効果についても、大きな違いがあります。複層ガラスの場合は、断熱・防露効果が期待できますが、合わせガラスの場合は防犯・防災効果が期待されます。また、合わせガラスの場合は中間膜を特殊なものにすることで、防犯・防災、防音効果など目的の効果を得ることができます。ガラス交換を検討されている場合は、間違えないように注意しましょう。
間違えられるという訳ではありませんが、よく「複層ガラスと二重サッシ(内窓)の場合はどちらにした方がいいのか」といった疑問を持っている方がいらっしゃいます。(関連記事=>『二重サッシ・内窓取り付けリフォームの効果とメリット・デメリット』)
複層ガラスはガラス単体ですが、二重サッシ(内窓)はサッシ部分も含まれているため効果は二重サッシ(内窓)の方が高い傾向があります。
断熱効果や防音効果、結露防止などは、空気の層が大きくなると効果が高くなる傾向があるため、複層ガラスよりも二重サッシ(内窓)の方が効果が高くなりやすいのです。また、サッシ部分についても二重サッシ(内窓)は樹脂製のサッシを使っていることが多く、断熱効果や結露防止効果がアルミサッシよりも高いのです。
ただし、見た目が悪くなったり、鍵や窓の開け閉め・掃除が面倒になったりといったこともあるため、比較した結果複層ガラスを選ばれる人もいます。また中には、両方選ばれるといった人もいらっしゃいます。
複層ガラスと聞くと、1種類しかないと思っている人がいます。実は、複層ガラスは使うガラスの種類や中空層の種類によって様々なガラスがあります。
室内側に防犯合わせガラスを使い、外側に一枚ガラスを使った防犯効果の高い複層ガラスがあります。防犯ガラスだと断熱効果や防露効果の面で不安だし、複層ガラスだと防犯面が心配といった人の希望を叶えたガラスです。もちろん、合わせガラスの中間膜が紫外線をカットしてくれるので、日焼けや家具の色あせ防止にも役立ちます。
複層ガラスならではの構造をいかした、中空層にブラインドを入れたブラインド内臓タイプの複層ガラスもあります。初めて聞いた人は、「どこに使うの?」と思うかもしれません。使用例としては、お風呂場などのカーテンを使えない場所の窓ガラス、キッチンの小窓などカーテンレールを取り付けるスペースがない場所の窓ガラスなどに取り付けることができます。
また、部屋のスペースを最大限に使うためにカーテンなどを取り付けずに、ブラインド内臓の複層ガラスを使っているという人もいらっしゃいます。
ガラスに強化ガラスを使った複層ガラスもあります。強化ガラスは、通常のガラスよりも約3~5倍ほどの強度があり、割れてしまった場合も粉々になるため大きな裂傷などの怪我の予防にも繋がります。子供のために、断熱効果だけでなく安全面も考慮したいという人におすすめです。ちなみに、強化ガラスは防犯対策には向いていないため、防犯性を取り入れたいという場合は、防犯合わせ複層ガラスを検討された方がいいでしょう。
異厚複層ガラスと聞くと、難しそうに感じるかもしれませんが、簡単に言うと2枚のガラスの厚みが違うタイプの複層ガラスです。このガラスは、防音・遮音効果を重視する方におすすめです。よく「2枚とも分厚いガラスにすれば、防音効果も2倍!」と思っている方がいらっしゃいます。実は、ガラスの厚みによって防げる音の周波数などが違っているのです。
難しい説明になるため省きますが、音にはコインシデンス効果や共鳴透過現象といった現象があります。内と外で厚みの違うガラスを使うことにより、これらの現象を抑えてより高い防音・遮音効果を得ることができます。
中空層には、空気以外にもアルゴンガスやクリプトンガスを入れることができると紹介しました。実は、もう一つLow-eコーティングという方法があります。Low-eコーティングとは、特殊な金属膜のコーティングをすることで夏場は日射熱を遮り冷房効果を上げて、冬場は室内の暖かい空気を逃がさず暖房効果を上げることができます。コーティングがある場合と無い場合で値段は変わりますが、夏場の遮熱効果を期待する場合は取り入れることをオススメいたします。
複層ガラスには、他の1枚ガラスと違って複数のメリットとデメリットがあるため調べきれないという人もいるかと思います。そこで、簡単に複層ガラスが持つメリットやデメリットなどについてご紹介したいと思います。
複層ガラスの主なメリットは、断熱効果・防露効果などの熱の移動に関するものですが、Low-e加工やガラスの種類などを替えることによって複数のメリットを得ることができます。断熱・防露効果以外で期待できるメリットには、下記のようなものがあります。
紫外線カットというと、合わせガラスを想像する人が多いかと思います。しかし、複層ガラスもLow-e加工をすることで紫外線をカットすることができます。昼間の直射日光で、家具や床の色あせや日焼けが気になっている人にオススメです。
異なる厚みのガラスを使うことで、遮音効果や防音効果を高めることができます。ピアノなどの楽器練習をするご家庭でも、異厚複層ガラスで音漏れ対策をしている方もいらっしゃいます。
ただし、遮音・防音効果については、建物の密封性によって効果が変わるため注意が必要です。例えば、換気扇があったり、壁がうすかったりといった場合はそこから音が漏れることもあります。また、サッシが防音効果の無いものだと音が響いて充分な遮音・防音効果が得られないこともあります。
断熱効果の延長になりますが、夏場と冬場の冷暖房の効率が上がることで、今までかかっていた冷暖房費の節約に繋がります。環境にもよりますが、1年間で1万円以上の節約に繋がることもあるようです。
色々なメリットのある複層ガラスですが、使ってみたら意外なデメリットがあったという人もいらっしゃいます。その中でも、よくあるデメリットについてご紹介したいと思います。
複層ガラスを使っていると、内部結露や大雨でガラス内部に水が溜まってしまうことがあります。こういった場合は、基本的に交換対応になります。これらの不具合は、複層ガラスはもちろんサッシの経年劣化や初期不良などで起こることがあります。初期不良などの場合は、保証期間内であれば無償交換しているメーカーもありますので問い合わせてみましょう。
複層ガラス自身は結露していなくても、周りの窓サッシ部分などが結露してしまうことはあります。特にアルミサッシを使っている場合は、アルミサッシ部分だけに結露がよく発生することがあるので、気になる場合は結露の発生しにくい樹脂サッシなどに交換するといいでしょう。
複層ガラスは、2枚のガラスを使うため1枚ガラスに比べてガラスが重くなり、開け閉めがしづらくなったと感じる人もいます。また、ガラスの間に中空層ができるため厚みが更に増すため、網戸や雨戸が閉めづらくなったりといったデメリットが起こることもあります。そういった場合は、サッシ交換や窓リフォームなどを検討した方がいいでしょう。
ガラスが2枚になることで、冬場の日光を遮るため部屋が暗くなったり、寒くなってしまうことを心配される方がいらっしゃいます。明るさに関しては、日光を多く取り入れるタイプの複層ガラスがあるため、そちらを検討してみるといいでしょう。また、部屋の寒さに関しては、暖房を全く使わないという人は寒いかと思いますが、暖房を使う人であれば暖房効率が複層ガラスにする前に比べて上がるため、取り付け前に比べて部屋が寒くなるということはないでしょう。
複層ガラスに安全対策で、飛散防止フィルムなどのフィルムやシートを貼る人がいます。実は、このフィルムやシートが原因でガラスが熱割れしてしまう可能性が高くなります。熱割れとは、日射熱でガラス中央部分が膨張してガラス表面に細いヒビが入る割れ方のことです。
フィルムやシートが熱を吸収することで、通常の状態よりもヒビが入りやすくなってしまいます。また、複層ガラスは中空層があるため、熱の移動が起こりづらいため他のガラスに比べて熱われが起こりやすいと言われています。網入りガラスほどではありませんが、使用状況・環境などによってことなりますので注意しましょう。
飛散防止フィルムだけでなく、ミラーフィルムや目隠しシートなども熱割れを起こす原因になるので中止しましょう。
名前の通り、ガラスに貼ることでミラー(鏡)のようにするフィルムのことです。ミラーフィルムを使用することで、ガラスが通常よりも熱くなりやすいことがあります。
外から家の中を覗かれないように、防犯やプライバシー保護のためにガラスに貼られるシートのことです。これも、ガラスが通常よりも熱くなりやすくなることがあります。特に、色つきのものは熱を吸収しやすくなります。
複層ガラスは結露防止効果が期待できるガラスではありますが、使用状況などによっては結露が発生してしまうこともあります。特に、結露防止効果のあるサッシなどを使っていても結露が発生してしまうことがあります。
例えば、ガス・石油ストーブや加湿器を使っている場合は、室内の湿度が高くなって結露が発生するといったことがよくあります。複層ガラスや防露サッシを使っていても、空気中の飽和水蒸気量を超えて水蒸気が存在すると結露が発生してしまいます。湿度が高くなってしまった場合は換気をしたり、エアコン暖房などに切り替えることで結露を抑えることができます。
複層ガラスの入れ替え費用は、入れ替えるガラスの料金はもちろん、業者の出張費や作業費などによって異なります。そのため、複層ガラスの入れ替えを検討されている場合は、ガラスだけでなく頼む業者についても比較されることをおすすめいたします。
ガラス屋なんてどこも同じだと思っていませんか?実は、業者によって出張料や見積り料が存在したり、販売できるガラスの種類が限られていたりすることがあります。そのため、最初は出張・見積り料無料のガラス屋でしっかりと見積り書を取ってから対応や料金などを比較することをおすすめいたします。
少し宣伝になりますが、当サイトの運営者である生活救急車も、複層ガラスの入れ替えに対応させていただいております。生活救急車の場合は、基本的に出張料や見積り料は無料で対応させていただいております。”基本”としているのは、高速道路などの有料道路を通らないといけない場所に建物がある場合にその実費を頂いているからです。
その場合でも、料金が発生する際は事前にお客様にご了承を頂いてから見積りに向かいますので、いきなり到着して料金を請求することはございません。安心して見積り依頼をしていただければと思います。
当社はお電話ではなく、無料で現地見積りをさせていただいておりますが、やはり多くの方から大体の費用が知りたいとご意見を頂戴します。ガラスは、厚みや使用するガラスの種類、サイズなどによって大きく料金が異なるため正確な見積りは、やはり現地見積りでのご対応になります。しかし、今まで生活救急車にご依頼いただいた実例を基に費用をご紹介することができます。下記に、実例と費用の一覧を掲載いたします。
同じ複層ガラスの割れ替えでも、場所や使われているガラスの種類・サイズ・厚みなどによって料金が変わることが分かっていただけましたでしょうか?当社の場合は、お見積りで終わっても料金は発生いたしませんので、見積り候補の1つに入れていただければ幸いです。
今回は、複層ガラスのメリットやデメリット、間違いやすいガラスとの比較、交換料金・費用などについてご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。複層ガラスは、中空層や使うガラスによって色々な効果を期待することができるため、ガラス交換を検討されている方は複層ガラスも候補の1つに入れられてみてはいかがでしょうか。ガラスのことならガラス修理やガラスリフォームの出張ガラス屋のガラスの生活救急車へ。