さらに条件を追加する
LIBRARY

真空ガラスの交換費用値段相場!効果とメリット・デメリット

さまざまな暮らしに役立つ情報をお届けします。

真空ガラスの交換費用値段相場!効果とメリット・デメリット

説明 窓ガラスの交換を考えている人のなかには、真空ガラスへの交換を検討されている方もいらっしゃるかと思います。しかし、真空という他のガラスにはない特徴が、どういった効果をもっているのか、どういったメリットやデメリットがあるのかなど気になることが多いかと思います。そこで今回は、真空ガラスへの交換を検討されている方に向けて、真空ガラスのことや、その交換費用などについてご紹介したいと思います。

※当サイトは、アフィリエイト広告を掲載しています。

真空ガラスとは

真空ガラスとは、その名前の通り2枚のガラスの間が真空になっているガラスのことを言います。真空ガラスも複層ガラスの仲間ですが、通常の複層ガラスは中空層は空気だったりアルゴンガスなどのガスが封入されるなど何かしらの気体が入っています。真空ガラスはそれらの気体などが入っていない、複層ガラスです。

複層ガラスは断熱効果を期待している人によく選ばれているガラスですが、真空ガラスはそれらの気体が入っているものと同じように断熱効果を持っています。ただし、断熱の仕組みが違っています。

真空ガラスの原理は魔法瓶と同じ

通常の複層ガラスは空気やガスの層によって、熱の伝導や対流を抑えることで断熱性を獲得しています。しかし、気体があることによって少なからず熱の伝導や対流は起こります。しかし、真空状態では、熱の伝導も対流も起こりません。

魔法瓶を想像していただくと分かると思いますが、魔法瓶は外筒と内筒の間が真空状態になっています。そのため、温かい飲み物や冷たい飲み物を入れて長時間放置してもほとんど温度が変わらないのです。ただし、宇宙などのように全体が真空状態ではなく、魔法瓶であればフタ部分、ガラスであればサッシ部分があるので室温や瓶内の温度は変化します。

また、熱の放射と呼ばれる物体から発せられた熱が他の物体に移動するという現象は起こるため全く変わらないというわけでもありません。

真空ガラスの断熱性能と結露防止について

真空ガラスは、他のガラスに比べて断熱性能や結露防止効果が高いといわれています。しかし、実際のところ、どうしてそのように言われているのか知っている人は少ないかと思います。そこで、少しご説明しておきたいと思います。

断熱性能が高い

真空ガラスは、2枚のガラスの間が真空状態になっているため、通常の複層ガラスのような気体が入っている状態と違い、熱の伝導と対流が理論上起こりません。気体の場合は、少なからず起こります。そのため、真空ガラスは通常の複層ガラスに比べて断熱性能が高いと言われています。

断熱性能が高いかカタログで調べる方法

断熱性能が高いかどうか、どこを見たら分かるか知らないという人もいらっしゃるかと思います。ガラスの断熱性能の高さは、カタログなどの「熱貫流率(W/㎡・K)」という数値を見ると分かります。この数値が低ければ、低いほど断熱性能が高いガラスだということが分かります。

一般的なガラスと真空ガラスの断熱性能の比較

一般的な1枚ガラスの断熱性能は、約6W/㎡・Kと言われています。そして、真空ガラスの場合は約1.4W/㎡・K(ガラス厚み3ミリ+真空層0.2ミリ)です。数値にして、約4倍も断熱効果が高いとされています。ちなみに、複層ガラスの中で断熱効果が高いといわれているLow-eガラスでも約2.5W/㎡・K(ガラス厚み3ミリ+中空層6ミリ)です。

一般的な複層ガラスの場合は、中空層を厚くしたり、ガスを封入することで熱貫流率を1.2~1.8W/㎡・Kにすることも可能ですが、ガラスが厚くなってしまいます。真空ガラスは、通常の複層ガラスよりも中空層が圧倒的に薄くて断熱効果が高いので、ガラスの外観などを壊したくない、厚みがあるガラスは嫌だという人にも人気です。

結露防止効果について

真空ガラスが、とても断熱効果の高いガラスだということは分かっていただけたかと思います。真空ガラスは断熱効果と一緒に、結露防止効果も高いガラスです。他の複層ガラスも結露防止効果が高いですが、中空層が真空になっている分、より高い結露防止効果が期待できます。ただし、使用している環境などによっては真空ガラスを使用していても結露が発生してしまうことがあります。

サッシが普通のアルミサッシ

ガラスを真空ガラスにしても、サッシが普通のアルミサッシだった場合は、サッシ部分に結露が発生することがあります。また、気密性の低いサッシを使用している場合は、ガラスのエッジ(端っこ)部分に結露が発生することもあります。

そのため、高い断熱性や結露防止効果を期待している人は、ガラスだけでなくサッシ自体も断熱性・結露防止効果の高いものに交換する必要があります。

真空ガラスとペアガラス(複層ガラス)の違いとは?

真空ガラスの交換を検討されている人が、よく比較の対象にするのがペアガラス(複層ガラス)です。ペアガラスと複層ガラスは、呼び名が違うだけで同じガラスです。真空ガラスも複層ガラスの仲間ですが、中空層が真空か気体かで大きく性能やデザインが変わってきます。(関連記事=>『ペアガラス修理交換割れ替え費用価格!効果とメリット・デメリット』『複層ガラス修理交換割れ替え費用価格!効果とメリット・デメリット』)

ガラスの間が真空かどうか

ガラスの間が真空になることで、気体やガスが入っているガラスよりも断熱効果が高くなります。また、通常のペアガラスは断熱効果を高めようとした場合、気体やガスが入っている中空層を厚く取らなくてはならないので、ガラスが厚くなってしまいます。ガラスが厚くなってしまうことで、場所によっては取り付けができなくなってしまうこともあります。

しかし、真空ガラスは、真空という断熱性の高い構造を持っているため、中空層を薄くしても高い断熱性を維持することができます。一般的なペアガラスの中空層が6ミリ~なのに対して、真空ガラスは0.2ミリ~あります。真空ガラスは、1枚ガラスのサッシのままでも、アタッチメントなどを使わずに交換することができるのも魅力の一つです。

アルゴンガスやクリプトンガスよりも断熱性が高い

ペアガラスは、オプションでアルゴンガスやクリプトンガスを入れられます。通常の空気入りのペアガラスよりも高い断熱性を持っていますが、それでも真空ガラスの方が断熱性は高いとされています。

3ミリ厚フロートガラス2枚(Low-e)で中空層が6ミリでアルゴンガス入りで熱貫流率は、約2W/㎡・Kですが、同じ3ミリ厚フロートガラス2枚(Low-e)で中空層が0.2ミリの真空ガラスの熱貫流率は約1.4W/㎡・Kです。厚みが薄くても、ガスが入っていなくても真空ガラスの方が、断熱性能は高いのです。

真空ガラスの交換でサッシ交換は必要?

真空ガラスに交換することが決まったとしても、更にそこから悩むのが「サッシを交換するかどうか」です。あまり知られていないことですが、断熱性や防露効果を重視するならサッシについても考える必要があります。

サッシの交換は必要?

サッシの交換を検討される方には、主に2種類の不安があります。1つは、ガラスの厚みが変わるのでサッシも交換しないといけないのかという不安。もう1つは、断熱性や防露効果を最大限に活かしたいけどサッシ交換するべきなのかという不安です。それぞれについて、ご説明したいと思います。

真空ガラスはアタッチメントも不要

通常のペアガラスの場合は、アタッチメントを使って既存サッシにガラスを取り付けることができます。しかし、真空ガラスは中空層が0.2ミリ(通常のペアガラスは約6ミリ)と薄いのでアタッチメントを使わなくても大体のものが既存のサッシに取り付けが可能です。

ただし、注意点もあります。真空ガラスは基本的に、サッシ交換は不要と言われています。ただし、製品によってはガラス重量が重くなることがあり、既存サッシでその重量に耐え切れないものがつかわれていた場合になどは、サッシ交換が必要になります。

断熱性や防露性を重視する場合にサッシ交換は必要か

通常のアルミサッシの場合、熱の影響を受けやすく断熱効果や防露効果は期待できません。ガラスに真空ガラスやペアガラスを使って断熱対策や防露対策をしていても、サッシの隙間から隙間風が入ったり、サッシ部分が冷たくなってガラスのエッジ(端っこ)に結露が発生したりということが起こります。

そのため、冬に雪がたくさん降る地域や暖房をつけても部屋が中々温まらない、暖房代が高くなるということで高い断熱性や防露効果を重視する場合は、サッシも樹脂などでできた断熱性・防露性の高いサッシに交換するのがオススメです。

真空ガラススペーシアとは

引用:真空ガラススペーシアホームページ

真空ガラスといえば、「スペーシア」です。スペーシアは、日本板硝子株式会社が世界で始めて実用化した真空ガラスです。実は、この記事で紹介した真空ガラスの熱貫流率の数値などは、真空ガラススペーシアの数値です。通常のペアガラスよりも厚みが薄く、高い断熱性を誇っており、アタッチメントの取り付けやサッシ交換の必要がないなどのメリットから非常に人気の高いガラスです。

真空ガラススペーシアのメリットとデメリット

真空ガラススペーシアを選ぶメリットは、高い断熱性と防露効果と薄いためアタッチメントやサッシ交換の必要がないということです。高い断熱性は、継続的な冷暖房費の節約に繋がり、アタッチメントやサッシ交換の有無は初期費用を抑えるのに役立ちます。

スペーシアのデメリットとしては、料金が高いという点です。業者によって作業費や既存ガラスの処分代、出張料やガラス本体の販売価格は変わり、またスペーシアにもスペーシアクールやスペーシアクール静などがあるため選ぶスペーシアの種類によって値段が変わります。ペアガラスの交換費用が大体2~5万円(1㎡あたり)なのに対して、スペーシアの場合はガラス単体だけで大体4~8万円(1㎡あたり)ほどはかかってきます。

作業を依頼する場所や業者によって、料金は変わりますが通常のペアガラスよりも高額になるため見積り書の値段を見て断念される方もいらっしゃいます。しかし、それでも高機能なスペーシアを使いたいという人は徹底的に業者の比較見積りをされて安いところを探すという人もいらっしゃいます。

真空ガラススペーシアの料金価格とは

先ほども少し紹介いたしましたが、スペーシアの場合はガラス単体で大体4~8万円(1㎡あたり)ほどかかります。そこに、業者の交換費用(運搬経費など)や既存のガラス処分代金、出張料などが加わります。

ガラスのサイズが大きい、高機能なスペーシアを使いたい、サッシも断熱効果のあるものに替えたいなどの要望が加わると、その分料金も高くなります。そのため、スペーシアに交換する場合は、10万円を超えることは珍しくありません。

安く抑えるには、出張料・見積り無料の業者に複数見積りを取って比較する方法が確実です。また、国や自治体の断熱リフォームの補助金などを使うといった方法もあります。地域によって、受けられる制度や補助金が違ってきたり、予算や期間が決まっているので各自治体に問い合わせるといいでしょう。

※当社の販売価格ではございません。価格は、2018年調査時点の価格です。

真空ガラススペーシアの種類一覧

最後に、真空ガラススペーシアの種類などについてご紹介したいと思います。スペーシアは色々な種類のスペーシアがあり、より断熱性や遮熱性を重視したものや、防音効果を重視したものなどがあるので、ライフスタイルに合ったスペーシアを選びましょう。

真空ガラススペーシア

最初は、一番オーソドックスなタイプの真空ガラススペーシアについてご紹介したいと思います。真空ガラススペーシアは、中空層が真空になっているのが特徴と紹介してきました。実は、もう一つ大きな特徴があります。それが、”Low-eガラスを使っている”です。

スペーシアは、真空ガラスであるとともに遮熱性や断熱性を高める”Low-eガラス”でもあったのです。冬場の暖房効率だけでなく、夏場の日射熱が気になるという人にもスペーシアは向いているということです。スペーシアは、フロートガラスや網入りガラス、すりガラス、網入りすりガラスなどを使うことができます。

真空ガラススペーシアクール

スペーシアクールは、通常のスペーシアを更に高断熱・高遮熱に特化させたスペーシアです。冬場の暖房効率や夏場の冷房効率UP、快適な空間を作ってくれるガラスです。気になる熱貫流率は1.0W/㎡・Kです。断熱効果が高いと言われているアルゴンガス入りのペアガラスが約2W/㎡・K(3ミリフロート+中空層6ミリ)なので、更にその2倍高い断熱効果があります。全体の厚み(呼び厚さ)も変わらない、グレードの高いスペーシアです。

真空ガラススペーシア静

スペーシア静は、遮音性能を上げたスペーシアです。断熱効果は、通常のスペーシアと同じ1.4W/㎡・Kで、遮音性能はJIS等級T-2からT-3と上がっています。ちなみに、遮音性能のJIS等級は、T-1,T-2,T-3,T-4とあり数字が大きくなるほど遮音性能が高くなります。T-3は上から2番目の遮音性能を誇ります。

真空ガラススペーシアクール+静

スペーシアクールとスペーシア静の良いとこどりした、スペーシアです。熱貫流率は、スペーシアクールの1.0W/㎡・Kで、遮音性能はスペーシア静のJIS等級T-3です。断熱性と遮音性の両方を重視したいという人にオススメのスペーシアです。

高い断熱性と遮音性能を持つスペーシアクール静ですが、その分他のスペーシアよりも単価が高くなっています。スペーシアの販売元である日本板硝子株式会社のホームページでも、硝子単体の参考価格でスペーシアが39,000円(税抜き)に対して、スペーシアクール静は73,000円(税抜き)になっています。交換する際は、ここに施工費や消費税、副資材費用などがかかってきます。

※当社の販売価格ではございません。価格は、2018年調査時点の価格です。

真空ガラススペーシア21

スペーシアのカタログで、「断熱性能を極めた、究極の複層真空ガラス」と紹介されているほど断熱性能が高いガラスです。”究極の複層真空ガラス”とは、いったい何者なのでしょうか。通常のスペーシアにも、Low-e金属膜がコーティングされていますが、スペーシア21は「スペーシア+Low-eガラス+アルゴンガス」という断熱対策に良いといわれているモノを全て詰め込んだガラスです。

気になる熱還流率は、0.70~0.91W/㎡・Kで、スペーシアクールの1W/㎡・Kを下回りました。ただし、通常のスペーシアと違って厚みがあるためサッシ交換などが必要になります。

まとめ

今回は、真空ガラスの特徴や性能、メリットデメリットや、人気のスペーシアについてご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。真空ガラスは、通常のペアガラスよりも高い断熱性があるのに薄いのでアタッチメントの取り付けやサッシの交換が不要ということもあり、通常のガラスよりも高価ですが高い人気があります。より高い断熱性が欲しいという人は、真空ガラススペーシアを候補の一つに入れてみてはいかがでしょうか。ガラスのことならガラス修理ガラスリフォームの出張ガラス屋のガラスの生活救急車へ。

生活救急車 編集部
生活救急車 編集部
生活救急車が運営するレスキューなびでは、暮らしのお困り事に役立つ情報として、トラブル解決に導くノウハウや当社の事例をお届けいたします。
株式会社小学館が発信するライフハックサイト「@DIME」でレスキューなびのお役立ち記事が紹介されました。
生活救急車はフジテレビの「世界の何だコレ!?ミステリー」「林修のニッポンドリル」「おたすけJAPAN」など、数々の"開かずの金庫"のテレビ番組でも取り上げられたことのある会社です。
  • 生活救急車YouTubeアカウント
  • 生活救急車Xアカウント
ユーザー評価:  4.3 (113件)

見積実施検討です。

二重サッシと真空窓で悩んでます。補助があれば真空かな?結露が多いのはガラスの方ですのでやはり真空かな?

真空ガラスの説明が細かくされていてよかったです。

見積もりを取って検討したいと思います。費用が予想以上に高いと見送るかも知れません。その際はごめんなさい。

最近の寒暖差が大きい事を考えるととても良い商品と思います。  費用が少し高いですね。

スペーシアへ交換する際における、追加サッシ交換の必要可否を理解する事が出来ました。