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説明 シロアリの種類をご存知ですか?種類によって生活環境や被害を加える場所が異なるため知っておくと効果的に対策・駆除を行うことができます。そこで今回は、シロアリの種類や特徴、生態をご紹介したいと思います。
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シロアリの種類をご存知ですか?
日本に生息しているシロアリは22種類といわれていて、その中で住宅に被害をもたらすのは4種類です。
種類によって生活環境や被害を加える場所が異なるため、知っておくと効果的に対策・駆除を行うことができます。
そこで今回は、シロアリの種類や特徴、生態をご紹介したいと思います。
シロアリという名前や家をボロボロにしてしまうという情報を知っていても、実際に目にしたことがある方は意外と少ないのではないでしょうか。
見たことがないと自分の家はまだ大丈夫と思いがちですが、シロアリは基本的に地中や木などに作った巣の中で生活しており、知らないうちに被害が広がっていることもあるので注意が必要です。
シロアリの生態を知っておくと、被害が広がる前に対策を行うことができると思います。
ここでは、シロアリの生態についてご紹介します。
シロアリは名前からして『アリ』の仲間と思われがちですが、実はゴキブリの仲間です。アリの姿に似ている、集団で生活するという特徴からシロアリと名づけられたともいわれています。
シロアリは集団の中で5種類の階級に分かれて生活し、コロニー(巣の中の集団)を維持しています。シロアリの階級には下記のようなものがあります。
【シロアリの階級】
階級 | 役割 |
---|---|
王・女王アリ | ・交尾、産卵し巣の個体を増やす役割 |
副王・副女王アリ | ・王や女王アリが死亡した場合の代わり |
兵アリ | ・外敵から巣を守る役割 |
職アリ |
|
ニンフ |
|
シロアリは個体で生活しているとすぐに外敵に食べられてしまうため、このような集団で生活することで被害を軽減しています。
他の昆虫と異なり冬眠など活動が完全に止まる期間がなく、1年を通して繁殖を続けるため被害が広がりやすいのが特徴です。
巣の中の個体が増えすぎると、春から夏にかけての時期に巣から羽アリを飛ばして分巣を行い、巣の個体数の調節を行っています。
『シロアリが柱などの建材を食べて家が壊れる』と聞くけど実際どうなの?と疑問に思っている方もいらっしゃると思います。
確かにシロアリは木材をエサにしているため、放っておくとどんどん建材がボロボロになり建物の耐久性が落ちてしまう原因となりますが、シロアリに食べられただけでは家が壊れることはほとんどありません。
ただし大きな地震や台風、強風などの自然災害が起こった場合に倒壊する危険性が上がります。
たとえ耐震性能の高い住宅であったとしても、シロアリの被害に遭っていると外部からの負荷に耐えられないことがあるので早めの対策が必要となります。
シロアリには主に土壌で生活する種類と、乾燥した木材を好んで生活する種類がいます。シロアリは湿気の多い床下や天井裏などの場所で生息しているというイメージが強いですが、水分がなくても生活できる種類もいるため注意が必要です。
ここでは、それぞれの種類の特徴をご紹介します。
土壌性シロアリは湿度が高く、水分が豊富にある場所を好んで生活するシロアリです。日本に生息する土壌性のシロアリは『イエシロアリ』、『ヤマトシロアリ』の2種類がいます。
これらの土壌性のシロアリは、主に下記のような場所を好んで生活します。
土壌性のシロアリは光や乾燥に弱いため基本的に土の中で生活していて、土から蟻道を伸ばして地上へ徐々に被害を広げていきます。そのため、主に家の床下から被害が広がることが多いです。
ただし発生しているのがイエシロアリの場合は水分を自分で運ぶことができるため、乾燥していない木材でも加害する可能性があり被害が大きくなる傾向にあります。
土壌性のシロアリと異なりそれほど水分を必要としないのが『アメリカカンザイシロアリ』や『ダイコクシロアリ』などの乾材シロアリです。
土壌を介さず移動し、乾燥している木材や発泡スチロールなどにも巣を作ることができるため被害範囲が広いという特徴があります。
アメリカカンザイシロアリは外来種のシロアリで、輸入材に付着して日本に侵入してきたといわれています。
加害した木の中に巣を作り、蟻道や蟻土を作らないといった特徴があります。他のシロアリと比べると被害の進行が遅いため初期症状がみられにくく、早期発見が難しいためできるだけ予防を行っておくことがおすすめです。
シロアリは巣の個体数が増えると、数を調節するために春から夏にかけて羽アリを飛ばし新たな場所に巣を作ります。
羽アリはシロアリの種類によって飛ぶ時期や時間が異なるため、どのシロアリが発生しているかを時期によって判断することができます。
ここでは、シロアリの発生時期で種類を見分ける方法をご紹介します。
シロアリは春から夏にかけて羽アリを飛ばして新たな場所に巣を作ります。羽アリが飛ぶ時期は種類によって異なるため、時期によってどのシロアリが発生しているかを見分けることができます。
【種類別羽アリの発生時期】
シロアリの種類 | 発生時期 | 発生時間 |
---|---|---|
ヤマトシロアリ | 4月~5月 |
朝から昼にかけて |
イエシロアリ | 6月~7月 |
夕方から夜にかけて |
アメリカカンザイシロアリ | 6月~10月 |
昼間 |
ダイコクシロアリ | 5月~8月 |
夕方から夜にかけて |
巣から羽アリが飛ぶのは群飛と呼ばれる現象で、一度に数百匹飛ぶこともあるためシロアリが引っ越したと思われがちですが、巣にはまだシロアリが大量に残っているので放置は危険です。
大量の羽アリが飛ぶのを見かけた場合は近くにシロアリの巣がある可能性が高いので、業者に調査を依頼して駆除を行うことがおすすめです。
ただし羽アリがすべてシロアリのものとは限りません。シロアリによく似たクロアリも春から夏にかけて羽アリを飛ばすことがあります。
羽アリがシロアリかクロアリか判断に迷ってしまったときは、こちらの記事を参考にしてみてください。
シロアリはすべて同じように見えても、種類によって違いがあるため特徴や見た目によって見分けることが可能です。
見た目で見分ける際、いちばんわかりやすいのが『羽アリ』もしくは『兵アリ』です。
ここでは、種類別にシロアリの見た目や特徴をご紹介します。
シロアリは小さいためパッと見ではなかなか難しいかもしれませんが、羽アリもしくは兵アリをよく観察するとそれぞれ大きさや見た目が異なります。
【シロアリの見分け方一覧】
階級/種類 | ヤマトシロアリ | イエシロアリ | アメリカカンザイシロアリ |
---|---|---|---|
羽アリ (体色で見分ける) |
・背中と足先が黄色でそれ以外が黒色 |
・茶褐色 |
・頭と背中の一部が赤褐色でその他は黒色 |
兵アリ (頭の形で見分ける) |
・上から見て長方形 |
・上から見て卵型 |
・上から見て四角形 |
ただし羽アリや兵アリは巣の中でも数が少ないため、なかなか捕獲するのが難しくなります。数が多く捕獲しやすいのは働きアリですが、あまり見た目に大差がないためなかなか見分けるのは困難です。
シロアリを捕獲したけど見分けられないという場合は、ビニール袋などに入れて保管し、専門の業者に見せて判断してもらうことを検討してみてください。
ここでは、ヤマトシロアリの特徴をご紹介します。
【ヤマトシロアリの特徴】
階級 | 体長(およそ) | 特徴 |
---|---|---|
女王アリ | 15㎜ |
・腹部が肥大している |
兵アリ | 3.5~6㎜ |
|
働きアリ | 3~4㎜ |
|
羽アリ | 7㎜ |
|
北海道を除くほぼ全国で発生が確認されていて、日本で一番被害件数が多いといわれているのがヤマトシロアリです。暑さに弱く主に地中で生活しているため、発見が難しいといわれています。
湿度が高く暗い場所を好んでいて、床下や天井、水回りで被害が出ることが多いです。
ここでは、イエシロアリの特徴をご紹介します。
【イエシロアリの特徴】
階級 | 体長(およそ) | 特徴 |
---|---|---|
女王アリ | 40㎜ |
・腹部が肥大している |
兵アリ | 7.5~9.5㎜ |
|
働きアリ | 5~7㎜ |
・乳白色 |
羽アリ | 7.5~9.5㎜ |
|
イエシロアリはヤマトシロアリと比べて体長が大きいのが特徴です。
湿気が多い場所を好みますが、自ら水分を運んで湿らせながら加害するため乾燥した木材でも被害に遭う可能性があります。
また木材だけでなくコンクリートの建物を削って内部に侵入したり、樹木も食害するので被害範囲が大きくなりやすいです。
ここでは、アメリカカンザイシロアリの特徴をご紹介します。
【アメリカカンザイシロアリの特徴】
階級 | 体長(およそ) | 特徴 |
---|---|---|
女王アリ | 10㎜ |
・腹部が肥大している |
兵アリ | 10㎜ |
|
働きアリ | 5~8㎜ |
・乳白色 |
羽アリ | 7㎜ |
|
在来種のシロアリと比べて巣の個体数は少なく、被害速度も遅いという特徴があります。そのため、初期段階では発見しにくく駆除が難しいといわれています。
またシロアリは主に湿った柔らかい木材をエサにすることが多いですが、アメリカカンザイシロアリの場合は乾燥した木材にも被害を及ぼします。
シロアリは大きな巣を作って定住するタイプと、エサとして食害した場所をそのまま巣にするタイプの大きく分けて2種類に分けることができます。
シロアリの種類によって巣を作る場所はさまざまで、被害に遭う箇所も異なるため知っておくと対策を行いやすくなると思います。
ここでは、シロアリの種類別に巣の特徴や発見方法をご紹介します。
ヤマトシロアリは、木材などをかじってできた穴をそのまま巣にして生活します。外敵の発生や環境の変化に応じて移動するため、一か所にとどまることがほとんどありません。
ただし繁殖の役割を持つ女王と王は地中に作った大きな巣から基本的には動かないため、本巣を見つけるときは木の根元や土の中の調査が必要です。
ヤマトシロアリは水分を運ぶ能力がなく、主に湿気が多く柔らかい木材を好む傾向にあります。自分でシロアリの調査を行うときは、このような場所を主に探してみるといいでしょう。
イエシロアリはヤマトシロアリと異なり、『本巣』と呼ばれる大きな巣を構築して定住するという点が特徴です。巨大な巣を拠点として、さまざまな場所を加害して分巣を広げていくため被害が最も大きいといわれています。
巣の中の個体数も100万匹と圧倒的に多いため加害スピードも速く、放っておくと被害が大きくなるので早めに駆除を行う必要があります。
イエシロアリの行動範囲は100mと広範囲であるため、本巣とは離れた場所でも被害に遭う可能性があります。すべての巣を見つけるのはプロでも難しくすべて駆除しきれずに再発しやすいので、あらかじめ発生しないように予防を行っておくことがおすすめです。
アメリカカンザイシロアリのはヤマトシロアリと同じく巣を持たずに、エサとなる木材を食べ進めて空間を作って生活します。
1つのコロニーに対する個体数は少なく加害スピードも遅いですが、木材の表面に被害の形跡が現れないため発見が非常に困難であるという特徴があります。
ただし巣の中にある程度フンがたまると木材の表面に1㎜程度の穴をあけて粒状のフンを外に押し出すため、これを手掛かりとして被害箇所を見つけることが可能です。
アメリカカンザイシロアリは、屋根裏・床下・軒下などに生息していることが多いようです。このような場所にフンが積もっていたら、早めに調査を行うことをおすすめします。
ここまでシロアリの生態や特徴についてご紹介しましたが種類によっては被害の広がり方やスピードが異なるため、業者に依頼して調査を行い適切な駆除を行うことがおすすめです。
ただ業者に依頼するとなると気になるのが、『どのくらいの費用がかかるのか』だと思います。
そこでここでは、シロアリの駆除を業者に依頼した時の料金相場をご紹介します。
ここでは、生活救急車でシロアリ駆除作業を行った場合の費用事例をご紹介します。
※作業当時の料金のため、料金体系・税率が現在と異なる場合がございます。
浴室の下にシロアリがいるようなので一度見てほしいとのご依頼をいただきました。ご相談の結果、シロアリの消毒と風呂壁の穿孔処理、床下の廃材撤去作業にて対応いたしました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
シロアリ消毒(駆除) 56.71坪 | 124,762円 |
風呂壁穿孔処理 一式 | 33,000円 |
床下廃材撤去(一部) | 2,238円 |
合計 | 160,000円 |
※作業当時の料金の為、料金体系・税率が現在と異なる場合がございます。
シロアリ駆除の見積もりをしてほしいとのご依頼をいただきました。ご相談の結果、床下の消毒、斫り作業、外周・壁面の消毒作業を行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
床下シロアリ駆除消毒 28.25坪 | 186,450円 |
ハツリ作業(床下) 5ヶ所 | 38,500円 |
外周・壁面消毒 | 15,000円 |
合計 | 239,950円 |
※作業当時の料金の為、料金体系・税率が現在と異なる場合がございます。
羽アリが出てしまったので見に来てほしいとのご依頼をいただきました。ご相談の結果、床下のシロアリ消毒、駆除工事と床下清掃にて対応いたしました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
床下シロアリ消毒 駆除工事 47㎡ | 206,800円 |
框穿孔処理 | 13,200円 |
床下清掃 | 8,800円 |
玄関スラブ処理 | 22,000円 |
基礎コンクリート 人通口斫り 2箇所 | 39,600円 |
合計 | 290,400円 |
※作業当時の料金の為、料金体系・税率が現在と異なる場合がございます。
今回は、シロアリの種類や生態・特徴についてご紹介しました。
シロアリは基本的に姿を現さずに巣の中で活動しているためすべて同じように思えますが、それぞれ巣の場所や環境などが異なるため知っておくと対策が行いやすいと思います。
種類によっては被害の進行が早く、放っておくと大きくなって完全に駆除が困難になるためあらかじめ対策を行っておくことがおすすめです。
生活救急車でもシロアリの駆除や対策を承っております。シロアリでお困りの場合は、お気軽にお問い合わせください。
。生きている間には家が壊れないと思うのでスプレーを吹きます。ありがとうございました。