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説明 シロアリを見つけたけれど、殺虫剤で駆除していいかわからなくて困っていませんか?シロアリ駆除で殺虫剤を使うときは、『状況に合わせた使い方』をすることが重要です。そこで今回は、シロアリに殺虫剤はダメといわれる理由や、効果的な対策グッズなどについてご紹介いたします。
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シロアリを見つけたけれど、殺虫剤で駆除していいかわからなくて困っていませんか?
室内や庭などにシロアリがいたら、すぐに駆除したいと思って市販の殺虫剤をかけたくなる人も多いと思います。
しかし、シロアリ駆除で殺虫剤を使うときは、『状況に合わせた使い方』をすることが重要です。
そこで今回は、シロアリに殺虫剤はダメといわれる理由や、効果的な対策グッズなどについてご紹介いたします。
シロアリに市販の殺虫剤を使うのはダメ、という話を聞いたことがある人もいらっしゃるかもしれませんが、シロアリに殺虫剤を使うのは『絶対にNG』というわけではありません。
しかし、『殺虫剤の種類』と『殺虫剤を使用する状況』しだいでは逆効果になってしまうケースがあるので注意が必要です。
まずは、シロアリに殺虫剤を使わないほうがいいケースとその理由などについてご説明したいと思います。
シロアリに殺虫剤を使ってはいけない状況は、たとえば下記のような場合です。
コンビニやドラッグストアなどで販売されているハエ・ゴキブリ用の殺虫剤には『ピレスロイド』という忌避効果(虫を寄せ付けにくくする効果)が含まれるものが多いですが、この忌避成分は後々シロアリ駆除を難しくする可能性があります。
家の中でシロアリを見つけたら、慌てて家に常備しているハエやゴキブリ用の市販の殺虫剤を使いたくなる人も多いかもしれません。
シロアリは『アリ』という名前がついていますがゴキブリの仲間なので、ゴキブリ用の殺虫剤をかければ退治することはできます。
しかし、屋内にいるシロアリに忌避効果のあるピレスロイド系殺虫剤をかけると、スプレーした場所にいたシロアリは駆除できても、生き残ったシロアリがほかの場所に散って逃げ、スプレーした場所には忌避効果で寄り付きにくくなります。
殺虫剤から逃げて拡散したシロアリは別の場所で食害や営巣を始めるため、かえって被害箇所が拡大してしまうおそれがあります。
ほかの虫にも使えるような一般的な殺虫剤の忌避効果は、おおよそ『1週間程度』です。
そのため、時間が経って殺虫剤の成分がなくなった場合、スプレーした場所に戻ってくる可能性もあります。
室内で偶然見つけたシロアリだけを駆除しても思ったような効果が得られない可能性が高いので、シロアリは手順に沿った適切なやり方で駆除を行うことが大切です。
>>>シロアリ用殺虫剤の適切な使い方・業者が行う駆除方法とは?
ここまで、ピレスロイド系の殺虫剤をシロアリ駆除で使わないほうがいい理由についてご説明しましたが、ピレスロイド系殺虫剤は『目的に合った使い方』をすればシロアリ対策にも使用できます。
ピレスロイド系殺虫剤に含まれる忌避効果は、シロアリを寄せ付けないようにする『予防』の目的で使用するのがおすすめです。
『シロアリ用』の殺虫剤は殺虫成分が揮発しにくいように作られているため、ハエやゴキブリ用の殺虫剤より忌避効果が長続きしやすくなっています。
シロアリの予防では『予防する場所の木材・土壌全体に散布する』ことが基本的なやり方です。
一方で、ハエ・ゴキブリ用殺虫剤は『虫に直接スプレーする』使い方が想定されていることが多くなっています。
そのため『広範囲に使うとすぐに中身がなくなる』『予防箇所に殺虫成分が定着しにくく、頻繁に散布し直さなければならない』などシロアリ対策にはあまり向いていません。
一般的な殺虫剤をシロアリ対策に使うときは、『シロアリ用殺虫剤がないときに、ピンポイントで一時的に侵入対策をする』といった使い方までにとどめておいたほうがいいでしょう。
シロアリは巣がいっぱいになると、一部が羽アリになって別の場所に移動します。
『屋内や庭に大量に羽アリがいる』などの場合はすでにシロアリの巣ができている可能性があるので、『シロアリが拡散する』のを防ぐため殺虫剤を噴射して駆除する方法は避けたほうがいいでしょう。
>>>シロアリ駆除に忌避効果のある殺虫剤を使うと『シロアリが逃げて拡散する』
羽アリの駆除に殺虫剤を使用する場合、たとえば下記のような方法があります。
ただし、羽アリを殺虫剤で駆除した場合『殺虫成分で死骸がべたべたして処理が大変になる』などのデメリットがあるため、これからご紹介する方法での駆除を検討してみてもいいかもしれません。
羽アリは少しの刺激でも死んでしまうので、殺虫剤を使用せずに下記のような方法で駆除することもできます。
羽アリが敷地内や室内に大量にいるときは、建物の床下などにシロアリが巣を作っている可能性があるため、早めにシロアリの調査や駆除を行われることをおすすめいたします。
シロアリの駆除・予防には『シロアリ用の殺虫剤』を使用することをおすすめしております。
シロアリ用殺虫剤はホームセンターやネットショップなどで販売されており、特別な資格なども必要なく誰でも使用することができます。
しかし、シロアリ用殺虫剤は複数種類に分かれていて、種類ごとに使い方も異なるので自分で購入・使用するときは『どんな殺虫剤があって、どんな使い方をするのか』を確認しておくと安心です。
そこでここからは、シロアリの駆除・予防に使用できる殺虫剤についてご紹介したいと思います。
個人で購入・使用できるシロアリ用殺虫剤は、大きく分けて『ベイト剤』と『駆除剤(消毒剤)』の2種類があります。
それぞれ特徴や使用方法が異なるので、下記で詳しくご説明いたします。
殺虫剤の種類 | 説明 | 使い方 |
---|---|---|
ベイト剤 | ベイト剤とよばれる毒餌を設置して、シロアリに食べさせて駆除する。 毒餌は『シロアリの脱皮を阻害する薬』のため、人体・犬や猫などのペット、植物など脱皮をしない生き物には無害で、土壌など環境への影響も少ない。 効果が発揮されるまで1ヶ月~数か月程度かかるが、『巣ごと駆除』する効果も期待できる。 |
建物の外周や被害箇所付近の床下などに、1~2m程度の間隔で設置する。 設置方法は『土に埋める』ことが多いが、壁や木材に貼り付けるなどの方法もある。 |
駆除剤 | 業者によるシロアリ対策では『バリア工法』と呼ばれている方法。 木材や床下の土などに使用して、使用した部分にいるシロアリを駆除する。 『伝播性』のあるタイプは、殺虫剤がかかったシロアリに別のシロアリが触れるだけでも駆除できることがある。 『忌避効果(忌避性)』のあるタイプは、殺虫剤がかかった部分にシロアリが寄り付きにくくなる。 |
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ここでは、実際に販売されているシロアリ用殺虫剤の一部をご紹介したいと思います。
※種類・品番・サイズなど、買い間違いにご注意ください。
シロアリの好むマツの木材でおびき寄せ、殺虫成分のある餌を食べさせて駆除する『ベイト剤』タイプの殺虫剤です。
有効期間は『約2年』とされていますが、1~2ヶ月に1回程度はふたを開けて中身を確認しましょう。ベイト剤がなくなっていた場合は、新しいものに交換します。
※種類・品番・サイズなど、買い間違いにご注意ください。
水で希釈してから散布するタイプの殺虫剤です。木部処理用・土壌処理用の2種類がありますが、上記は『木部用』なので木材に使用します。
水性の薬剤で刺激や薬剤特有の臭いが少なく、人体や動物への影響リスクも比較的低いというメリットがあります。
使用するときは、水で50倍に薄めた製品を噴霧器など散布用の道具に入れて、床下などの木材全体に吹き付けます。散布用の道具は別売りになるため、噴霧器などを持っていない場合は別で用意しておきましょう。
※種類・品番・サイズなど、買い間違いにご注意ください。
※種類・品番・サイズなど、買い間違いにご注意ください。
付属のノズルで穴をあけて、木材の中に注入するタイプの殺虫剤です。シロアリの被害がある木材に30cm程度の間隔で注入していき、木材の中に殺虫成分を浸透させます。
忌避成分が入っていないので、『木材の内部に巣を作られた』などの状況でシロアリ駆除を行う場合にもおすすめです。
※種類・品番・サイズなど、買い間違いにご注意ください。
一般的な殺虫剤と同じような、手で持ってスプレーするタイプの殺虫剤です。即効性が強く、殺虫成分がかかったシロアリの動きを即座に止めたり、散布した部分をシロアリが通っただけで退治できる可能性もあります。
ラベルに記載してある『トラロメトリン』はピレスロイド系の成分で忌避効果があるため、予防目的での使用がおすすめです。
予防効果の期間は『9ヶ月』が目安となっています。
市販のシロアリ用殺虫剤を使うときは、状況に合わせて適切な使い方をすることが大切です。
しかし、『床下の巣を駆除する』などの本格的な駆除作業を行う場合は、シロアリ駆除専門の業者に相談されることをおすすめしております。
業者に依頼する場合は『どんな作業をするのか』『費用はいくらかかるのか』が気になると思いますので、ここからはシロアリ用殺虫剤の適切な使い方と、業者が駆除を行う場合の費用などについてご紹介いたします。
シロアリ用殺虫剤は種類によって『設置方法』や駆除・防除などの『使用用途』が異なります。
そのため、シロアリ用殺虫剤を自分で購入するときは『どんな目的で使用するのか』を明確にしておくと選びやすくなると思います。
たとえば、『すでに建物に発生したシロアリの駆除をする』場合、シロアリが逃げたり拡散しないように忌避性がないものを選ぶといいでしょう。
『シロアリがまだ発生していない』『駆除を行った後に再発生しないよう予防(防除)を行いたい』という場合は、忌避効果のある消毒剤を選ぶと効果的です。
床下に潜っての調査や駆除作業は危険を伴うため、床下での作業に慣れていない方が行うのはあまりおすすめできません。
また、床下は砂ぼこりや害虫・害獣などによる被害が発生するおそれがあるため、下記のような装備を用意してしっかり準備をしておく必要があります。
床下点検口がない場合は、個人での床下調査・駆除作業はやめておいたほうがいいでしょう。
『基礎部分の開口部から入って、床下を這っていけばたどり着ける』と考える人もいるかもしれませんが、『狭い床下で身動きが取れなくなる』『通風口が狭すぎて被害箇所まで行けない』などうまくいかないケースもよくあります。
市販のシロアリ予防用薬剤の効果期間はあくまで目安で、さらに『正しく施工(散布)できた場合の目安』が想定されています。
そのため、シロアリ対策の作業に慣れていない人が駆除・予防を行った場合、目安の期間いっぱいに効果が続くとは限らない可能性があります。
たとえば木材や土壌に殺虫剤をしっかり散布できていない部分があると、殺虫成分が薄まってきたときにその箇所から侵入されやすくなる可能性があります。
『木材や土壌全体にムラなく散布する』作業が難しそうだと感じたときは、無理をせず専門の業者に相談されることをおすすめいたします。
シロアリは普通のクロアリと同じように、巣の中にいる1匹の『女王アリ』が卵を産み続けることで数を増やしていきます。
しかし、女王アリだけを駆除しても別のシロアリが新しく女王になり替わるため、シロアリを根本的に駆除するには『巣を丸ごと壊滅させる』必要があります。
そのため、業者がシロアリ駆除をする場合でも、まず『シロアリの巣の場所を調べて特定する』ことから行います。
巣の場所を特定したら、建物の構造や立地条件などに合った方法で駆除作業を行います。業者のシロアリ駆除作業については下記のページでもご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
>>>シロアリ駆除の相場はいくら?料金事例から見る費用の目安を解説
巣の調査が十分ではなかったり、駆除しきれなかったシロアリがいると、せっかく殺虫剤でシロアリを駆除しても再発生してしまうおそれがあります。
そのため、本格的なシロアリ駆除を行う場合は業者に駆除作業を依頼されることをおすすめいたします。
業者に依頼する場合は費用が気になりますが、ここでは費用をイメージしやすいように、生活救急車でシロアリ駆除を行った場合の料金事例をご紹介いたします。
※作業当時の料金の為、料金体系・税率が現在と異なる場合がございます。
シロアリの駆除依頼で訪問しました。ご相談の結果植木周辺への薬剤散布にて対応いたしました。
項目内容 | 料金(税込) |
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植木周辺薬剤散布 | 16,500円 |
合計 | 16,500円 |
※作業当時の料金の為、料金体系・税率が現在と異なる場合がございます。
シロアリが出てしまったとのご相談をいただきました。現場を拝見し、防蟻施工として穿孔処理とアフター点検を行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
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防蟻施工 ~20坪 | 88,000円 |
合計 | 88,000円 |
※作業当時の料金の為、料金体系・税率が現在と異なる場合がございます。
羽アリが出てくるので消毒してほしいとのご依頼をいただきました。ご相談の結果、床下の薬剤散布、防腐・防カビ処理をし、穿孔処理で薬剤注入を行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
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シロアリ対策工事 18坪 | 88,000円 |
防腐・防カビ処理 18坪 | 29,700円 |
合計 | 117,700円 |
※作業当時の料金の為、料金体系・税率が現在と異なる場合がございます。
今回は、シロアリに殺虫剤を使う場合の注意点や対策グッズなどについてご紹介させていただきました。
ハエやゴキブリ用の市販の殺虫剤は、『シロアリの予防』目的で使用することができます。『シロアリの駆除』目的で使うときは、忌避効果のない種類を選びましょう。
また、巣の駆除など本格的なシロアリ駆除を行う場合は、専門の業者に相談されることをおすすめしております。
生活救急車でも、シロアリ駆除作業を承っております。「他社の見積りと比較したい」といったご依頼でも承っておりますので、お困りの際はお気軽に現地見積もりをご利用ください。
大変ためになりました。