さまざまな暮らしのトラブルを自分で解決する方法を紹介。
説明 長年、同じ鍵を使っていると、鍵が抜きにくくなってくることがあります。鍵が抜きにくくなるトラブルの多くは、鍵穴にホコリなどのゴミが溜まってしまう、鍵穴の潤滑油が劣化していることが原因です。こういったトラブルは、自分で簡単なメンテナンスをしてあげることで解消してあげることができます。今回は、その簡単なメンテナンス方法についてご紹介したいと思います。
鍵が抜きにくいときは、鍵穴専用の潤滑油を使って、メンテナンスをしてあげましょう。メンテナンスというと難しく聞こえるかもしれませんが、鍵に詳しくない人でも簡単にできる方法をご紹介いたします。
必要な道具は、鍵穴専用の潤滑油(カバクリーナーや「鍵穴専用」と書かれた潤滑油)、歯ブラシ、タオルや雑巾だけです。
潤滑油についてですが、よく間違って「CRC」などの鍵穴専用でない潤滑油や「サラダ油」などの食用油を使ってしまう人がいます。これらの油は、鍵穴の中でホコリなどと一緒に固まってしまい、状況が悪化してしまうため使わないようにしましょう。
また、メーカー純正品の潤滑油でも、全てのメーカーの鍵に対応しているわけではありません。鍵に詳しくない人は、自分の使っている鍵のメーカーの潤滑油を使うことをおすすめいたします。(例:カバ社の鍵なら、カバクリーナーを使う。)
メンテナンスといっても、歯ブラシや潤滑油を使って、手持ちの鍵と鍵穴を掃除するだけなので、簡単にできると思います。
1.手持ちの鍵を歯ブラシを使って、軽くブラッシングし、溝やくぼみに溜まった汚れを落とす。
2.鍵穴に鍵穴専用の潤滑油を、鍵穴から液が漏れるくらいたっぷり入れる。
3.手持ちの鍵を鍵穴に入れて、数回抜き差しして、鍵穴の汚れをかきだす。
4.最後に、鍵穴から漏れた潤滑油を雑巾やタオルで拭いて完了。
今回の方法を使っても、鍵が抜きにくい場合があります。例えば、鍵穴の中の部品の劣化などが原因の場合、潤滑油を使ってメンテナンスでは症状が改善されません。また、合鍵を使っている場合は、純正キーに比べて抜き差しに違和感が出ることがありますが、こういった場合も潤滑油を使ったメンテナンスでは症状が改善されません。
合鍵を使っている場合は、純正キーと比べて抜き差しに違和感が出ることがあります。合鍵を作る職人の技量が高ければ、違和感が少ない合鍵を作ることができますが、純正キーと比べると違和感は出てしまいます。どうしても違和感が気になるという場合は、メーカーに直接純正キーの注文をすることをおすすめいたします。
プロが対応をする場合は、単に潤滑油をスプレーして終わりではありません。きちんと、抜きにくい原因の調査を行い、取り付け直しや分解洗浄、ときには交換といった作業をご提案します。
メンテナンスにしても、細かく部品をバラして洗浄を行うため、今回紹介した方法では取れなかった、小さい隙間に溜まった汚れも取ることができます。応急処置をしても症状が改善されない、やっぱり不安だという人は、一度プロに相談してみてはいかがでしょうか。
今回は、鍵が抜きにくいときの対処方法についてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。潤滑油や歯ブラシなどを使って、誰でも簡単にメンテナンスをすることができます。定期的にメンテナンスをすることで、鍵の寿命を延ばすことにもつながるので、気づいたときにメンテナンスをしてみてはいかがでしょうか。