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説明 給湯器の「号数」についてご存知でしょうか?20号、24号など、ガス給湯器の規格は号数で表されています。しかし、この号数が何を示しているのかについてはあまり知らないという人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、給湯器の号数の違いや選び方についてご紹介したいと思います。
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給湯器の「号数」とは何のことかご存知でしょうか?
20号、24号など、ガス給湯器の規格は号数で表されています。しかし、この号数が何を示しているのか、号数が違うと何が変わるのかについてはあまり知らない、という人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、給湯器の号数とは何か、20号と24号の違いや迷ったときの選び方についてご紹介したいと思います。
給湯器の号数が示しているのは、「1分間に一定の温度のお湯を何リットル出せるか」です。この「何リットル」の部分が、その給湯器の『給湯能力』をあらわしています。
家庭用の給湯器では、16号、20号、24号、28号などがあります。
号数が大きくなるほどたくさんのお湯を沸かすことができ、冬場でも強めのシャワーを使える、複数箇所でお湯を同時に使える、などのメリットがあります。
2人以上の家庭で給湯器を設置する場合、20号か24号の給湯器をすすめられることがありますが、いきなり「20号と24号どちらにしますか?」と言われても戸惑われると思います。
簡単に申し上げると20号と24号の給湯器では、『給湯能力が異なり』ます。
給湯器の号数は「1分間に『一定の温度のお湯』を給湯できる量」を表しているため、20号は1分間に20リットルのお湯を、24号は1分間に24リットルの『一定温度のお湯』を出すことができるとわかります。
※「一定の温度」は、厳密には「水温+25℃」を指します。そのため、水温やお湯の設定温度により給湯量は異なります。
数字がたくさん出てきましたが、もっと簡単に説明すると「同時にお湯を使うときの湯量が20号と24号では異なる」ということです。
例えば、1人暮らしのときはキッチンもしくはお風呂場のどちらかしか同時にお湯を使わないので16号の給湯器でも十分な湯量を確保することができます。
しかし、これが2人暮らしになり、キッチンとお風呂場で同時にお湯を使うような状況になると、16号の給湯器ではお湯を沸かすスピードが追い付かなくなり、お湯が少量しか出ないというような状況になります。
3人以上になると、キッチン・お風呂場・洗面所と複数箇所でお湯を使うような状態になるので十分な湯量を確保しようとすると、24号クラスの給湯能力が必要になります。
20号と24号では給湯能力が異なりますが、号数だけで見れば使用中の給湯能力以外の違いはあまりありません(メーカー・製品による性能・機能差はあります)。
同じ機種であれば給湯能力以外に大きな差はなく、本体の大きさやリモコンの種類が20号・24号で共通していることもよくあります。
また、壊れやすさや寿命についても号数で変わることはありません。
給湯器から出るお湯は、水道水を沸かすことで作っています。そのため、水温が低くなる冬期は、春~秋よりたくさんの燃料を使うことになります。
そのため、給湯器のリモコンで40度に設定していても、「実際に蛇口から出るお湯は40度よりもぬるくなっている」「出てくるお湯の量が少ない」というような症状が現れます。
※冬場にお湯がぬるくなるときは、温度設定をいつもより高く設定しておくといいでしょう。温度を高くしてもぬるいときは、点検・修理をおすすめします。
ここまで、「給湯器の号数は給湯能力を示している」ことについてご説明させていただきました。
号数が大きいほどたくさんのお湯を沸かせますが、お湯の使用量に対して給湯能力が大きすぎても勿体ないので、無駄なく、適切な号数を選ぶのがおすすめです。
そこでここからは、給湯器の号数の選び方についてご紹介したいと思います。
一般的に、その家に住む家族の人数が多いほどお湯を使う量も増加します。そのため、その世帯で暮らす人数に最適な給湯器の号数を選ぶと快適にお湯を使うことができます。
号数と適切な人数の目安は、下記の通りとなります。
号数 | 最適な人数 |
---|---|
16号 | 1人 |
20号 | 2~3人 |
24号 | 3~4人 |
28号 | 5人以上 |
「給湯器は号数が大きいほどたくさんのお湯を沸かせるので、その分値段も上がる」と考える人も多いと思います。
実際に、20号の給湯器と24号の給湯器の価格を比べると、24号の方が本体価格が高くなります。しかし、価格差はそれほど大きくはなく、大体1万円~3万円程度に収まります。
『本体価格の差が3万円で給湯器を10年間使用する』と仮定した場合、かかる費用の差は1年間で3000円、1か月間で250円となり、あまり劇的な差にはなりにくいです。
購入費やランニングコストの面で号数を変更する場合は、上記のことも合わせて検討してみてはいかがでしょうか。
「一度に使えるお湯の量を増やしたい」「少しでもコストを抑えたい」といった理由で、給湯器を交換するときに号数の変更を考えている人もいるかもしれません。
「今より快適に給湯器を使うためにサイズアップ・サイズダウンする」ことは選択肢の一つにもなりますが、号数を変更する場合はいくつか注意点があることも考慮しておきましょう。
給湯器の号数を現在使っているものより小さくした場合、給湯能力も下がってしまいます。そのため、以前と同じ感覚でお湯を使おうとすると不便に感じることがある点に注意しましょう。
しかし、「家族が独立したので使用するお湯の量も減った」といった状況でのサイズダウンであれば、影響は少ないでしょう。
大きくする・小さくするのに関係なく、号数を変更する場合は配管のサイズが変わることがあるため、工事に手間がかかる可能性がある点にも注意が必要です。
ただし、機種によっては規格に互換性をもつ場合もあるので、業者への見積もり時に「配管のサイズが変わらない機種を希望している」ことを伝えておくといいでしょう(給湯器・ガスメーターの機種によっては交換ができない場合があります)。
給湯器の号数は、現在使っているサイズで特に不便を感じていなければ、そのまま同じものを選んでおくのがおすすめです。
しかし、新築の家に新しく取り付けるなどでどちらを選ぶか迷う場合もあると思います。
そんなときは、人数以外の基準も参考にしながら選んでみましょう。
ガス給湯器では給湯能力を号数で表していましたが、石油給湯器や電気給湯器の場合、給湯能力が号数とは別の単位で表されています。
しかし、いずれも号数と同様に、数によって適切な人数が異なるため、購入や交換をするときは給湯能力を確認しておくと安心です。
石油給湯器の場合、号数のかわりにkW(キロワット)数で給湯能力が表されています。号数と同様に、数字が大きいほど給湯能力も上がります。
また、熱量をあらわす「kcal/h」で表記され、「~万キロ」と簡略化している場合もあります。
kW | 相当する号数 |
---|---|
36.0kW(30,000kcal/h) | 20号と同程度か少し上 |
38.4kW(33,000kcal/h) | 22号と同程度 |
46.5kW(40,000kcal/h) | 24号以上 |
石油給湯器の給湯能力を号数に換算した場合、上記の通りになります。2人家族までなら36.0kW、3~4人家族の場合は46.5kWの給湯器がおすすめです。
電気給湯器の場合は、タンクの中にあらかじめお湯を沸かしておいて、お湯を使うときはタンクから給湯をします。
そのため、電気給湯器の給湯能力は「タンクの中に貯めておけるお湯の量」をあらわしています。1分間ではなく「一度に(次に沸かすまで)使えるお湯の量」を示しており、タンクのお湯がなくなると再びお湯が沸くまでは給湯できなくなります。
家族の人数が多いときは、タンクの容量も多いものにしておくと余裕をもってお湯を使うことができます。
貯湯量 | 最適な人数 |
---|---|
200L | 1~2人 |
320L | 2~3人 |
370L | 3~5人 |
460L | 4~7人 |
今回は、給湯器の号数についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
給湯器の号数は「1分間に何リットルのお湯を出せるか」という『給湯能力』を示しており、号数が大きいほど一度に沸かせるお湯の量も多くなります。
しかし、お住まいの環境によって最適な号数が異なるケースもあるので、迷ったときは専門の業者に相談すると安心です。
生活救急車では給湯器の設置・交換工事を承っておりますので、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。まずは、現地見積もりからご対応させていただきます。
よくわかり参考になりました。
18年使用していて壊れていないのですが、替え時かなと思い迷い中 今まで通りの24で良いのかな
現在24号を15年使用中で壊れる前に取り替え様と思います。2人家族なので20号か24号か迷いましたが今まで通り24号にしようと思います。
13年使用していますが、壊れる前に買い替えを検討しており、24号のままにするか、業者の薦める20号にしようか考えましたが、24号のままにいたしました。参考になりました。ありがとうございました。
子供も離れ24号から20号に変えるか悩んでました。助かりました。
今回給湯器を交換するのに大変勉強になりました。ついでにECOジョウズについても記載があればもっと良かったと思います。