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雨漏りによる防水工事の流れと費用について

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雨漏りによる防水工事の流れと費用について

説明 防水工事をしたいけど、いまいちどんな方法があるかわからず困っていませんか?実際に工事を行うにあたって、いくつか防水工事の工法を知っておくことで、工事の内容を理解しやすくなると思います。また、業者に依頼するとしたら、一番知りたいのが修理料金だと思います。そこで今回は、雨漏りによる防水工事の流れと費用についてご紹介します。

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防水工事をしたいけど、いまいちどんな方法があるかわからず困っていませんか?

防水層の劣化が原因で、雨漏りが生じることがあります。屋根だけでなく、バルコニーやベランダでも起こることがあります。

実際に工事を行うにあたって、いくつか防水工事の工法を知っておくことで、工事の内容を理解しやすくなると思います。

また、業者に依頼するとしたら、一番知りたいのが修理料金だと思います。

そこで今回は、雨漏りによる防水工事の流れと費用についてご紹介します。

防水が劣化していると起こる症状

屋上・バルコニー・ベランダなどの防水が劣化していると、以下のような症状が起こります。


  • ・剥がれ、膨れ
  • ・水がたまる
  • ・ひび割れ
  • ・雨漏り

このような症状が現れたときは、防水層が劣化していることがあります。この場合、防水層の工事が必要になります。

防水工事について

住宅には、漏水から守るための防水層を作ってあります。その防水層を付ける工事を、防水工事と呼びます。

防水工事はさまざまな工法がありますのでご紹介します。

防水工事の工法1.アスファルト防水

道路のアスファルトのように硬い素材ではなく、ゴムのようなアスファルトシートを使った防水工法です。

ルーフィングシートを積層することによって、水密性に優れた防水層が構成されます。露出仕上げ、押えコンクリート、屋上緑化などさまざまな仕上げに対応可能です。

昔ながらの工法で、海外でも広く普及されています。アスファルトの接着方法がいくつかあり、熱工法、冷工法、冷熱工法、トーチ工法があります。

それぞれの施工方法の特徴をご紹介します。

熱工法・冷工法

明治時代から使用されている、昔ながらの方法が熱工法です。溶接釜を設置し、それを使って溶解し、液体状にしたアスファルトを使ってルーフィング(防水シート)を張り付ける工法となります。

冷工法(粘着工法・常温工法)は熱や火を使わずに施工します。片面が粘着加工してある改質アスファルトシートを下地に貼り、同様に上にもアスファルトシートを貼り付ける方法です。

冷熱工法

熱工法と冷工法を組み合わせた施工方法で、粘着性のあるアスファルトシートを貼り、その上に熱で溶解したアスファルトを使ってシートを貼り付ける方法です。

トーチ工法

バーナーでアスファルトシートを、あぶりながら密着させる方法です。バーナーで溶解すると独特な臭いが発生するうえ、専用のガスバーナーが必要になるのがデメリットです。主に、広いバルコニーや屋上で使用されます。

バーナーであぶり、溶かして密着させるのでシートとシートの間や接合部としっかり密着するので防水効果は抜群です。

防水工事の工法2.塩化ビニル樹脂シート防水

塩化ビニル樹脂系のシート1枚で構成された防水層です。日光による紫外線、熱、オゾンに対しての耐久性が優れています。

塩化ビニル樹脂シートを下地に直接貼り付ける方法を接着工法、塩化ビニルを機械的に銅板器具やビスなどで固定していく方法を機械的固定工法といいます。

接着工法は、さらに断熱工法と非断熱工法があり、塩化系ビニルシートの上に断熱材を入れるかどうかの違いです。ある程度の強度があるため、軽歩行程度は可能です。

機械的固定工法は、ある程度どの下地にも対応できます。既存の防水層を撤去せずに、重ねて施工が可能なのもメリットです。しかし、防水に特化していて、人が歩くのには向いていません。

防水工事の工法3.ウレタン防水

工期が短く比較的簡単なため、新築を除いた防水加工の中で主流の工法です。ウレタン塗料を流し込み、コテで広げるという簡単な作業のため基本的にはDIYが可能です。どんな下地にも対応できるのがメリットです。

ウレタン防水には、密着工法と通気緩衝工法があります。

密着工法の場合、通気性機能を持たないため、膨れ、破断が起きやすく雨漏りしている建物には不向きです。

通気緩衝工法は、通気層を持つため雨漏りに最適な方法といえます。

屋上、開放廊下、階段室、ベランダ、ルーフバルコニーなどさまざまな場所で使われています。歩行用、運動用とさまざまな状況に対応可能です。

防水効果はあるものの非常に紫外線に弱いため、ウレタン塗料だけでは劣化してしまうのでトップコートの塗布が必要です。(トップコートに防水機能はありません)

建物の伸縮から発生する下地の動きに追従できずに破れ、亀裂が起こってしまうため、薄い施工では長持ちしません。

防水工事の工法4.FRP防水

一番コスパがよく、工期も1~2日と短いのが特徴の工事方法です。繊維強化プラスチックと呼ばれる、非常に強度が高いプラスチックを使用しています。

専用の樹脂塗料である防水用ポリエステル、防食用ポリエステル、防食用ビニルエステルの3種類で塗装を行いつつ、繊維強化プラスチックシートを重ねて塗ることで防水層の強化を図ります。

一般的には屋上駐車場、工場の床、マンションのベランダ、プールなどに使用されることが多い工法です。

薄く繊維質なため重ねて使うことができ、つなぎ目を作らず防水層をまんべんなく強化することができます。

しかし、素材が硬く下地への接着力が強いので、地震など外部からの強い力が加わると下地の動きに追従できずに割れてしまうことがあります。

雨漏り防水工事の流れ

防水工法によって作業手順が異なります。ここでは、それぞれの工程をご紹介します。

防水工事1.アスファルト防水

アスファルト防水は、主にトーチ工法が用いられています。そこで、アスファルト防水のトーチ工法の手順をご紹介します。


  • 1.対象箇所のゴミ取りをし、下地がしっかり乾燥しているのを確認する。
  • 2.塗料を付きやすくするためにプライマーを塗布する。
  • 3.ルーフドレイン、貫通パイプ回りなどを増し貼り用シートで補強する。
  • 4.トーチバーナーでシート裏面と下地を均一にあぶり、溶解させて押し広げ圧着させる。
  • 5.シートオーバーラップ部分は重ね合わせて圧着させる。
  • 6.仕上げ塗料を均一に塗布する。

防水工事2.塩化ビニル樹脂シート防水

塩化ビニル樹脂シート防水には、接着工法と機械的固定方法があります。それぞれの作業工程をご紹介します。

接着工法

接着工法を使って下記のように行います。


  • 1.下地処理を行う。
  • 2.接着剤を塗布し、塩化ビニルシートを敷設する。
  • 3.まんべんなくローラーで転圧する。
  • 4.接合部を熱や薬剤で溶かして圧着し、シーリング材で埋める。

機械的固定方法

機械的固定方法を使った場合の手順をご紹介します。


  • 1.下地処理を行う。
  • 2.絶縁用シートを器具で固定し、塩化ビニル樹脂シートを敷設する。
  • 3.ディスクヒーターを使って、塩化ビニル樹脂シートを固定する。
  • 4.接合部、端を接着する。
  • 5.溶着したら、シーリング材で隙間を埋めて仕上げる。

防水工事3.ウレタン防水

ウレタン防水は、密着工法と通気緩衝工法で方法が異なるので、それぞれご紹介します。

密着工法

密着工法で行うときは、下記の手順で行います。


  • 1.対象箇所のゴミ取り、ケレン作業(塗装する前の下地処理)、目地のシーリングの充填を行う。
  • 2.塗料を付きやすくするためにプライマーを塗布する。
  • 3.ウレタン防水剤をコテやヘラを使ってまんべんなく塗布する。
  • 4.補強布をしき、再度ウレタン防水剤をまんべんなく塗布する。
  • 5.一度乾燥させ、乾いたら再度ウレタン防水剤を上塗りする。
  • 6.トップコートを塗布して仕上げる。

通気緩衝工法

通気緩衝工法で行う場合の手順をご紹介します。


  • 1.対象箇所のゴミ取り、ケレン作業(塗装する前の下地処理)、目地のシーリングの充填を行う。
  • 2.塗料を付きやすくするために、プライマーを塗布する。
  • 3.通気緩衝シートを敷き詰めるように貼る。
  • 4.シートが重なっている部分は、水が漏れないようにテープ処理をする。
  • 5.脱気筒を設置する。
  • 6.立ち上がり部分にウレタン塗料防水剤を塗布し、ガラスクロスを貼り付ける。
  • 7.上から同じ塗料を塗布する。
  • 8.平面にウレタン塗料を流し、コテを使って広げる。
  • 9.乾燥させ、再度ウレタン塗料を流し込み、均一にコテで広げる。
  • 10.仕上げにトップコートを塗る。

防水工事4.FRP防水

一般的なFRP工法は、下記のように行われます。使用する材料などによって、工程が異なる場合があります。


  • 1.対象箇所のゴミ取り、ケレン作業(塗装する前の下地処理)を行う。
  • 2.塗料が付きやすくするためのプライマー、専用下塗り塗料を塗布する。
  • 3.防水用樹脂塗料を塗布し、ガラスマットを敷き詰め再度塗料を塗布する。
  • 4.一度乾燥させ、3の工程をもう一度行う。
  • 5.中塗り塗料を塗り、上から着色、塗装をする。
  • 6.ガラスマットの表面をサンドペーパーやディスクサンダーなどのやすり機械で整える。
  • 7.トップコートを塗り、仕上げる

FRP防水を行う上での注意点

FRP防水工事を行う上で、いくつか注意点があります。業者に依頼するときは、以下の点をきちんと確認しておきましょう。


  • ・必ず2層工事を行う
  • ・溶剤は火気厳禁
  • ・下地の水分量は機械で測る
  • ・気温によって硬化剤の配合量を調節する
  • ・季節によって塗料を使い分ける

自分で防水工事を行うときの方法と注意点

ベランダやバルコニーなどの足場がいらない場所の防水工事は、簡易的なDIYを行うことも可能です。

防水工事をDIYする方法

自分で防水工事を行うときは、ウレタンで簡易工事ができます。あくまで簡易的な工事ですが、一部分の補修を行うときは下記の方法で行ってみてください。


  • 【準備するもの】
  • ・ブラシ、刷毛
  • ・バケツ
  • ・水
  • ・プライマー塗料
  • ・ウレタン塗料
  • ・トップコート塗料
  • ・ローラー
  • ・コテ
  • ・マスク、手袋、ゴーグル、作業着

  • 1.対象箇所にエアコンの室外機など、障害物があるときはよけておく。
  • 2.塗膜剥がれやゴミを取り除く。ホース洗浄を行った場合はしっかり乾燥させる。
  • 3.乾燥していることを確認してから、プライマー塗料を刷毛やローラーで塗布する。
  • 4.プライマーが乾ききってから、ウレタン塗料を厚く塗る。こぼしてからコテで均一に広げるイメージで塗布する。
  • 5.ウレタンが乾いたら再度ウレタンを塗る。前のウレタンが乾いてから3日以上経過しているときは、もう1度プライマーを塗る。
  • 6.2層ウレタンを塗布したら、最後にトップコートを塗って仕上げる。

自分でDIYするときの注意点

自分で行う工事はあくまで簡易的なものであり、長持ちはしにくいです。トップコートは3~5年に1度塗り替える必要があるので、自分で作業を行ったときは忘れないように定期的に塗り直しましょう。

また、プロが使っているものとは、塗料などの性能が異なります。自分で直したとしても、数年も経たないうちに劣化してしまった、ということもあるので注意が必要です。

できるだけ、プロに依頼するのがおすすめです。

プロに依頼したときの工事費用

防水工事の場合、「1平方メートルあたり、6,000~10,000円程」が、目安となります。

もちろん、防水工事の種類によって、目安よりも料金が安くなったり、高くなったりすることはあると思いますが、上記目安を大きく外れるような場合は見積りの内容を厳しくチェックした方がいいでしょう。

雨漏りによる防水工事の流れと費用についてまとめ

今回は、雨漏りによる防水工事の流れと、費用についてご紹介しました。

防水工事にはさまざまな種類があり、それぞれ対応している場所も施工期間も異なります。最近で一番主流になっているのが、FRP防水です。簡単な工事で工期も1~2日と短いですが耐久性は抜群です。

それぞれの特徴を知っておくことで、万が一雨漏りが発生したときもスムーズに対応することができます。

また、足場を組む必要がなく、狭い場所なら自分で修理も可能です。業者の工事と比べると性能が落ちてしまうため、あくまで簡易的な防水になります。

しっかりとした防水工事を行いたいときは、プロの業者に依頼するのがおすすめです。

生活救急車 編集部
生活救急車 編集部
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