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説明 家の中で、大きいネズミを見つけたらビックリしますよね。「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」などが家の中に侵入してくる代表的なネズミですが、田んぼや畑などではこれら3種類のネズミよりもはるかに大きいネズミが見つかることもあります。それが、「ヌートリア」です。今回は、普通のネズミより大きいヌートリアを家の敷地内で見つけたときの対処法やヌートリアの生態などについてご紹介したいと思います。
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家の中で、大きいネズミを見つけたらビックリしますよね。
「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」などが家の中に侵入してくる代表的なネズミですが、田んぼや畑などではこれら3種類のネズミよりもはるかに大きいネズミが見つかることもあります。
それが、「ヌートリア」です。普段は動物園などで見ることができますが、現在は野生化したヌートリアもいて、田んぼや畑などで野菜などを食い散らかす被害も出ています。
普通のネズミよりはるかに大きいヌートリアは、外来生物なので外来法に沿った形でないと駆除や捕獲ができません。また、鳥獣保護法なども加味しないといけないので一般の人がヌートリアを見つけてもすぐに対策を打てないので大変だと思います。
そこで今回は、普通のネズミより大きいヌートリアを家の敷地内で見つけたときの対処法やヌートリアの生態などについてご紹介したいと思います。
ヌートリアは、もともとは日本にはいなかった大型のネズミです。原産国は、南米と言われています。飼育・繁殖させやすく、良質な毛皮を大量に手に入れられるということで第二次世界大戦でいろいろな国に輸入され、飼育されるようになりました。
日本でも第二次世界大戦のときに、ヌートリアが輸入され、たくさん飼育・繁殖されてきましたが、第二次世界大戦終了にともなう需要減で飼育できなくなった人がヌートリアを野生に放った結果、現在は害獣として見られるようになりました。
大きい大きいと言われているヌートリアですが、実物を見たことがない人からするとどれくらい大きいのかいまいちピンとこないですよね。
そこで、普通の民家に巣を作るネズミとヌートリアのサイズを下記表にまとめてみました。
種類 | ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ | ヌートリア |
---|---|---|---|---|
体長 |
約18~30cm |
約14~25cm | 約5~9cm | 約50~70cm |
体重 |
約150g~500g |
約110~340g | 約10g~25g | 約4~5kg |
個体差がありますが、標準的なもので上記のようなサイズ感になります。体長もそうですが、体重に至ってはヌートリアだけ「kg」になっていますよね。
見た目もカピバラに似ているので、「ネズミ」という認識をもたれないこともありますがヌートリアは「ネズミ」の仲間です(カピバラも実はネズミです)。田んぼや畑などで見かけても、餌などを与えないように注意しましょう。
大きいネズミ「ヌートリア」は、ネズミと同様に年に2~3回と繁殖可能な期間があります。妊娠期間は約4ヶ月ですが、1回の出産で平均約5~7頭子供(多いときは10頭以上)を産みます。
そして、生まれてから4ヶ月すれば子供も妊娠可能な状態になるので普通のネズミと同様に早いスピードで繁殖してしまいます。
大きいネズミ「ヌートリア」は、「普通のネズミより大きく」「繁殖スピードは普通のネズミと変わらない」ということを紹介しましたが今度は「どんな被害があるのか」についてご紹介したいと思います。
ヌートリアの主な被害例としては、「食害」が有名です。とくに、米や根菜(にんじんやサツマイモ、レンコンなど)を好んで食べる傾向があり、対策に困っている農家の人も多いと思います。
もしも、農業をしていてヌートリア被害に遭っているという場合は狩猟免許を取得しておくと非常に便利です。罠の設置や捕獲などは、手続きや免許が必要になるので自分で狩猟免許を取得して対策をしている農家の方はよくいます。
狩猟免許は、第一種銃猟免許、第二種銃猟免許、わな猟免許、網猟免許の種類がありますが罠を設置するのに必要なのは「わな猟免許」です。
免許を取るには各都道府県の狩猟免許の試験で、筆記試験と実技試験に合格する必要があります。鳥獣保護法や地方税法といった法律問題や、実際の罠の設置方法などの試験があるのでしっかりと勉強しておかないと落ちてしまうので注意しましょう。
一度取得すれば、ヌートリア以外にもアライグマやハクビシン、猿、イノシシなどが田んぼや畑を荒らしに来た際も役に立つのでおすすめです。
ヌートリアはネズミの仲間ですが、勝手に罠を設置して捕まえたり、毒餌を使って駆除するということはできません。鳥獣保護法に基づく手続きと、外来生物であるため外来生物法による法的手続きをしなければ捕獲・運搬などができません。
もしも、別の害獣を捕まえるために手続き・罠の設置をしていてヌートリアが捕まった場合でもそのまま捕獲してしまうと罪になるので必ず罠から出してあげなければなりません。
鳥獣保護法や外来生物法は、「法律」なので必ず守りましょう。違反すれば、犯罪です。
大きいネズミ「ヌートリア」。動物園などで見るヌートリアは、カピバラ同様におっとりしていて日向で昼寝をする愛らしい姿を見ることができます。
野生のヌートリアも動物園のヌートリア同様に、基本はおっとりした性格でドブネズミのように攻撃してきたりはしません。
ただし、罠に捕まって追い詰められたり、追い掛け回されて興奮すると噛み付くなど反撃してくることもあります。子供がカピバラと間違えて追い掛け回さないように、家の近くで見かけたら注意しておいたほうがいいでしょう。
ヌートリアに限ったことではありませんが、野生動物は体のいたるところに病原菌や寄生虫などがついています。そのため、野生動物を見かけても近づいたり、触ったりしないようにしましょう。
触ってしまった場合は手洗いとアルコール消毒をしっかりすればいいですが、噛まれてしまった場合は病院にいって感染症にかかっていないかの検査や抗生剤を打ったりといったことをしなければならないこともあるので注意しましょう。
ここまで、元から大きいネズミのヌートリアについて紹介しましたが「ヌートリア以外の普通のネズミも大きくなる」ことはあります。
とくに、家の中に巣を作るドブネズミやクマネズミなどは栄養がたくさんある場所だと通常の個体よりも大きくなることがあります。
通常のドブネズミは大きくても30cm前後程度ですが、ホテルやレストランなどで残飯などが大量に手に入るような場所だと40cm、50cmと肥大化することもあります。クマネズミも同様に、30cm以上の大きさになってドブネズミと間違えられることもあります。
そういったネズミはホテルやレストランなどの餌場で過ごしますが、数が増えて餌が足りなくなると周辺の民家に住み着くようになります。
体が大きいネズミには、通常の市販されている毒餌や忌避剤が効きづらくなっているので個人での駆除が非常に困難になります。もしも、家で巨大化したネズミを見つけた場合は専門の駆除業者に駆除を依頼したほうがいいでしょう。
飲食物を扱うお店でネズミやゴキブリなどを見つけた場合、保健所に通報するという方法があります。家の近くに飲食店があって、そこから大量にネズミやゴキブリが出てきている場合なども保健所に通報することで指導してもらえることもあります。
もしも、ネズミやゴキブリがあまりにもでてくるというのであれば、保健所に通報して行政からお店に指導が入ると状況が改善することもあります。ただ、必ず行われるものではないのでひどい場合は引っ越しを検討したほうがいいかもしれません。
今回は、大きいネズミ「ヌートリア」の特徴や見つけたときの対処法、ヌートリア以外の大きいネズミの対処法などについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
ヌートリアは基本的におとなしい性格ですが、追い掛け回したり、捕獲しようとすると暴れて噛み付くこともあります。
もしもヌートリアが家の近くに住み着いて、食害などの被害にあっているけど自分で駆除できないという場合は駆除業者と相談してみてはいかがでしょうか。
大変勉強になりました。 田の稲を広い範囲倒しまくってあります。 これはこのヌートリアの仕業でしょうか?
天井裏にいる動物が大きそうなのでハクビシンかと思いましたが、何となく違う気がしていましたが、かなり大きいネズミもいることを知り間違いなくネズミだと確信しました。市役所に相談して専門業者に相談しようと思います。ありがとうございました。
朝の散歩で家の近くの川で見かけました。市役所に連絡してみます。
夫が昔30㌢位のネズミを見た!!と、言ったのでほんとかなー 参考になりました:)
近くの川にいるネズミは、やはりヌートリアだったんですね。かわいいので、駆除するのはかわいそうですが、人に害を与えるのなら市役所に言ったほうがいいのでしょうか。