屋根の換気棟とは！

換気棟とは

換気棟は、屋根の棟に取り付けられた換気口のことをいいます。小屋裏（屋根と天井の間のこと）に溜まった湿気や熱気は、換気棟があることで排出することができます。棟に取り付けられているのは、温かい空気が上に行くことを利用して自然に熱気が逃げるようにしているためです。

換気棟は雨漏りしやすい？

小屋裏の換気方法は、換気棟を使う方法以外にも色々あります。しかし、換気棟は他の方法に比べて施工した会社の技術力が低いと雨漏りが起こるため、施工側・ハウスメーカー側には不人気の方法と言われています。施工会社の工事例などを見ていると、ときどき「換気棟に詰め物をされていた人がいた」と大きく紹介されていることもあります。そのため、換気棟を取り付けたい場合は、しっかりとした施工実績のある業者を選ぶことをおすすめいたします。

換気棟以外の換気方法

換気棟以外にも、妻換気、軒先換気といった換気方法があります。

妻換気

外壁の切妻屋根や入母屋屋根の三角形になっている部分に換気口を取り付ける方法が、妻換気です。ガラリという換気用の金具を取り付けます。

軒先換気

名前通り、軒先に換気口を取り付ける方法です。換気棟や妻換気と一緒に組み合わせて使われる方法ですが、中には軒先換気だけの家もあります。

換気の効果

換気がしっかりできていると、どのような効果が得られるのでしょうか。1つは、冬場の結露が発生しにくくなります。ちなみに、結露で木材が湿るとシロアリやカビなどが発生することがあります。2つ目は、夏場の室内温度の調整がスムーズになります。空気がこもったままですと日光で熱された屋根の熱が空気に伝わり、室内が暑くなってしまいます。換気で空気を循環させていれば、熱い空気が外に出て行くので熱くなりにくくなります。

換気に関するトラブル

換気棟やその他の換気の種類などをご紹介いたしましたが、実際、換気をしないとどのようなトラブルが起きるのかよく分かりませんよね。そこで、換気がきちんとされていないと起こるトラブルなどについて、一例をご紹介いたします。

結露で水が漏れてくる

換気がきちんとできていないと、家の中で発生した水分が外にでていかずに、小屋裏で結露してしまって水が漏れてくることがあります。水が漏れてくると、雨染みのような後が壁紙などに残るだけでなくカビなどの発生にも繋がる可能性があります。そうなってしまうと、乾燥除菌や壁紙の張替え、換気部分の改修といった修繕で費用が高くなることがあります。

シロアリがやってくる

家の木材をバリバリ食べるシロアリは、湿った材木を好みます。そのため、換気で水分をしっかりと外に排出できていないと家の柱などが湿ってシロアリが住み着いてしまうことがあります。シロアリの被害は、駆除と防除、修繕などで費用がかさみます。換気の改善と併せて行おうとするとかなりの高額になってしまいます。

家を建てるときは換気も重要

新築で家を建てる際は、外壁や屋根、内装などの外見を重視する人は多いですが、換気や遮熱といった機能性を重視する人は少ないかと思います。見た目も大事ですが、機能性をおろそかにしていると住んでからリフォームにお金がかかってしまうこともあるため、外見と機能性の両方をバランスよく見極めることをおすすめいたします。

まとめ

今回は、屋根の換気棟やそれ以外の換気方法などについてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。家を建てる際は外観ばかりを気にしてしまいがちですが、機能性も重視しなくては住みやすい家にはなりません。後からリフォームすればいいと思っていても、改修費用や手間などがかかってしまうため、できれば最初から外観と機能性の両方をバランスよく取り入れることをおすすめいたします。

生活救急車 編集部

生活救急車が運営するレスキューなびでは、暮らしのお困り事に役立つ情報として、トラブル解決に導くノウハウや当社の事例をお届けいたします。
株式会社小学館が発信するライフハックサイト「@DIME」でレスキューなびのお役立ち記事が紹介されました。
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