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窓の防音方法

さまざまな暮らしのトラブルを自分で解決する方法を紹介。

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自己解決窓の防音方法

説明 近所の音がうるさいと感じている方のために、窓の防音方法をご紹介します。

窓の防音対策

窓の防音対策とその方法

窓ガラスの防音対策

「外の音が気になる」「子どもが車の音など、外の騒音で起きてしまう」「車や電車の音がうるさくて眠れない」といったことでお困りではありませんか?
音がどこから入って来るのかを知り、また音の侵入場所に防音対策をすることで、騒音トラブルは解消されるでしょう。
音は空気の振動によって伝わります。そのため空気の出入口となる窓などの開口部から騒音が入りやすくなっています。
特に高気密・高断熱家やコンクリート造の建物は、一般的な木造家に比べて空気の出入りが制限されるので、その分窓から音が侵入する割合が高くなるでしょう。

音漏れの仕組み

騒音レベル

音の大きさを表す単位を「dB(デシベル)」といいます。
10dB音が下がると騒音は約半分くらいに感じられ、一般的には5dB音が下がると防音効果が感じられるそうです。

騒音レベルは以下のとおりです。

20dB 極めて静かな状態。葉音や小さな寝息程度の音のレベルです。
30~40dB 静かな状態。深夜の郊外やささやき声程度の音のレベルです。
50~60dB 普通の状態。静かなオフィスや一般的な会話程度の音のレベルです。
70~80dB うるさい状態。救急車のサイレン等うるさく感じる音のレベルです。
90~100dB 極めてうるさい状態。工事現場・鉄道ガード下など、ほとんど会話が出来ない音のレベルです。

防音 遮音

防音には「遮音」と「吸音」が必要

「遮音」とは、窓や壁等を通り抜けて伝わる音(透過音)を小さく抑えることです。
「吸音」とは、通り抜けてきた音(透過音)を吸収して室内で音が反射しないようにすることです。

防音には遮音と吸音の両方のバランスを考えることが必要となります。

方法

防音にはどのような方法があるのか?

音が侵入しやすい窓など開口部の防音対策には、どのようなものがあるのでしょうか?
窓ガラスの防音対策は以下のとおりです。

・窓ガラスを防音ガラスにする。
・二重窓を取り付ける。
・防音シートを貼る。
・遮音カーテンを取り付ける。

防音ガラスとは?
2枚のガラスの間に、防音特殊中間膜を挟み込んだガラスです。騒音による振動を熱に置き換え、音の波を消滅させる原理を用いており、音域全体に渡り遮音効果を発揮します。

二重窓とは? 二重窓は、既存の窓の内側にもう一つ窓を取り付けるもので、既存の窓と内窓の間に出来る空気層が音の伝わりと通しにくくします。
内窓を取り付けるだけなので、既存の窓を取り外すような大掛かりな工事も必要ありません。

防音シートとは?
防音シートは、窓ガラスに貼るだけで防音効果があるシートのことです。インターネットやホームセンター等で購入する事が可能です。

遮音カーテンとは?
カーテンの裏面に樹脂コーティング等が施されたカーテンで、この樹脂コーティングが音が伝わるのを防ぐ働きをします。

自分でできること 業者に頼むこと

防音対策は自分で出来る?業者に頼む?

防音対策には、様々な方法がありますが、自分で出来ることと業者に頼まなければならないものがあります。
例えば、窓ガラスを防音ガラスに交換する・二重窓を取り付けるといった場合、専門の業者に依頼することになります。

防音ガラスの紹介 旭硝子の「ラミシャット」は、2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟み込み、遮音性に優れた防音ガラスです。厚みを増すことでより遮音効果が高まります。
その他「マイミュート」は、複層ガラスの中間に低音域共鳴透過現象を防止する、世界初の防音構造「レゾネーター」を搭載しています。

二重窓の紹介
旭硝子の「インナーウインド mado2/まどまど」は、既存のサッシやガラスをそのままに内窓の取り付けが可能です。使用する機能ガラスによってより防音・断熱性能を高められます。

自分でできること フィルム

自分で出来るガラスの防音対策、「防音シート」

「自分で防音対策をしたい」「業者に頼まず防音対策出来ないか?」とお考えではないでしょうか?
ガラスを交換したり、新しく窓を取り付けるのはどうしてもコストがかかってしまいます。

自分で出来る防音対策としては、防音シート/フィルムを貼る・遮音カーテンを取り付ける等の方法があります。

防音シート/フィルムはホームセンターやインターネット等で手に入りますし、コストもそれほどかかりません。
遮音カーテンも、各メーカーより様々な遮音カーテンが販売されているので、お部屋に合ったカーテンが選べます。

遮音カーテンは普通のカーテンと同じように取り付けるだけなので、簡単です。

防音シートを貼る際に準備するもの

防音シートを貼る場合、以下のものをご用意下さい。

  • 防音シート
  • 霧吹き
  • メジャー
  • 定規
  • カッターナイフ
  • スキージー(もしくはタオル)
  • スポンジ(もしくはペーパータオル)
  • 防音シートの紹介

    「窓用防音 透明シート」 厚みは2mmで、特殊構造により貼った後に収縮することがほとんどありません。透明なので普通の窓ガラスと同じように光を取り込むことが出来ます。

    平滑面には吸着で貼付することが可能ですが、めくれ防止に両面テープ等を使用するといいでしょう。

    防音シートの貼り方

    防音シートは、窓全体を覆うように貼ると防音効果が高まります。水だけで貼れる商品もあるので、マンションやアパート等賃貸物件でも安心して使用出来ます。

    水で貼る防音シートの貼り方は、以下の通りです。

  • 1.防音シートをカットする。
  • 窓ガラスよりも少し大きめにカットして下さい。

  • 2.窓ガラスに水を吹きかける
  • シートを密着させるために、たっぷりとガラス全体に霧吹きで水を吹きかけて下さい。

  • 3.防音シートから台紙を剥がして窓に貼ります。シートにも水を吹きかけ、ゆっくりとシートを貼って下さい。
  • 4.スキージーやタオルでシートとガラスの間に入った水と空気を押し出していきます。中心から外へ手を動かしていきましょう。
  • 5.余分なシートをカッターナイフでカットして完了です。
  • その他自分で出来る防音対策、「防音テープ」

  • 1.防音シートをカットする
  • 窓ガラスよりも少し大きめにカットして下さい。

  • 2.窓ガラスに水を吹きかける
  • シートを密着させるために、たっぷりとガラス全体に霧吹きで水を吹きかけて下さい。防音テープとは、窓など開口部の隙間を埋めて音漏れを防ぐ効果があるテープです。
    防音フィルムと一緒に使用することで防音効果がより高まるでしょう。
    防音シートを貼ってもサッシと建物の間に隙間があれば、そこから音が侵入してしまうのであまり意味がありません。
    隙間を防音テープでしっかりと埋めましょう。防音テープは貼るだけなので簡単に施工出来ます。
    防音テープは合成ゴム・ウレタンなど種類や材質・厚さも様々です。
    貼りたい場所の長さに合わせてハサミでカットし、シールを剥がして接着して下さい。
    初めは安価なウレタン性で試してみることをおすすめします。満足出来なければ、厚みを増したり合成ゴムのタイプを試してみて下さい。 ただ、窓の開閉が困難になるような施工は止めましょう。

    注意すること、「熱割れ」

    フィルムを貼ることで、場合によっては「熱割れ」を起こすケースもあるのでご注意下さい。
    熱割れとは?

    窓ガラスに直射日光が当たった場合、直射日光の当たっている部分は温まって膨張します。しかし、サッシに埋め込まれたガラスの端面部分は直射日光が当たらないので、直射日光の当たる部分と当たらない部分に温度差が生じ、温められて膨張した部分が周辺部分に引っぱられて割れてしまう現象のことをいいます。
    窓ガラスにフィルムを貼るとフィルムが熱を吸収して熱を持つため、密着しているガラス部分も温度が上昇し、ガラスの周辺部分との温度差がより高くなって熱割れが起こる場合があります。

    フロート板ガラスは厚みが増すほど熱割れしやすく、また網入りガラスは封入された金属ワイヤーが熱を持つため、一般的なガラスよりも熱割れしやすいといえます。

    そのため、防犯ガラスや網入りガラス・ペアガラスへの施工を勧めていない商品もあるので、フィルムを貼る場合は説明書の注意書きをよく読んでから行って下さい。

    防音対策と合わせてできる遮熱・断熱対策

    防音と合わせて望める効果

    窓ガラスの防音対策と合わせて、遮熱・断熱などの対策も可能です。
    例えば、二重窓は窓を2つにすることで防音はもちろん、機密性が高まり断熱効果が期待出来ます。
    また、プチプチ等断熱シートを貼ることで、防音効果が得られる場合もあるので、防音シートの代わりに断熱シートを貼れば防音・断熱対策にもなります。
    その他、防音カーテンには遮光効果があるタイプも多いので、防音と遮光の両方の効果を得ることが出来ます。

    生活救急車 編集部
    生活救急車 編集部
    生活救急車が運営するレスキューなびでは、暮らしのお困り事に役立つ情報として、トラブル解決に導くノウハウや当社の事例をお届けいたします。
    株式会社小学館が発信するライフハックサイト「@DIME」でレスキューなびのお役立ち記事が紹介されました。
    生活救急車はフジテレビの「世界の何だコレ!?ミステリー」「林修のニッポンドリル」「おたすけJAPAN」など、数々の"開かずの金庫"のテレビ番組でも取り上げられたことのある会社です。
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