さまざまな暮らしのトラブルを自分で解決する方法を紹介。
説明 自分で引き戸のガラスはめたいけど、木枠から取り外す事ができない方のために引き戸のガラスの外し方をご紹介します。
「引き戸のガラス(ガラス障子)を割ってしまいました。ガラス屋にいってガラスを切ってもらって、自分ではめたいと思うのですが、ガラスを固定している木を取り外す事ができず困っています」といった質問を頂く事があります。
ここでは、どのように解決すればよいかをご案内します。
昭和に建てられた家はガラス障子と呼ばれる引き戸が多くあります。
桟木(サンギ)に囲まれた本来なら障子の紙が貼ってある所にガラスをはめ込んだもので、若い方には馴染みがないかもしれません。
桟木(サンギ)とは障子などの骨組みの事で、障子ガラスでいうとガラスを止めている枠の事。桟木(サンギ)は「釘」や「ネジ」で止まっていて、そこを外しさえすれば、ガラスも外れる仕組みになっています。
自分でガラス障子の引き戸を修理する場合、ガラスがはまっている桟木(サンギ)が外せず、苦労する方がいらっしゃるようです。
これから、桟木の外し方をご案内します。
まず、桟木(サンギ)をしっかり手で握って上に押し上げます。
上の方の溝が深いので持ち上げ、下からガラスが入った枠を取り出します。
外れにくい場合は障子枠の両側を外側に引っ張ると取れやすいと思われます。
この枠にはガラスを入れたであろう溝があるので、ゆっくり逆さまにすると、徐々にガラスが出てきます。
交換する素材は、そのままガラスの入ってた部分にアクリルやベニアを入れて、割れにくいようにする事も出来ますし、ガラス屋さんにガラスをカットしてもらい、それをはめる事も出来ます。
また、ホームセンターでUVカット用ガラスフィルムを貼って、レトロな雰囲気にDIYするのもいいかもしれません。
ガラスフィルムは、価格は1000円以下のものがほとんどです。
アンティーク風の古建具をインターネットで販売している会社もあるようですので、修理費用と購入費用を比較検討しましょう。
レトロ風にDIYする場合、UVカット用ガラスフィルム
こちらの方法で外れなければ。ガラス修理専門業者か建具屋に問い合わせてみましょう。
一般的に戸や襖等、開け閉めするものを建具と言い、それを修理、加工、販売などを行う業者の事を建具屋と呼ばれています。
現在では、あまり聞かれなくなりましたが、今回トラブルとなった障子ガラスを扱う事は慣れている業者が多いのではないでしょうか。
ただ、ガラスのカットをその場で行う事が出来るのは、一部のガラス修理専門業者ですので、ガラスを切る作業と桟木を外す作業のどちらも出来る業者は珍しいのではないでしょうか。
「ガラスの救急車」は平成14年から、緊急ガラス割換サービスを開始しているサービスです。
その場でのガラスのカット、割れ替えサービスはもちろん、建具類の修理にも幅広く対応していますので、お困りの際はご相談ください。
例えば、家を建てるとなると関わる方と言ったら大工さんが真っ先に思い浮かぶと思います。
実は、大工さん以外にも多くの専門家が携わっています。その中でも、あまり馴染みがない職業に建具屋さんがいます。建具屋さんは戸などの建具を作るのが仕事です。
工務店などから仕事を請け負い、製作販売するといった業務ではありますが、伝統意匠「組子」など、高い技術がないと作れないものを作る事ができるプロだという事を忘れてはいけません。
中にはお客様の要望に応じてオーダーメイド出来る所もあります。
また、製作販売だけでなく、修理や加工を得意とする方々もいらっしゃいます。