ゲジゲジが家の中に現れると、その見た目から不快に感じる方が多いでしょう。「ゲジゲジを見かけてしまった」「駆除したいけどどうすればいい?」「そもそもなんで家に出るの?」といった疑問をお持ちではありませんか?
この記事では、ゲジゲジの駆除方法から家に出る原因、効果的な予防策までを徹底的に解説します。
一匹見かけた時の対処法や、大量発生した場合の対策、おすすめの市販グッズ、そしてプロである業者に依頼する際のポイントまで、ゲジゲジの悩みを解決するための情報を網羅しています。
この記事を読めば、もうゲジゲジに怯える必要はありません。
さっそく対策をチェックしましょう。
ゲジゲジとは?益虫とされる理由と生態
ゲジゲジは、足がたくさんある独特の見た目から「不気味」「怖い」といった印象を持たれがちです。
しかし、ゲジゲジは私たちの生活において、実は良い働きもしてくれる一面を持っています。
まずは、ゲジゲジがどのような生き物なのか、その特徴と意外な役割について見ていきましょう。
ゲジゲジの特徴と人への影響
ゲジゲジは正式名称を「ゲジ」といい、ムカデ綱ゲジ目に属する節足動物です。
体長は種類によりますが、一般的に数センチから大きいものだと10センチ近くになることもあります。
何よりも目を引くのは、その非常に長い多数の足でしょう。
左右にそれぞれ約15対、合計で30本以上の足を持ち、このたくさんの足を波打たせるように素早く動かして移動します。
体色は褐色で、平べったい体形をしています。
湿気を好み、暗くじめじめした場所によく潜んでいます。
夜行性のため、日中は物陰に隠れており、夜になると活動を開始します。
人への影響としては、基本的には臆病でおとなしい性格のため、自ら積極的に人に襲いかかることはありません。
しかし、捕まえようとしたり、驚かせたりすると、稀に噛みつくことがあります。
ゲジゲジの顎には毒がありますが、その毒性は非常に弱く、人間の場合は蚊に刺された程度の軽い痛みやかゆみで済むことがほとんどです。
ただし、アレルギー体質の方や子供の場合は、症状が強く出る可能性もゼロではないため注意が必要です。
また、ゲジゲジの足が取れてしまうことがありますが、これは自切(じせつ)と呼ばれる行為で、敵から逃れるための防御策です。
取れた足はしばらく動くことがありますが、これも心配ありません。
ゲジゲジが益虫と呼ばれる理由
ゲジゲジの見た目とは裏腹に、実は私たちの生活環境においては「益虫(えきちゅう)」としての一面も持っています。
その理由は、彼らがゴキブリ、ハエ、クモ、ダニ、シロアリといった、私たち人間が「害虫」とみなす様々な生き物を捕食してくれるからです。
ゲジゲジは俊敏な動きでこれらの害虫を追いかけ、捕獲して食べます。
特に、家の中で見かける不快な害虫であるゴキブリやクモを食べてくれるのは、ゲジゲジにとっては当然の行動ですが、人間にとっては害虫を減らしてくれるというメリットになります。
そのため、ゲジゲジを一匹見かけただけであれば、すぐに駆除せず様子を見る、という考え方もあります。
しかし、やはりその見た目から家にいるのは嫌だ、大量発生して困っている、という場合は適切な駆除が必要です。
益虫としての側面を知っておくことで、駆除の必要性を判断する際の参考にしてください。
ゲジゲジが家に出る原因と主な侵入経路
ゲジゲジが家に出るのには、いくつかの理由があります。
ゲジゲジは特定の環境を好むため、その環境が家に存在する場合、ゲジゲジを引き寄せてしまいます。
また、彼らが家の中に入るための「道」があることも原因です。
ゲジゲジが家に出る原因と主な侵入経路を理解することで、効果的な予防策を立てることができます。
ゲジゲジが発生しやすい場所
ゲジゲジは湿気が高く、暗く、隠れる場所が多い環境を好みます。
彼らの主なエサとなる他の虫が多く生息している場所も、ゲジゲジにとっては魅力的な場所となります。
具体的には、以下のような場所でゲジゲジを見かけることが多いです。
- 家の外周: 庭の落ち葉の下、植木鉢の下、石垣の間、物置の下、朽ちた木材の周辺など、じめじめして隠れられる場所。
- 家の基礎部分: 基礎の隙間やひび割れ、換気口の周辺など。
- 床下: 湿度が高く暗いため、ゲジゲジにとって絶好の隠れ家となります。
- 浴室や洗面所: 水回りで湿度が高くなりやすいため。
- 台所: 排水口周辺やシンクの下など、湿気があり、ゴキブリなどのエサとなる虫がいる可能性がある場所。
- 玄関: ドアの隙間やたたきの下など。
- 物置やガレージ: 湿度が高くなりやすく、使わないものが多いため隠れやすい場所。
- エアコンの室外機周辺: 影になりやすく、室外機から出る水分で湿気がこもりやすい場所。
これらの場所は、ゲジゲジだけでなく、彼らが食べるゴキブリやムカデ、ヤスデなどの害虫も好む環境です。
つまり、ゲジゲジが出る家は、他の害虫も多い可能性が高いといえます。
家への主な侵入経路
ゲジゲジが屋外から家の中に侵入する主な経路はいくつかあります。
体が平たいため、わずかな隙間からでも容易に入り込んでしまいます。
- 玄関や窓の隙間: ドアや窓枠と壁の間、サッシの隙間など、構造上の小さな隙間。
特に古い家や、建付けが悪くなった場所は注意が必要です。 - 換気口: 床下換気口や浴室、台所などの換気口は、フィルターなどが付いていないと簡単に侵入経路となります。
- 配管の隙間: エアコンの配管や水道管が壁を貫通している部分の隙間。
- 基礎のひび割れや隙間: 家の基礎部分にあるひび割れや、パッキンの劣化による隙間。
- 排水口: 浴室や洗面所、キッチンなどの排水口から侵入することもあります。
特に屋外に繋がる排水管は要注意です。 - エアコンのドレンホース: 室外機から伸びるドレンホースを伝って侵入するケースも報告されています。
- 扉や窓の開閉時: 短時間でも開けている間に侵入することがあります。
特に夜間や雨上がりなど、ゲジゲジが活発に活動する時間帯は注意が必要です。
これらの侵入経路を特定し、対策を講じることが、ゲジゲジを家に入れないための最も効果的な方法となります。
ゲジゲジの駆除方法【自分でできる対応】
ゲジゲジを家で見かけてしまった場合、できるだけ早く対処したいものです。
一匹だけの場合と大量発生の場合、そして場所によっても効果的な駆除方法は異なります。
ここでは、自分でできるゲジゲジの駆除方法を具体的にご紹介します。
見かけた一匹を駆除する方法
一匹だけ家の中にいるゲジゲジは、その場で素早く駆除することが重要です。
見た目に驚いてしまうかもしれませんが、落ち着いて対処しましょう。
殺虫剤を使った駆除方法
最も一般的で即効性があるのは、市販の殺虫スプレーを使う方法です。
- ピレスロイド系の殺虫スプレー: ゲジゲジを含む多くの不快害虫に効果があります。
直接ゲジゲジに向けて噴射することで、神経に作用し、麻痺させて駆除できます。
速効性が高いのが特徴です。 - 使い方のポイント: ゲジゲジから少し距離を置き、動かないようにピンポイントで噴射します。
壁や床にシミが残らないか、事前に目立たない場所で試しておくと安心です。
換気をしっかり行いながら使用しましょう。
殺虫剤を使わない駆除方法(瞬間冷却スプレーなど)
殺虫剤を室内で使用することに抵抗がある方や、小さな子供やペットがいるご家庭では、殺虫剤以外の方法も有効です。
- 瞬間冷却スプレー: ゲジゲジに直接噴射することで、急速に冷却して動きを止め、駆除します。
殺虫成分を含まないので、室内での使用に適しています。
ただし、凍結による跡が残る可能性があるので、素材によっては注意が必要です。 - 物理的な方法:
- 新聞紙や雑誌で叩く: 素早く行えば駆除できますが、ゲジゲジの体が潰れて不快な跡が残ったり、足が取れて散らばったりすることがあります。
また、勢いよく叩くと壁や床を傷つける可能性もあります。 - 粘着テープ(ガムテープなど)で捕獲: 新聞紙などで叩くのが怖い場合、幅広の粘着テープをゲジゲジの上に被せて動きを封じ、そのまま捨てる方法です。
比較的きれいに処理できますが、粘着力によっては難しい場合もあります。 - 掃除機で吸い込む: 掃除機の吸引力で吸い込む方法です。
ただし、吸い込んだゲジゲジが掃除機の中で生きている可能性があり、再び出てくることもあります。
吸い込んだ後はすぐに紙パックごと捨てるか、サイクロン式の場合は中身をすぐに処分しましょう。
吸い込む前に殺虫剤を少量吹き付けておくとより確実です。
- 新聞紙や雑誌で叩く: 素早く行えば駆除できますが、ゲジゲジの体が潰れて不快な跡が残ったり、足が取れて散らばったりすることがあります。
- 熱湯をかける: ゲジゲジに直接熱湯をかけると即死させられます。
ただし、床や壁の素材によっては傷める可能性があるため、使用場所を選ぶ必要があります。
最も安全で手軽なのは、市販の殺虫スプレーか瞬間冷却スプレーを使用する方法と言えるでしょう。
ゲジゲジが大量発生した場合の駆除
一匹どころか、複数、あるいは大量にゲジゲジを見かけるようになった場合は、単体の駆除だけでは追いつきません。
発生源や侵入経路に対する集中的な対策が必要です。
- 燻煙剤・くん蒸剤: 部屋全体に薬剤を行き渡らせることで、隠れているゲジゲジや他の害虫もまとめて駆除できます。
使用時は、人、ペット、観葉植物などを部屋の外に出し、火災報知器にカバーをするなどの準備が必要です。
使用後は換気を徹底しましょう。 - 毒エサ剤(置き型駆除剤): ゲジゲジがエサとして食べることで効果を発揮するタイプの駆除剤です。
設置場所を工夫することで、広範囲のゲジゲジに効果を期待できます。
ただし、即効性はありません。 - 屋外用の殺虫剤散布: 家の基礎周り、庭、玄関周りなど、ゲジゲジが発生・侵入しやすい場所に粒状や液状の殺虫剤を散布します。
これにより、家の中への侵入を防ぐ効果もあります。
雨で流されてしまうこともあるため、定期的な散布が必要な場合があります。
大量発生している場合は、駆除と同時に後述する「侵入予防」と「ゲジゲジが寄り付きにくい環境作り」を徹底することが非常に重要です。
根本的な対策をしないと、駆除してもすぐにまた発生してしまいます。
場所別の駆除方法
ゲジゲジを見かけた場所によって、駆除方法の注意点や適したアイテムが異なります。
室内でのゲジゲジ駆除
室内でゲジゲジを見かけた場合は、床や壁の素材、周囲に置いてあるものに注意して駆除方法を選びましょう。
- リビングや寝室: 家具が多い場所では、殺虫スプレーや瞬間冷却スプレーが手軽です。
壁や床にシミができないよう、新聞紙などで受けながら行うと良いでしょう。 - 浴室や洗面所: 水に強い場所ですが、洗剤などが残っていると薬剤の効果が弱まることもあります。
乾燥させてから殺虫スプレーを使うか、熱湯を使う場合は排水口などに流し込むようにしましょう。 - 台所: 食品や食器があるため、殺虫剤の使用には特に慎重さが必要です。
瞬間冷却スプレーを使うか、物理的に捕獲する方法がおすすめです。
殺虫剤を使用する場合は、食品に直接かからないように十分注意し、使用後は清掃・換気を徹底してください。
玄関や屋外でのゲジゲジ駆除
玄関や家の外周りでゲジゲジを見かけた場合は、室内に侵入される前に駆除することが重要です。
- 玄関: ドアの開閉時に侵入しやすい場所です。
見かけたらすぐに殺虫スプレーで駆除するのが効果的です。
たたきであれば、水で洗い流すことも可能ですが、駆除としては確実性に欠けます。 - 庭やベランダ: ゲジゲジの発生源となりやすい場所です。
直接スプレーで駆除するほか、ゲジゲジが発生していると思われる場所(落ち葉の下など)に粒状の殺虫剤をまくのも有効です。 - 家の基礎周り: 侵入経路となりやすい場所です。
屋外用の殺虫スプレーや液剤を噴霧したり、粒状の殺虫剤を撒いたりして、ゲジゲジを寄せ付けない対策をしましょう。
ゲジゲジ駆除におすすめの市販グッズ
ドラッグストアやホームセンターでは、ゲジゲジ駆除に役立つ様々な市販グッズが手に入ります。
目的や場所に合わせて使い分けることが大切です。
ここでは、おすすめの市販グッズのタイプと特徴をご紹介します。
グッズの種類 | 特徴 | 用途・メリット | 注意点 |
---|---|---|---|
殺虫スプレー | 即効性の高い薬剤を直接噴射するタイプ。 | 見かけたゲジゲジをすぐに駆除したい場合に最適。 様々なメーカーから多様な製品が出ている。 |
室内での使用は換気が必要。 壁や床にシミができる可能性。 人体やペットへの影響に注意。 |
瞬間冷却スプレー | ゲジゲジを急速に冷却して動きを止め、駆除するタイプ。 殺虫成分なし。 |
殺虫剤を使いたくない場合に有効。 室内での使用に適している。 |
凍結による跡が残る可能性。 比較的至近距離で噴射する必要がある。 |
置き型・設置型駆除剤 | ゲジゲジがエサとして食べることで効果を発揮するタイプ。 特定の場所に設置。 |
広範囲のゲジゲジに効果を期待できる。 隠れたゲジゲジにも有効。 一度設置すれば効果が持続するものも。 |
即効性はない。 設置場所を選ぶ必要がある(雨に濡れない場所など)。 子供やペットが誤食しないよう注意。 |
粒状殺虫剤 | ゲジゲジの通り道や発生場所に撒いて使用するタイプ。 雨に強い製品も。 |
主に屋外での使用。 家の外周や庭、床下などに撒くことで侵入予防にも。 |
効果が出るまでに時間がかかることがある。 子供やペットが触れないよう注意。 |
液体殺虫剤(希釈タイプ) | 水で薄めて使用するタイプ。 広範囲に散布できる。 |
屋外の広い範囲や、家の基礎、壁などに噴霧して使用する。 効果が持続するものが多い。 |
噴霧器が必要な場合がある。 使用方法を守らないと効果が弱まる。 雨で流されやすい場合も。 |
侵入防止剤(忌避剤) | ゲジゲジが嫌がる成分を含み、特定の場所への侵入を防ぐタイプ。 スプレーや置き型。 |
窓際、ドアの隙間、換気口周りなど、侵入経路に吹き付けたり置いたりして使用。 駆除ではなく予防。 |
駆除効果はない。 効果の持続期間を確認する必要がある。 |
これらの市販グッズを効果的に組み合わせることで、ゲジゲジの駆除と予防を行うことができます。
製品ごとに適用害虫や使用上の注意が異なりますので、購入前にパッケージをよく確認しましょう。
ゲジゲジの侵入を予防する方法
ゲジゲジを駆除するだけでなく、そもそも家の中に侵入させないようにすることが最も重要です。
侵入経路を塞いだり、ゲジゲジが寄り付きにくい環境を整えたりすることで、ゲジゲジの発生を大幅に減らすことができます。
侵入経路を塞ぐ対策
ゲジゲジはわずかな隙間からでも侵入してきます。
家の中への「通り道」を物理的に塞ぐことが、予防の第一歩です。
- 窓やドアの隙間対策:
- 窓やドアのサッシ、枠に隙間がないか確認し、隙間テープやパッキンを貼って塞ぎます。
- 網戸に破れがないか点検し、あれば補修するか張り替えます。
網戸と窓枠の間に隙間ができないように調整します。
- 換気口対策:
- 床下換気口や浴室、台所などの換気口に、目の細かい防虫ネットやフィルターを取り付けます。
- 通気性を確保しつつ、虫の侵入を防げる製品を選びましょう。
- 配管やケーブル類の隙間対策:
- エアコンの配管や電気ケーブルなどが壁を貫通している部分の隙間を、パテやコーキング材でしっかりと埋めます。
- 基礎のひび割れ・隙間対策:
- 家の基礎にひび割れがある場合は、補修材で埋めます。
- 基礎と土台の間に隙間がある場合も、コーキング材などで塞ぎます。
- 排水口対策:
- 使用していない排水口は蓋をするか、防虫ネットをかぶせます。
- 定期的に清掃し、ヌメリなどを除去して虫を寄せ付けないようにします。
- エアコンのドレンホース対策:
- ドレンホースの先端に防虫キャップを取り付けます。
これらの対策は、ゲジゲジだけでなく、ゴキブリやムカデ、ヤスデなど他の不快害虫の侵入予防にも効果的です。
家全体を点検し、隙間が見つかったらすぐに塞ぐようにしましょう。
ゲジゲジが寄り付きにくい環境を作る
ゲジゲジは特定の環境を好みます。
彼らが「住みにくい」「魅力的でない」と感じる環境を家の内外に作ることで、発生自体を抑制できます。
湿気対策
ゲジゲジは湿気を好むため、乾燥した環境を作ることは非常に重要です。
- 屋内の湿気対策:
- 浴室使用後は換気を徹底し、水分を拭き取ります。
- 台所や洗面所も使用後は換気や乾燥を心がけます。
- 部屋の換気をこまめに行い、空気を循環させます。
除湿機を使用するのも効果的です。 - 特に梅雨時期など湿度が高い季節は、意識して換気・除湿を行いましょう。
- 屋外の湿気対策:
- 庭の落ち葉や枯れ草はこまめに掃除し、積みっぱなしにしないようにします。
- 植木鉢の下や物置の下など、じめじめしやすい場所の風通しを良くします。
- 雨水桝や排水溝が詰まっていないか確認し、定期的に清掃します。
- 家の基礎周りに物を置かないようにし、風通しを良くします。
- 水たまりができやすい場所があれば、排水対策を検討します。
エサとなる害虫の駆除
ゲジゲジは他の害虫をエサとしています。
つまり、家やその周辺にエサとなる害虫が多いと、ゲジゲジを引き寄せてしまいます。
- ゴキブリ対策: ゴキブリの駆除や予防を徹底します。
毒エサ剤の設置や、侵入経路の封鎖、清掃などが有効です。 - クモ対策: 家の中にクモの巣を作らせないように掃除します。
- ダニ対策: 定期的な清掃や換気、乾燥でダニの発生を抑制します。
- シロアリ対策: 基礎や木材の定期点検を行い、必要に応じて専門業者に依頼します。
- その他害虫対策: アリ、ハエ、カメムシなど、ゲジゲジが食べる可能性のある他の害虫も、見かけたら駆除するなど、総合的な害虫対策を行うことが、間接的なゲジゲジ予防につながります。
家全体を清潔に保ち、エサとなるものを放置しないことも重要です。
食べ物のカスを放置しない、生ゴミは密閉して捨てるなど、基本的な清掃を心がけましょう。
ゲジゲジが苦手なもので予防
ゲジゲジは特定の香りや成分を嫌がると言われています。
これらの苦手なものを使って、ゲジゲジを寄せ付けないようにすることも予防策の一つです。
ゲジゲジが嫌がる香りや成分
自然由来の成分や特定の香りが、ゲジゲジの忌避効果を持つと考えられています。
- ハーブ類: ハッカ(ミント)、レモンバーム、ゼラニウムなどの香りをゲジゲジは嫌うと言われています。
これらのハーブを家の周りに植えたり、精油を希釈してスプレーとして使用したりする方法があります。 - 木酢液: 木炭を作る際に発生する液体です。
独特の燻製のような香りがします。
水で薄めて家の周りやゲジゲジが出やすい場所に散布することで、忌避効果が期待できます。
ただし、強い臭いがあるため、使用場所には注意が必要です。 - 市販の忌避剤: ゲジゲジを含む不快害虫向けの忌避剤が市販されています。
スプレータイプや置き型タイプなどがあり、ゲジゲジが嫌がる天然成分(ハーブエキスなど)や化学成分が含まれています。
窓際や玄関など、ゲジゲジが侵入しそうな場所に設置したり散布したりして使用します。
これらの予防策は、ゲジゲジの侵入を完全に防ぐものではありませんが、他の対策と組み合わせることで、より効果的な予防につながります。
特に、侵入経路の封鎖と環境整備を徹底した上で、補助的に忌避剤を使用するのがおすすめです。
自分で駆除が難しい・大量発生の際はゲジゲジ駆除業者へ依頼
ゲジゲジ駆除は自分で行うことも可能ですが、状況によってはプロの害虫駆除業者に依頼した方が良い場合があります。
特に大量発生している場合や、自分で対処するのが難しい場所、繰り返し発生する場合などは、業者に相談することを検討しましょう。
業者に依頼する判断基準
どのような場合にゲジゲジ駆除業者に依頼すべきか、判断に迷うこともあるかもしれません。
以下のような状況では、専門業者への依頼を検討するのがおすすめです。
- ゲジゲジが大量発生している: 一匹二匹ではなく、毎日のように何匹も見かける、特定の場所に群がっているなど、明らかに大量発生している場合は、個人での対処では根本的な解決が難しいことが多いです。
- 発生場所が特定できない、自分で対処できない場所: 床下、屋根裏、壁の中など、自分で立ち入れない場所や駆除作業が困難な場所にゲジゲジが潜んでいる場合。
- 自分で駆除や予防をしても効果がない: 市販の駆除剤を使ったり、予防策を講じたりしても、ゲジゲジの発生が収まらない場合。
- ゲジゲジ以外の害虫も多数発生している: ゲジゲジのエサとなるゴキブリやムカデなども大量に発生している場合、まとめて対策を依頼できます。
- ゲジゲジの見た目が苦手、触るのが怖い: 精神的な負担が大きい場合も、無理せずプロに任せるのが良いでしょう。
- アレルギー体質の方や小さな子供がいる: より安全かつ確実に駆除したい場合。
業者はゲジゲジの生態や行動を熟知しており、効果的な薬剤の使用や発生源の特定、侵入経路の封鎖など、専門的な知識と技術で根本的な解決を目指してくれます。
駆除業者の選び方
ゲジゲジ駆除業者を選ぶ際は、いくつかのポイントを押さえておくと安心です。
失敗しない業者選定の参考に、失敗しない害虫駆除業者の選び方とは?業者選定時の注意点のような情報も役立ちます。
同サイトでは、業者を選ぶ際に確認すべきこととして、以下のような点が挙げられると述べています。
業者を選ぶ際に確認すべきこととして、実績の豊富さ、対応害虫の種類、現地調査や見積もりの有無、適正価格かどうか、自社施工かどうかなどが挙げられます。
これらの点を踏まえ、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
比較ポイント | 確認事項 |
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実績と経験 | ゲジゲジやその他の不快害虫の駆除実績が豊富か。 創業年数や施工事例などを確認。 |
料金体系 | 見積もりは明確か、追加料金が発生しないか。 料金の算出方法(坪単価、作業時間など)や、含まれるサービス内容(調査費用、薬剤費など)を確認。 |
サービス内容 | どのような方法で駆除を行うか。 使用する薬剤の種類や安全性。 再発予防策の提案があるか。 駆除後の保証やアフターフォローがあるか。 |
対応スピード | 連絡してから現地調査や施工までのリードタイムはどれくらいか。 緊急対応が可能か。 |
見積もり・相談 | 見積もりは無料か。 現地調査は無料か。 相談しやすい雰囲気か。 質問に丁寧に答えてくれるか。 |
口コミ・評判 | 利用者の口コミや評判を確認する。 ただし、匿名掲示板の情報は鵜呑みにせず、複数の情報源から判断する。 |
資格・許可 | 害虫駆除に関する資格や自治体からの許可を得ているか。 |
契約内容 | 契約前にサービス内容、料金、期間、保証内容などを記載した契約書を交わしてくれるか。 |
少なくとも3社以上から見積もりを取り、サービス内容と料金を比較検討するのがおすすめです。
安さだけで決めず、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
ゲジゲジ駆除の費用相場
ゲジゲジ駆除を業者に依頼した場合の費用は、発生状況(範囲、程度)、家の構造、駆除方法などによって大きく変動します。
あくまで目安ですが、一般的な費用相場は以下のようになります。
- 部分的な駆除(玄関、特定の部屋など): 1万円~3万円
- 家全体または広範囲の駆除(床下、家周り含む): 3万円~10万円以上
- 再発予防対策: 駆除費用に加えて、数千円~数万円かかる場合があります。
上記はあくまで目安であり、地域や業者によって料金設定は異なります。
詳細な費用については、必ず現地調査をしてもらい、正式な見積もりを取るようにしましょう。
見積もり内容に不明な点があれば、納得いくまで質問することが大切です。
まとめ|ゲジゲジ駆除と予防策のポイント
ゲジゲジは見た目の不快さから多くの人を悩ませますが、その生態や発生原因を知り、適切な対策を講じることで、被害を最小限に抑えることが可能です。
この記事で解説したゲジゲジ駆除と予防策のポイントをまとめます。
- ゲジゲジはゴキブリなどを食べる益虫の一面も持つが、家の中に大量にいる場合は駆除が必要。
- ゲジゲジは湿気、暗さ、隠れる場所、エサとなる虫を求めて家にやってくる。
- 主な侵入経路は窓やドアの隙間、換気口、基礎のひび割れなど、わずかな隙間が多い。
- 自分でできる駆除方法としては、殺虫スプレーや瞬間冷却スプレーを使った単体駆除、燻煙剤や毒エサ剤を使った広範囲の駆除がある。
- 駆除と同時に、侵入経路の徹底的な封鎖が再発防止に不可欠。
- 家の内外の湿気を取り除き、風通しを良くすることで、ゲジゲジが寄り付きにくい環境を作る。
- ゲジゲジのエサとなる他の害虫(ゴキブリなど)の駆除も合わせて行うことが重要。
- ハーブや木酢液、市販の忌避剤なども予防に役立つ場合がある。
- 大量発生している場合や、自分で対処が難しい場合は、プロの害虫駆除業者に依頼するのが最も効果的かつ安心な方法。
- 業者を選ぶ際は、複数の業者から見積もりを取り、料金だけでなく実績やサービス内容を比較することが大切。
ゲジゲジ対策は、一度行えば終わりではありません。
特にゲジゲジが発生しやすい梅雨時期や夏場は、定期的な点検と対策を続けることが、快適な生活空間を保つために重要です。
この記事を参考に、ぜひご自宅のゲジゲジ対策に取り組んでみてください。
もし自分での対応が難しいと感じたら、迷わずプロの業者に相談することをおすすめします。