壁のネズミ音「カリカリ・ゴソゴソ」の正体と今すぐ対策|放置は危険!

静かな夜、壁の中から聞こえてくる「カリカリ」「ゴソゴソ」といった不審な音。
もしかしてネズミ?と不安になりますよね。
そのネズミ 壁音の正体と、今すぐできる対策、そして放置するリスクについて詳しく解説します。
この記事を読めば、壁の中の音の正体を特定し、適切な対処法を見つける手助けとなるでしょう。

目次

なぜ壁からネズミの音が?原因と正体

壁の中から音がするということは、ネズミが壁の内部や天井裏、床下などに侵入し、活動している可能性が高いです。
ネズミは非常に警戒心が強く、狭くて暗い場所を好むため、人の目につきにくい壁の内部は格好の隠れ家となります。

家屋に侵入するネズミは、主に以下の種類が考えられます。

  • クマネズミ: 垂直な壁をよじ登るのが得意で、天井裏や壁の内部に巣を作ることが多いです。
    警戒心が強く、駆除が難しい種類です。
  • ハツカネズミ: 体が小さく、わずかな隙間からでも侵入できます。
    家具の裏や壁の中に潜むことがあります。
  • ドブネズミ: 湿った場所を好み、床下や排水管周りに生息することが多いですが、壁の内部に侵入することもあります。

これらのネズミが壁の中で活動することで、様々な音が発生します。

ネズミの壁音、音の種類でわかること

壁から聞こえる音の種類によって、ネズミが何をしているのかある程度推測できます。

カリカリ音は歯が伸びるサイン?

ネズミの歯は一生伸び続けるため、常に何かをかじって歯を削る習性があります。
「カリカリ」「ガリガリ」という音は、ネズミが柱や壁、電線、配管などをかじっている音である可能性が高いです。
これは、巣の材料を集めたり、通り道を広げたりする目的もあります。

ゴソゴソ・カサカサ音は移動や巣作りの音

「ゴソゴソ」「カサカサ」「トトト…」といった音は、ネズミが壁の中を移動したり、巣材(紙くず、布切れ、断熱材など)を運んだり、巣作りをしている音と考えられます。
特に、壁の中で複数のネズミが活動している場合、頻繁に聞こえることがあります。

壁に潜みやすいネズミの種類

前述の通り、特にクマネズミは高いところを好み、運動能力も高いため、壁の中や天井裏に侵入しやすい代表的なネズミです。
体が小さく身軽なハツカネズミも、小さな隙間から壁の内部に入り込むことがあります。

夜中や冬に壁音が増える理由

ネズミは夜行性のため、人が寝静まった夜中に活動が活発になり、壁音が聞こえやすくなります。
また、冬場は外気温が下がるため、暖かく安全な場所を求めて家屋に侵入しやすくなります。
壁の内部は比較的暖かく、外敵からも身を守れるため、ネズミにとって絶好の越冬場所となるのです。
そのため、冬に壁音が気になるケースも増えます。

ネズミ以外の壁音の可能性

壁からの音が必ずしもネズミとは限りません。
他の原因も考えられます。

コウモリの音との違い

コウモリも家屋の壁の隙間や屋根裏に巣を作ることがあります。
コウモリの場合、羽ばたき音(パタパタ、バサバサ)や、甲高い鳴き声(キーキー、チチチ)が特徴です。
ネズミの「カリカリ」「ゴソゴソ」といった音とは異なるため、音の種類で判別できる場合があります。

虫やゴキブリ、他の害獣の可能性

木材を食べる虫:
シロアリやキクイムシなどが木材を食害する際に、微かな「カサカサ」「パチパチ」といった音を出すことがあります。
ゴキブリ:
大形のゴキブリが多数潜んでいる場合、移動する際に「カサカサ」という音が聞こえることもあります。
他の害獣:
イタチやハクビシン、アライグマなども家屋に侵入することがあります。
これらの動物はネズミよりも体が大きいため、「ドタドタ」という大きな足音や、物を倒すような音がすることが特徴です。

音の種類や大きさ、他の痕跡(糞や足跡など)を総合的に見て、正体を判断することが重要です。

ネズミの壁音を放置するリスク

「たかがネズミの音」と油断してはいけません。
ネズミの壁音を放置すると、様々なリスクが生じます。

  • 健康被害: ネズミの体や糞尿には、サルモネラ菌やE型肝炎ウイルスなど、様々な病原菌や寄生虫が付着している可能性があります。
    これらが原因で食中毒や感染症を引き起こしたり、喘息やアレルギーの原因となることもあります。
  • 経済的被害:
    • 建材へのダメージ: ネズミが柱や壁、断熱材をかじることで、家屋の耐久性が損なわれる可能性があります。
    • 電気配線の損傷と火災リスク: 電線やガス管をかじられると、漏電やショートによる火災、ガス漏れといった重大な事故につながる危険性があります。
    • 食品汚染: 壁の中から出てきて食品を汚染することもあります。
  • 精神的ストレス: 夜中に聞こえる不気味な音は、睡眠不足や精神的なストレスの原因となります。

壁の中から音が聞こえたら、早めの対策が肝心です。

壁のネズミを自分で撃退する方法

壁の中に潜むネズミを自分で駆除するのは難しい場合もありますが、試せる方法はいくつかあります。

まずは壁音の発生源を特定する

ネズミがどこに潜んでいるのか、おおよその場所を特定することが重要です。

音のする場所と時間帯:
どのような音が、壁のどのあたりから、いつ頃聞こえるのかを注意深く観察します。
糞や足跡(ラットサイン)の確認:
壁際や部屋の隅、家具の裏などに、黒くて小さい米粒状の糞(フン)や、ホコリっぽい場所にかすかな足跡がないか確認します。
これらはネズミの活動範囲を知る手がかりになります。
かじられた跡:
柱や壁、食品の袋などにかじられた跡がないか確認します。

効果的なネズミ駆除グッズ

市販されているネズミ駆除グッズを利用する方法です。

粘着シートを使った方法

強力な粘着剤が塗布されたシートで、ネズミが上を通ると捕獲する仕組みです。

  • メリット: 薬剤を使わないため、小さなお子さんやペットがいる家庭でも比較的安全に使用できます。
    捕獲したネズミを直接確認できます。
  • デメリット: ネズミがシートの上を避けて通ることもあり、捕獲できない場合があります。
    また、大きなネズミや力の強いネズミは自力で逃げ出すこともあります。
    捕獲後のネズミの処理が必要です。
  • 設置のポイント: ネズミの通り道となりやすい壁際や隅、音のする場所の近くに複数枚設置します。
    新聞紙などで隠すと警戒されにくい場合があります。

殺鼠剤(毒エサ)を使った方法

ネズミが食べると死に至る成分が含まれたエサです。

  • メリット: ネズミが巣に持ち帰って他のネズミも食べることで、集団で駆除できる可能性があります。
  • デメリット: ネズミがどこで死ぬかわからず、壁の中や天井裏などで死骸が腐敗し、悪臭やウジの発生源となることがあります。
    子供やペットが誤って口にしないよう、設置場所や管理には細心の注意が必要です。
    効果が出るまでに時間がかかる場合があります。
  • 使用上の注意: 使用方法や注意書きをよく読み、正しく使用してください。

毒エサや殺そ剤の種類、駆除方法の詳細については、自治体の提供する情報なども参考になります。
横浜市のウェブサイトでは、ネズミの駆除方法について解説しています

壁の中に直接これらのグッズを仕掛けるのは難しいため、ネズミが壁の中から出てきそうな場所や、壁の外の通り道に設置することになります。

自分で駆除する際の注意点

  • 衛生面: 生きたネズミや死骸を処理する際は、直接素手で触らず、ゴム手袋やマスクを着用し、処理後は手洗いや消毒を徹底してください。
  • 危険性: 追い詰められたネズミに噛まれると、感染症のリスクがあります。
    無理に捕まえようとしないでください。
  • 完全駆除の難しさ: 壁の中に巣を作っている場合、市販のグッズだけでは完全に駆除できないこともあります。
    特にクマネズミは警戒心が強く、学習能力も高いため、一度罠にかかると他の罠を避けるようになることがあります。
  • 壁の中の死骸: 殺鼠剤を使用した場合、壁の中でネズミが死ぬと、取り出すことが困難で、悪臭や害虫発生の原因になり得ます。

ネズミの再発防止策:侵入経路の特定と封鎖

ネズミを駆除できたとしても、侵入経路が塞がれていなければ再び侵入されてしまいます
最も重要なのは、ネズミの侵入経路を特定し、徹底的に封鎖することです。

ネズミの主な侵入経路

ネズミは驚くほど小さな隙間からでも侵入できます。
1.5cm程度の隙間があれば、子ネズミは侵入可能と言われています。

  • 壁のひび割れや穴: 外壁の亀裂、基礎部分の隙間、通気口の破損箇所など。
  • 配管や配線の導入部: エアコンの配管穴、水道管やガス管の壁貫通部などの隙間。
  • 換気扇や通気口: フィルターが破損していたり、隙間があったりする場合。
  • 屋根の隙間: 瓦のズレや破損箇所、軒下など。
  • 床下の通気口: 金網が破れていたり、隙間があったりする場合。
  • ドアや窓の隙間: 古い家屋などでは、ドアや窓に隙間ができていることがあります。

侵入経路の封鎖方法

特定した侵入経路は、ネズミが再び侵入できないようにしっかりと塞ぎます。

  • パテ: 小さな隙間や穴には、配管用のパテや外壁用のコーキング剤を充填します。
    ネズミがかじりにくい金属粉入りの防鼠パテも有効です。
  • 金網やパンチングメタル: 通気口など、空気の流れを確保しつつ塞ぎたい場所には、目の細かい金網やパンチングメタルをしっかりと固定します。
    ステンレス製など、錆びにくく丈夫な素材を選びましょう。
  • 防鼠ブラシ: 配管周りなど、複雑な形状の隙間には、ブラシ状の防鼠材を巻き付けると効果的です。
  • セメントやモルタル: 大きな穴や破損箇所は、セメントやモルタルで修復します。

侵入経路の特定と封鎖は、専門的な知識や技術が必要な場合もあります。
高所作業や複雑な修繕は無理せず、専門業者に相談することも検討しましょう。

アパートなど集合住宅でのネズミ壁音対策

アパートやマンションなどの集合住宅でネズミの壁音がする場合、まずは管理会社や大家さんに相談しましょう。
建物の構造によっては、自分の部屋だけでなく、隣の部屋や共用部分からネズミが侵入している可能性もあります。

自己判断で駆除グッズを使用したり、壁に穴を開けたりすると、他の住人とのトラブルや規約違反になることもあります。
管理会社や大家さんに対応を依頼するのが基本です。

自分での駆除が難しい場合は専門業者へ相談

壁の中のネズミ駆除は、侵入経路の特定や完全な封鎖が難しく、再発のリスクも高いため、専門の駆除業者に依頼することも有効な選択肢です。

専門業者に依頼するメリット

  • 確実な駆除: プロの知識と経験で、ネズミの種類や生態に合わせた最適な駆除方法を実施してくれます。
    一般には手に入らない専用の薬剤や機材を使用することもあります。
  • 侵入経路の特定と徹底的な封鎖: 素人では見つけにくい侵入経路も的確に特定し、再発防止のための確実な封鎖作業を行ってくれます。
  • 安全性: 薬剤の使用や作業時の安全管理を徹底してくれます。
  • アフターフォロー・保証: 駆除後の一定期間、再発した場合の無料点検や再駆除などの保証が付いている場合があります。
  • 精神的負担の軽減: ネズミの姿を見たり、死骸を処理したりする必要がなく、精神的な負担が軽減されます。
  • 時間と労力の節約: 自分で対策する手間と時間を省けます。

信頼できる駆除業者を選ぶポイント

  • 見積もりの透明性: 作業内容や料金体系が明確で、追加料金の発生条件なども事前に説明してくれるか確認しましょう。
    複数の業者から見積もりを取るのがおすすめです。
  • 実績と経験: これまでの駆除実績や経験が豊富か確認しましょう。
    口コミや評判も参考に。
  • 資格や許可: 「ペストコントロール技術者」などの資格を持つスタッフがいるか、自治体の許可を得ているかなども確認できると安心です。
  • 保証内容: 駆除後の保証期間や内容を確認しましょう。
  • 丁寧な説明: 被害状況や駆除方法について、分かりやすく丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。

ネズミの壁音に関するよくある質問

壁から音がするネズミは何ですか?

壁の中から聞こえる音の主は、クマネズミハツカネズミであることが多いです。
クマネズミは運動能力が高く、壁の中や天井裏を好んで巣にします。
ハツカネズミは体が小さいため、わずかな隙間から壁の内部に侵入しやすいです。

ネズミが壁の中からカリカリ音を立てているのはなぜですか?

ネズミの「カリカリ」という音は、主に以下の理由が考えられます。

  • 歯を削るため: ネズミの歯は伸び続けるため、硬いものをかじって長さを調整しています。
  • 通り道を作る・広げるため: 壁の中を移動しやすくするために、木材や断熱材などをかじって道を作ったり広げたりします。
  • 巣材を集めるため: かじった木くずや断熱材を巣の材料にすることもあります。

壁からゴソゴソ音がするのは何ですか?

壁の中から「ゴソゴソ」「カサカサ」という音がする場合、以下のようなネズミの活動が考えられます。

  • 移動: 壁の中を走り回っている音です。
  • 巣作り: 断熱材や紙くずなどを集めて巣を作っている音です。
  • 物を運んでいる音: 餌や巣材を運んでいる可能性があります。

ネズミによる壁の中の音は、不快なだけでなく、放置すると様々な被害につながる可能性があります。
音の原因を特定し、状況に応じた適切な対策を早めに行うことが大切です。
ご自身での対応が難しい場合は、無理をせず専門の駆除業者に相談しましょう。

免責事項:

この記事はネズミの壁音に関する一般的な情報を提供するものであり、個々の状況に対する具体的な診断や対策を保証するものではありません。
実際の駆除や対策にあたっては、専門家の指示に従うか、状況に応じて専門業者にご相談ください。
薬剤を使用する際は、必ず製品の注意書きをよく読み、安全に配慮してご使用ください。

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