洗面台が溢れてる!原因・応急処置・自分でできる解消法【完全版】

洗面台から水が溢れて床が水浸しに…!そんなパニックに見舞われた経験はありませんか?落ち着いて原因を特定し、適切な対処をすれば、被害を最小限に抑えられます。この記事では、洗面台が溢れる原因から、自分でできる応急処置、本格的なつまり解消法、さらには業者に依頼すべきケースや予防策まで、網羅的に解説します。

目次

洗面台が溢れる主な原因

排水口のつまり

最も一般的な原因は、排水口のつまりです。髪の毛、石鹸カス、皮脂汚れ、小さな固形物などが長年蓄積し、水の通り道を塞いでしまうのです。特に、排水口のS字トラップ部分は汚れが溜まりやすく、つまりを引き起こしやすい箇所です。

オーバーフロー穴のつまり

洗面台には、水を溜めた際に一定量を超えると水を排水管へ流すための小さな穴「オーバーフロー穴」が設けられています。このオーバーフロー穴や、そこから排水管へつながる経路がホコリや汚れで詰まってしまうと、洗面台から水が溢れる原因になります。洗面台のあふれないようにする穴は、このオーバーフロー穴のことです。

排水管の劣化や破損

長年使用している洗面台の場合、排水管自体が劣化したり、破損したりしている可能性も考えられます。経年劣化によるサビや腐食、地震などの衝撃による亀裂などが原因で水漏れが発生し、結果として洗面台周辺から水が溢れることがあります。

洗面台が溢れてしまった時の応急処置

万が一、洗面台から水が溢れてしまったら、慌てずに以下の応急処置を行いましょう。

  1. 蛇口を閉める: まずはこれ以上水が供給されないように、蛇口をしっかりと閉めます。
  2. 止水栓を閉める: 蛇口を閉めても水が止まらない場合は、洗面台の下にある止水栓(ハンドルまたはマイナスドライバーで回すタイプ)を時計回りに回して閉めます。
  3. 溢れた水を拭き取る: 床や洗面台周りに溢れた水を、雑巾やタオルなどで速やかに拭き取ります。放置すると床材の劣化やカビの原因になるため、できるだけ早く乾燥させましょう。
  4. 排水トラップの確認: 排水口の下にあるS字トラップやP字トラップのナットが緩んでいないか確認します。緩んでいる場合は、手で締め直すか、工具を使って軽く締め直してください。

これらの応急処置で一時的に水の溢れを止められたら、次はいよいよ原因の特定と解消作業に移ります。

自分で洗面台のつまりを解消する方法

軽度のつまりであれば、自分で解消できる場合があります。ここでは代表的な方法をいくつかご紹介します。

パイプクリーナー(薬剤)を使う

市販のパイプクリーナーは、排水管内部にこびりついた汚れを化学的に分解し、つまりを解消する効果が期待できます。

らくハピ マッハ泡バブルーンなどの市販品

「らくハピ マッハ泡バブルーン」のような発泡タイプのパイプクリーナーは、泡が排水口の奥まで届きやすく、汚れに密着して効果を発揮します。使用方法や放置時間は製品の指示に従ってください。

使用時の注意点:

  • 使用時は必ず換気を行う。
  • ゴム手袋や保護メガネを着用する。
  • 酸性の洗浄剤と絶対に混ぜない(有毒ガスが発生する危険性あり)。
  • 使用後は十分に水で洗い流す。

重曹と酢(クエン酸)を使う

環境に優しく、手軽に試せる方法として、重曹と酢(またはクエン酸)を使った方法があります。

  1. 排水口に重曹を1/2カップ~1カップ程度振り入れる。
  2. その上から酢(またはクエン酸を溶かしたお湯)を重曹の倍量程度ゆっくりと注ぎ入れる。
  3. 発泡するので、そのまま30分~1時間程度放置する。
  4. 最後に熱めのお湯(約50~60℃)を排水口に流し込む。

注意点:

  • 熱湯を直接流すと排水管を傷める可能性があるため、熱めのお湯を使用する。
  • 重曹と酢(クエン酸)が反応すると二酸化炭素が発生するため、換気を行う。

ラバーカップ(スッポン)を使う

トイレのつまり解消でおなじみのラバーカップ(スッポン)も、洗面台のつまりに有効です。

  1. 排水口全体が隠れるようにラバーカップを密着させる。
  2. 洗面台に水を少量(ラバーカップのゴム部分が隠れる程度)溜める。
  3. ラバーカップを排水口に強く押し付け、勢いよく引き上げる。この動作を数回繰り返す。

ポイント:

  • オーバーフロー穴がある場合は、水が逆流しないように濡らしたタオルなどで塞いでおくと効果的です。

ワイヤーブラシ(針金ハンガー)を使う

排水口の奥で固形物が詰まっている場合や、パイプクリーナーでは分解しきれない汚れには、ワイヤーブラシが有効です。針金ハンガーを加工して代用することも可能です。

  1. ワイヤーブラシ(または先端をJ字型に曲げた針金ハンガー)を排水口にゆっくりと差し込む。
  2. つまりの原因と思われる箇所に到達したら、ブラシを回転させたり、優しく前後させたりして汚れを掻き出す。
  3. 最後に水を流し、スムーズに排水されるか確認する。

注意点:

  • 無理に力を加えると排水管を傷つける可能性があるため、慎重に作業する。

オーバーフロー穴のつまりを掃除する方法

オーバーフロー穴のつまりは、見落としがちなポイントです。洗面台のオーバーフロー穴の掃除方法は以下の通りです。

  1. 準備するもの: 注ぎ口の細い容器(ペットボトルなど)、パイプクリーナー(液体タイプまたはジェルタイプがおすすめ)、歯ブラシ、針金など。
  2. 薬剤の注入: オーバーフロー穴に、注ぎ口の細い容器を使ってパイプクリーナーを少量ずつ流し込みます。溢れないように注意してください。製品の指示に従い、一定時間放置します。
  3. ブラッシング: 歯ブラシや細いブラシを使って、オーバーフロー穴の入り口付近の汚れを掻き出します。
  4. 洗い流し: 薬剤を十分に洗い流します。洗面台の蛇口から水を出し、オーバーフロー穴からスムーズに水が排水されるか確認します。
  5. 奥のつまり: それでも改善しない場合は、細い針金などを穴に差し込み、優しく汚れを押し出すか、掻き出すようにします。ただし、排水管を傷つけないように慎重に行ってください。

自分で解決できない場合は業者に依頼

上記の方法を試してもつまりが解消しない場合や、原因が特定できない場合は、無理せず専門の業者に依頼しましょう。

業者依頼を検討すべき状況

  • 自分でできる対処法を試しても、つまりが全く改善しない。
  • 排水管から異音がする、または悪臭がひどい。
  • 排水管の破損や水漏れが疑われる。
  • 何度もつまりを繰り返す。
  • 作業に自信がない、時間がない。

信頼できる業者の選び方と費用相場

信頼できる業者を選ぶためには、以下の点に注意しましょう。

確認事項 詳細
見積もりの明確さ 作業内容と料金が事前に提示されるか、追加料金の可能性についても説明があるか。
実績や評判 ホームページでの施工事例、口コミサイトでの評判などを確認。
水道局指定工事店 一定の技術力と信頼性の目安となる。
アフターフォロー 作業後の保証や再発時の対応などがあるか。

洗面台のつまり修理にかかる費用は、つまりの状況や作業内容によって異なりますが、一般的な相場としては8,000円~20,000円程度です。高圧洗浄が必要な場合や、排水管の交換が必要な場合は、さらに高額になることもあります。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをおすすめします。

なお、「洗面台がポタポタする」という水漏れの場合、原因はパッキンの劣化や蛇口本体の故障などが考えられます。この修理費用も部品交換の有無や蛇口の種類によって変わりますが、数千円から数万円程度が目安です。つまりとは原因が異なるため、業者に状況を正確に伝えることが大切です。

洗面台のつまりや溢れを防ぐ予防策

一度つまりを解消しても、日々の使い方やお手入れを怠ると再発する可能性があります。以下の予防策を心がけましょう。

日頃からできる簡単な掃除方法

  • こまめにゴミを取り除く: 洗面台を使用した後は、排水口のヘアキャッチャーに溜まった髪の毛やゴミをこまめに取り除きましょう。
  • 定期的なパイプクリーナーの使用: 月に1回程度、市販のパイプクリーナーを使用して排水管の汚れを予防的に洗浄するのも効果的です。
  • お湯を流す: 週に1~2回、洗面台に熱めのお湯(約50~60℃)を溜めて一気に流すことで、軽度な油汚れなどを洗い流す効果が期待できます。

排水口に流さない方が良いもの

以下のものは、排水口のつまりの原因になりやすいため、極力流さないように注意しましょう。

  • 髪の毛
  • 油類(調理油、化粧品のオイルなど)
  • 食べ物のカス
  • ティッシュペーパーや綿棒など水に溶けにくいもの
  • 固形石鹸の欠片

まとめ|洗面台の溢れには落ち着いて原因特定と対処を

洗面台が溢れるというトラブルは誰にでも起こり得るものです。しかし、慌てず原因を特定し、適切な対処を行えば、被害を最小限に食い止めることができます。まずは自分でできる応急処置やつまり解消法を試し、それでも解決しない場合は無理をせず専門業者に依頼しましょう。そして、日頃からのこまめな掃除と予防策で、快適な洗面台を維持してください。


免責事項
この記事は、洗面台のつまりや溢れに関する一般的な情報を提供するものであり、全ての状況に対応することを保証するものではありません。作業を行う際は、ご自身の責任において安全に十分配慮してください。薬剤を使用する際は、製品の指示に従い、換気を十分に行い、保護具を着用してください。ご自身での対処が難しい場合や、状況が悪化する恐れがある場合は、速やかに専門業者にご相談ください。この記事の情報に基づいて行った行為により生じたいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねます。

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