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説明 スズメバチを見かけたけれど、どんな種類なのか、どうやって退治すればいいのかわからなくて困っていませんか?スズメバチの種類によって巣を作りやすい場所や攻撃性が異なるので、種類を知っておくとより効果的な対策ができる可能性があります。今回は、スズメバチの種類と退治・駆除方法についてご紹介したいと思います。
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スズメバチを見かけたけれど、どんな種類なのか、どうやって退治すればいいのかわからなくて困っていませんか?
蜂の中でも攻撃性の高い種類としてよく知られるスズメバチですが、スズメバチの中にもさらにたくさんの種類がいることはご存知でしょうか。
スズメバチの種類によって巣を作りやすい場所や攻撃性が異なるので、種類を知っておくとより効果的な対策ができる可能性があります。
そこで今回は、スズメバチの種類と退治・駆除方法についてご紹介したいと思います。
日本には17種類のスズメバチがいますが、その中で「スズメバチ属」に含まれる蜂は8種類存在します。
オオスズメバチなど、巣を作られたり刺されたりといった被害が多いスズメバチのほとんどはこの「スズメバチ属」の蜂となっています。
そこでまずは、日本にいる「スズメバチ属」の蜂についてご紹介いたします。
大きさ | 働き蜂:27mm~40mm |
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外見 | 頭部はオレンジ色。顎が発達していて大きい(5mm) |
オオスズメバチは、スズメバチの中で最も大きな種類です。攻撃性・毒性も最も高く、非常に危険な蜂です。
もともと凶暴な性質ですが、繁殖期や秋口にはさらに攻撃性を増します。餌が少なくなると、ほかのスズメバチの巣を襲うこともあります。
樹木の空洞や根元、土の中などの閉鎖空間を好んで巣を作ります。山や森で人目のつきにくい場所に巣ができていて、巣の近くを通ったことに気付かずに刺されてしまうケースが多いです。
大きさ | 働き蜂:18mm~24mm |
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外見 | はっきりとした黄色の体。全体的に黄褐色の毛でおおわれている |
キイロスズメバチは、スズメバチ属の中ではもっとも小型の蜂です。しかし攻撃性は非常に高く、刺されたことによる被害件数はスズメバチを抜いて最多となっています。
巣の規模も最も大きく、最大で1m以上の巣を作ることもあります。住宅の軒下や屋根裏など都市部にもよく営巣し、このことも被害件数が多くなる一因となっています。
大きさ | 働き蜂:22mm~28mm |
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外見 | オオスズメバチとよく似た外見をしている。細かい違いはあるが、遠くから見分けるのは難しい |
コガタスズメバチという名前ですが、スズメバチの中では中型の種類です。攻撃性はそれほど高くありませんが、巣に近づくと威嚇して刺してくる可能性が高いです。
木の枝や軒下などの開放空間を好んで巣を作ります。初期の巣はとっくりのような形をしていますが、巣作りが進むと丸い形になります。
大きさ | 働き蜂:25mm~33mm |
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外見 | 働き蜂と女王蜂の対格差があまりない。腹部の先端が黒い |
ヒメスズメバチは、スズメバチの中では最も攻撃性が低いといわれています。しかし敵の存在に敏感に反応して威嚇するため、やはり危険な蜂といえます。
幼虫の餌を獲るために、アシナガバチの巣を襲う習性があります。アシナガバチの巣を放置していると、ヒメスズメバチを呼び寄せる原因となる可能性があるので注意が必要です。
大きさ | 働き蜂:21mm~28mm |
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外見 | キイロスズメバチと似ているが、腹部の縞模様が波型になっていることが特徴 |
蜂(スズメバチ以外も)は基本的に夜間はあまり活発に動くことはありません。
しかしモンスズメバチは、蜂の中では珍しく夜間にも活動する蜂です。そのため、蜂駆除のセオリーである「活動の鈍る夜間に駆除を始める」という方法の効果が低減してしまうことがあります。
攻撃性が高いうえに昼夜を問わず活動するので、駆除の難しさの点からもかなり厄介な蜂といえます。
大きさ | 働き蜂:27mm~45mm |
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外見 | 全体的に黒っぽい茶色をしていて、縞模様がない。 |
チャイロスズメバチは、自分で巣作りをせずほかのスズメバチの巣を乗っ取って住みつくという変わった習性を持つ蜂です。
キイロスズメバチやモンスズメバチの初期の巣を襲って女王蜂を刺し殺し、自分の働き蜂が産まれるまでもともと巣にいた働き蜂を働かせます。
「ほかの蜂の巣を襲って、女王蜂を倒して乗っ取る」という行動ができるほど攻撃性が高く、ほかの蜂の毒針を通しにくい硬い体をしています。
大きさ | 働き蜂:20mm~22mm |
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外見 | 頭部と胸部が赤っぽい黒色、腹部は上半分が黄色で、下半分が黒い。 |
ツマグロスズメバチは、日本では宮古島などの南西諸島に分布する蜂です。
台風が多い地域に棲息しているので、雨風の被害を避けやすい地面近くの低い場所を好んで巣を作ります。巣に近寄った程度ではあまり威嚇してきませんが、巣を刺激すると強い威嚇性、攻撃性をみせます。
大きさ | 働き蜂:20mm~22mm |
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外見 | 全体的に黒色。腹部の縞模様も、黒の割合が多い |
アジア圏を中心として世界中に広く分布しており、2012年ごろ日本にも進出してきた外来種のスズメバチです。
攻撃性が非常に高く、一度敵と判断したものはしつこく追い掛け回す習性をもっています。
最初は茂みや地中など低いところに巣を作りますが、巣が大きくなると高いところに巣を引っ越すことがあります。高層ビルに巣を作られて刺された事件も過去に外国で発生しています。
もしスズメバチに遭遇したら、できるだけ刺激しないでその場を離れることが一番です。
しかし、「庭や部屋の中に出てなかなかいなくならない」といった場合では自分で退治する必要性も出てくるかもしれません。とはいえ、網で捕らえたり叩いてつぶすのは危ないし怖いですよね。
そこでここからは、スズメバチに近づかずに退治する方法をご紹介いたします。
スズメバチの退治には、ピレスロイド系の成分を含む殺虫剤が効果的です。
ピレスロイド系の成分は蚊やゴキブリ用のよくある殺虫剤にも含まれています。ただし、確実に退治するのであれば蜂専用の殺虫剤を使うことをおすすめします。
蜂用の殺虫剤は噴射力が強く、離れた場所まで届くものも多いため、退治のためにスズメバチに近づきすぎて刺されるリスクを減らすことができます。
巣を作られたわけではなく、数匹程度が庭や家のそばを飛び回るといった状況であれば、捕獲罠で駆除するのも効果的です。
捕獲罠を設置しておけば、スズメバチに近づくことなくスズメバチを駆除することが可能となります。
蜂用の捕獲罠は、液体の誘引剤でおびき寄せると同時に溺れさせるという仕組みになっています。市販の捕獲罠もありますが、ペットボトルと調味料などで自作することもできます。
攻撃性の高いスズメバチの駆除は多くの危険を伴います。そのため、巣の撤去などの駆除は業者に依頼することをおすすめします。
ただし、時期や状況によっては比較的安全に、自分で駆除できるケースもあります。
ここでは、そういったケースのときにスズメバチを安全に駆除する方法をご紹介いたします。
スズメバチの駆除を行う時期は、じつは春先がもっとも理想的な時期となります。
春先である3月~4月ごろは、スズメバチの女王が冬眠から覚めて巣作りを始める時期です。この頃の女王蜂は越冬したばかりでとても弱っていて攻撃性も低いので、この時期のスズメバチ駆除であれば比較的安全に行うことができます。
また、この時期の女王蜂を駆除すればその後に巣を作られることがなくなります。巣作りを予防するという点からも、春先にスズメバチを見つけた場合はできるだけ駆除しておきましょう。
5月~6月ごろの作り始めの巣であれば、まだ働き蜂の数も少ないので自力で駆除できる可能性があります。
駆除作業は、防護服や肌を露出しない服装を用意し、(モンスズメバチを除き)蜂の活動が鈍る夜間に行いましょう。
巣を攻撃されたときのスズメバチは激しく反撃をしてきます。巣の中にいる蜂が予想以上に多かった場合は、無理に全部の蜂を退治しようとするのは避けてすぐに駆除を中止しましょう。
その後、専門の業者に相談して確実に駆除してもらうことをおすすめします。
今回はスズメバチの種類と退治方法についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
スズメバチは種類によって巣を作りやすい場所や攻撃性が異なるので、種類が判別できる場合は適切な対処の助けとなることがあります。
攻撃的なスズメバチの退治や駆除には危険が伴います。殺虫剤や捕獲罠で近づかずに退治したり、作り始めの時期の巣を駆除することで比較的リスクを少なくできます。
できるだけ危険を冒さずに駆除したいときは、専門の業者に依頼することも検討しましょう。生活救急車では、スズメバチやスズメバチの巣の駆除を承っておりますので、お気軽にご相談ください。まずは、現地見積もりからご対応させていただきます。