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シロアリはゴキブリの仲間~「蟻じゃないシロアリ」の生態~

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シロアリはゴキブリの仲間~「蟻じゃないシロアリ」の生態~

説明 シロアリはゴキブリの仲間と聞いて、「え?蟻の仲間じゃないの?」と思いませんでしたか?名前に「アリ」という文字が入っていますが、実はシロアリはゴキブリの仲間です。しかし、習性だけ見ると蟻に近いと言われています。今回は、シロアリはゴキブリと蟻のどっちの仲間なのか、シロアリがゴキブリの仲間と言われているのは何故なのかについてご紹介します。

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「シロアリはゴキブリの仲間」という話を聞いて、「え?蟻の仲間じゃないの?」と疑問に思いませんでしたか?

名前に「アリ」という文字が入っていますが、実はシロアリはゴキブリの仲間です。しかし、シロアリの習性だけ見るとゴキブリよりも蟻に近いと言われています。

ここまで聞くと、「結局シロアリはゴキブリと蟻のどっちの仲間なのかはっきり言ってよ!」と思ってしまいますよね。

そこで今回は、シロアリはゴキブリと蟻のどっちの仲間なのか、シロアリがゴキブリの仲間と言われているのは何故なのかについてお話したいと思います。

※気持ち悪いゴキブリの実写画像は一切使っておりません。説明などでイラストを用いることはありますが、ゴキブリ感がでないように注意しております。


シロアリはゴキブリの仲間

最初に申し上げると、”分類学上”、シロアリはゴキブリの仲間に分類されます。

シロアリは、「昆虫網ゴキブリ目シロアリ科」に分類されます。「目」というのは簡単にいうと、その生物の特徴からざっくりどういった生物の仲間かを表す分類になり、シロアリは「ざっくりいうとゴキブリの仲間」ということになります。

ちなみに、蟻(クロアリ)は何の仲間かというと、「昆虫網ハチ目アリ科」に分類されるので、「ざっくりいうとハチの仲間」ということになります。

ただし、それは分類学上の話であり、実際の生態はシロアリは蟻(クロアリ)とよく似ています。

シロアリは社会性が強くなったゴキブリ

シロアリは、分類学上はゴキブリの仲間です。しかし、実際の生態・習性は蟻(クロアリ)と非常に似ています。

というのも、蟻(クロアリ)もシロアリも両方とも「女王アリ」をトップにコロニー(簡単に言うと生活する集団)を形成し、働きアリ・兵隊アリ・生殖アリと役割を分担して集団で生活しているからです。

蟻(クロアリ)やシロアリのようにコロニーを形成して個体が役割を持って、集団で生活する昆虫を「社会性昆虫」と呼びます。

ゴキブリは集団で生活することはありますが、働きアリや兵隊アリなどのように役割を持つことはなく、個別で餌をとって生殖を行います。つまり、シロアリは「社会性が強くなったゴキブリ」ということになります。

シロアリとゴキブリの違いについて

シロアリは社会性を持っており、生態・習性がゴキブリと違うことについてお話しましたが、社会性の有無以外にもシロアリとゴキブリとでは違うことがあります。

それが、「餌」です。ゴキブリは動物の垢、食べ物の残りカス、ほこり、ゴミなど何でも食べますが、シロアリは「木材」を食べて生きています。

また、シロアリは食べた木材をセルロースに分解できる機能を持っており、自然界での生態維持で重要な役割を持っていますが、ゴキブリには特にそういった機能などはありません。

シロアリとゴキブリは「湿気が好き」

シロアリとゴキブリは分類学上は同じでも、生態・習性などはまったく違うとお話しましたが、ちゃんと共通していることもあります。

それが、シロアリもゴキブリも「湿気が好き」ということです。

「雨漏りするとシロアリが寄ってくる」という言葉通り、シロアリは湿った木材を好みます。ウッドチップなどを庭に撒いている人は、雨の降った翌日にウッドチップを裏返すとシロアリがいるかもしれません。

また、「東京の下水道・地下には人間よりも多い数のゴキブリがいる」という言葉のように、ゴキブリも湿った場所を好みます。家のキッチン・台所やお風呂場などでゴキブリをよく見かけるのは、ゴキブリが「湿気」に引寄せられているからです。

シロアリは蟻(クロアリ)の仲間じゃない

シロアリは分類学上はゴキブリの仲間で、蟻(クロアリ)の仲間ではないと説明しましたが、生態・習性などを見ると蟻(クロアリ)と近かったですよね。

社会性などについては説明しましたが、あらためてシロアリと蟻(クロアリ)の似ている部分や似ていない部分についてご紹介したいと思います。

シロアリと蟻(クロアリ)は女王アリを中心とした社会性昆虫

シロアリと蟻(クロアリ)は、女王アリを中心とした社会性昆虫です。

女王アリがトップに君臨し、その下に生殖アリ・兵隊アリ・働きアリなどの各役割を持ったアリが存在し、集団で巨大な巣を作って生活をしています。

ちなみに、女王アリとペアを組んで生殖を行う雄のアリは王アリと呼ばれ、女王アリや王アリがいなくなったときに新しい女王アリ・王アリになるアリのことを副女王アリ・副王アリといいます。

女王アリや王アリだけ駆除しても、副女王アリ・副王アリが新しい女王アリ・王アリになり、その下も階級別に役職が繰り上がって繁殖を繰り返すので、数は減りません。

シロアリを駆除するときは、巣全体を駆除しなければならないと覚えておいたほうがいいでしょう。

シロアリと蟻(クロアリ)の違い

シロアリと蟻(クロアリ)は生態は似ていますが、体のつくり・成長の過程はまったく異なります。

蟻(クロアリ)は完全変態という成長の仕方をする昆虫で、幼虫と成虫の姿形が異なります。それに対して、シロアリは不完全変体という成長の仕方を行い、幼虫も成虫も似た形をしています。

また、蟻(クロアリ)は他の昆虫を攻撃して餌とする習性がありますが、シロアリは死んだ植物を餌とするという点でも違いがあります。

ちなみに、蟻(クロアリ)はシロアリを捕食することがあるので、シロアリからすると蟻(クロアリ)は天敵ということになります。

蟻じゃない「日本にいるシロアリ」の種類

シロアリにも色々な種類があり、日本には22種類のシロアリがいます。実は、22種類すべてが害虫というわけではなく、主に害虫として家屋を食べるのは5種類です。その中でも特に多いのが、ヤマトシロアリとイエシロアリです。

ヤマトシロアリ

湿った木が好きなシロアリです。そのため、雨漏りなどで家の木材が湿ってしまうと、ヤマトシロアリが発生することがあります。木材が餌場であり、住みかになっています。集団で移動するため、1匹みたら既に家の中に巣ができている可能性もあります。

イエシロアリ

イエシロアリは、屋根裏や床下、土中などで大きな巣を作ります。ヤマトシロアリが湿った木を好んで巣を作るのに対して、イエシロアリは乾燥した木材に水や土を運んで湿らせて巣を作ります。また、その巣とは別に土中に大きな巣を作るため気づいたらたくさん増えていたなんてこともあります。

シロアリはゴキブリの仲間~蟻じゃないシロアリの生態~まとめ

今回は、シロアリはゴキブリの仲間なのか、蟻(クロアリ)の仲間なのか、それぞれの生態・習性の違いや類似点などをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

シロアリは、分類学上はゴキブリの仲間ですが、生態・習性については蟻(クロアリ)に近かったですよね。

ただ、シロアリはゴキブリのように「湿った場所」を好み、「雨漏りをしている家」の木材などを食べる習性があります。また、蟻(クロアリ)のように、家の近くに巨大な巣を作って、集団で生活するという習性も備えています。

そのため、シロアリを家の近くで見つけたときは、忌避剤を撒いたり、シロアリが家の中に巣を作っていないかなど早めにチェックを行い、シロアリに家を食べられないための対策をすることをおすすめいたします。


生活救急車 編集部
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