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説明 人が留守になる時期は、泥棒にとっての稼ぎ時です。そういった時期になるとテレビの特集を見た人から、「防犯ガラスに交換できますか?」といった問い合わせが増えます。ただ、テレビの特集で見た防犯ガラスのイメージと実際の防犯ガラスがもっている性能とに少し差異があるようです。今回は、防犯ガラスは空巣の焼き破り・打ち破りに効果があるのか、テレビなどでは紹介できない弱点などについてご紹介したいと思います。
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年末年始など、長期休暇前になると空巣による焼き破り・打ち破りなどでガラスが割られてしまうというニュースなどを見かけるようになりますよね。人が留守になる時期は、泥棒にとっての稼ぎ時です。
そういった時期になるとテレビなどの特集を見た人から、「防犯ガラスに交換できますか?」といった問い合わせが増えるようになります。ただ、テレビの特集で見た防犯ガラスのイメージと実際の防犯ガラスがもっている性能とに少し差異があるようです。
そこで今回は、防犯ガラスに交換しようと思っている人に向けて、防犯ガラスは空巣の焼き破り・打ち破りに効果があるのか、テレビなどでは紹介できない弱点はないのかなどについてご紹介したいと思います。
テレビの特集などを見て防犯ガラスに交換しようと思っても、「本当に防犯ガラスって空巣対策に効果があるの?」と交換直前に疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
テレビを見た直後は気持ちが舞い上がってしまいますが、いざ交換するとなると不安になってしまいますよね。そこでまずは、防犯ガラスがどのように空巣対策に効果があるのかからご紹介したいと思います。
空巣・泥棒の侵入経路というと、玄関の鍵をピッキングして・・・というイメージを持っていませんか?実は、圧倒的に窓ガラスを割って侵入する空巣・泥棒の方が多いんです。
もちろん玄関から侵入する空巣・泥棒もいますが、全体の7割り近くが窓から侵入しているので優先順位としては窓ガラスの防犯対策を先にやるほうがいいと言われています。
先ほど、泥棒の侵入経路の約7割が「窓」からの侵入と紹介しましたが「何故窓から侵入するのか?」疑問に思いますよね。
理由は色々ありますが、通りから死角になる位置に窓がある、鍵をピッキング・破錠するよりも目立たず、短時間で壊せる、特殊な道具や技術がなくてもその場にあるものでガラスを割れるといった理由から窓が侵入経路によく選ばれます。
反面、防犯ガラスなどでガラスを割るのに時間がかかるようになると空巣・泥棒は侵入を諦めやすくなります。
警察庁が元空巣・泥棒に対して行った調査によると、2~5分かかると51.4%が諦め、5分以上かかると74.3%、10分以上かかると82.9%が侵入を諦めると答えたそうです。
先ほど、空巣・泥棒が5分以上侵入に時間がかかると諦めると紹介しましたが、その5分の時間を稼ぐと認められる製品には官民合同会議で作られた「CP(防犯)マーク」を製品に取り付けることができます。
きちんとした防犯性能を備えたガラスには、このCPマークが取り付けられています。ガラス以外でも、玄関の錠前などにもこのCPマークが使われています(認定を受けたもののみ)。
防犯対策をする際は、このCPマークがついた製品を上手く取り入れることを考えるといいでしょう。
防犯ガラスのことを調べていると「焼き破り・打ち破り」という言葉を耳にすることがあります。また、この焼き破りや打ち破りに防犯ガラスは効果がないというネット情報もみかけると思います。
そこで、実際のところ、どうなのかお話したいと思います。
焼き破りとは、ライターやバーナーを使ってガラスを割る方法のことです。大きな音がでず、道具も服やバッグの中に隠して持ち運べるだけでなく、薄いフロートガラスなら数秒で破れてしまうのでよく使われる方法です。
対して打ち破りとは、ガラスにバールや石など何かをぶつけて割る方法のことをいいます。
防犯ガラスは、打ち破りについての基準はありますが、焼き破りの基準は設定されていません。
そのため、焼き破りに対しては「警報アラーム」や「補助錠」などといった防犯アイテムで対策をした方が安心です。
玄関でも窓ガラスでも、最近は防犯対策というと「2重、3重」で対策をするのが定番となってきました。新築の玄関の鍵は、上下2つの2重ロックが当たり前になり、窓の鍵も補助錠の取り付けやガラスが割られたときに鳴る警報アラームの設置がされるようになりました。
泥棒・空巣の侵入手口が進化しているだけでなく、モラルの低下で治安の悪化が見られる地域が増えています。
他の国と比べると日本は安全だといわれていますが、その分防犯対策の遅れも指摘されています。防犯対策はできる限り、2重、3重で対策したほうがいいでしょう。
「ウチは防犯ガラスなのに割られちゃって・・・もっと頑丈な防犯ガラスはない?」と言われて割れたガラスを確認すると、防犯ガラスとはまったく別のガラスが割られていることがあります。
結構、間違った認識をもたれている方が多いので、よく防犯ガラスと勘違いされているガラスについてご紹介したいと思います。
ガラスにワイヤーが入った「網入りガラス」は火災が起きたときなどに、ガラスが割れて火が広がるのを防ぐ防火ガラスです。
この網入りガラスが、非常によく「防犯ガラス」と勘違いされている人が多いガラスです。特に、年配の方は網入りガラス=防犯ガラスという認識があるようですが、網入りガラスは防犯ガラスではなく防火ガラスなので注意しましょう。
複層ガラスも防犯ガラスとよく勘違いされていますが、実際は「断熱ガラス」として使われます。
複層ガラスは防犯ガラスと同様に2枚のガラスが使われていますが、複層ガラスの2枚のガラスの間には空気が入っており、防犯ガラスの2枚のガラスの間には特殊な中間膜が挟まれています。
防犯ガラスは、この特殊な中間膜のおかげでガラスが割られにくくなっています。複層ガラスの中には、2枚のガラスの片側を防犯ガラスにしている製品もありますが、そういったものはオプション品なので何も指定しなければ防犯効果はないと思いましょう。
防犯ガラスは合わせガラスの仲間ですが、合わせガラス=防犯ガラスというわけではありません。合わせガラスというのは、特殊な効果をもつ中間膜を2枚のガラスで挟みこんだガラスのことをいいます。
そのため、中間膜の種類によっては防犯に優れたもの、遮音・防音性に優れたもの、脱落防止などの安全性に優れたものと色々な種類があるので注意しましょう。
泥棒・空巣の侵入経路は「窓」が一番多いと紹介しましたが、必ずしも窓だけから侵入するとは限りません。一例として、窓以外でよく使われる侵入手段をご紹介したいと思います。
一時期ニュースでも取り上げられた方法ですが、チャイムを鳴らして留守を確認した後に家に侵入して盗みを働くという方法があります。
スーツや作業着などを着た状態で、いかにも「用事があって呼ばれました」という体を装っているので他の住人に姿を見られても簡単に逃げられます。
この方法は無施錠の家を狙って使われるので、玄関などの施錠をしっかりとしておくことが重要です。
玄関からの侵入というと、テレビドラマなどでよく見かけるピッキングをイメージしてしまいますよね。しかし、ピッキングにはある程度技術力が必要です。
そのため、玄関ドアからの侵入では「バール」を使ってドアを無理やりこじ開ける方法が使われることがあります。
こじ開けをするのは目立つ行為なので、まわりからよく見えるようにしたり、こじ開けられたときに警報などがなるようにしておくといいでしょう。
玄関に取り付けられている鍵が古いタイプの鍵だと、ピッキングやドリリング耐性が最近の製品よりも弱いのでよく泥棒から狙われるようになります。
また、鍵が古い家は防犯対策にお金をかけない家だと思われるので空巣がターゲットにしやすくなります。
対策としては、ディンプルキーへの交換を行うなど、基本的な防犯対策をすることです。見た目に分かる対策をしておくことで、「まわりの家よりも盗むのが大変そう」と空巣・泥棒に思わせれば狙われにくくなります。
窓ガラスを防犯ガラスにするだけでも防犯性は高くなりますが、できれば2重、3重の防犯対策をしておいた方がより安心です。
業者を呼ばなくても自分でホームセンターやネットショップなどで購入して取りつけられる防犯グッズがあるので、ご紹介したいと思います。
断熱・防音対策として使われている二重窓ですが、防犯ガラスを使った二重窓にすることでより侵入までの時間を稼ぐことができるようになります。
二重窓の中には、自分で窓を購入して取りつけられるものがネットショップで売られているので費用を抑えたい場合は自分での取り付けがおすすめです。
玄関と窓の鍵は、ダブルロック(二重鍵)にしておくとより防犯性が高くなります。「鍵」というと業者に依頼しなければならないイメージがありますが、「補助錠・簡易錠」であれば自分で取りつけることも可能です。
とくに、窓の場合はレールに挟むだけでいい補助錠がホームセンターなどで売られています。この補助錠を取り付けるだけでも防犯性があがるので、何もつけていない人は各窓に取り付けてみてはいかがでしょうか。
窓のガラスを割られたり、玄関ドアを無理やり開けられるなど「不正解錠」をされたときに大きな音が鳴る警報装置があります。
セキュリティ会社がサービスに加入した家に取り付けるものと、自分でホームセンターやネットなどで警報装置を購入して取り付けるものとがあります。少し取り付けが難しいのですが、これも市販品で販売されています。
最近は子供やペットの様子が外出先でも確認できるように、「監視カメラ」を家に置いている人が増えてきました。この監視カメラについてですが、いつもと違う動きがあるとスマホに通知が届いて、家の様子をスマホで確認できるような監視カメラが売られています。
製品によって機能が異なりますが、録画などのほかに監視カメラから直接声を出すことができる製品もあります。これがあれば、通報した後に犯人に警告を出すなどできるので便利ですよね。
今回は、防犯ガラスの性能や空巣の侵入手口、防犯ガラス以外の防犯対策などについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
空巣の多くは窓から侵入することが多いので、窓ガラスの防犯対策はしっかりとしておきたいですよね。また、もしものときのために2重、3重で防犯対策をしておいたほうが安心です。
自分でお金をかけずにできる防犯対策なども紹介いたしましたので、長期休暇などで家を空ける前は一度家の防犯強化をしてみてはいかがでしょうか。
自宅のガラスを見直そうという気になった。
テレビのニュースで防犯ガラスを41秒で打ち破って泥棒に入られた防犯カメラの映像が放送されてたから、怖くなってきた。