さまざまな暮らしに役立つ情報をお届けします。
説明 トイレの浄化槽と聞いて、はっきりとどんなものか説明できますか?中古物件を購入する人、とくに田舎への移住で物件を購入する人や借りる人は物件を選ぶ際にトイレが浄化槽を使っているのかどうか確認したほうがいいかもしれません。今回は、田舎でよく見かける浄化槽についてどんな種類があるのか、どんなトラブルが起こるのかをご紹介したいと思います。
※当サイトは、アフィリエイト広告を掲載しています。
あなたは、「トイレの浄化槽」と聞いて具体的にどんなものか説明できますか?
田舎への移住などで、家を購入される際に「この家は浄化槽を使っているから工事が必要だけどどうする?」なんていわれて何のことかわからなくて困っていませんか?
普段の生活ではあまり聞くことのない「浄化槽」。
今回は、この「浄化槽」とはいったい何なのか、どういったトラブルがあるのか、どんな種類があるのかといったことについて詳しくご紹介したいと思います。
>>>「田舎に移住する人が知っておきたいトイレ事情1」はこちら
最初に、トイレの浄化槽とはいったい何なのかについてご説明したいと思います。
ちなみに、法律の中に「浄化槽法」というものがあり、その浄化槽法の中に下記の一文があります。
浄化槽 便所と連結してし尿及びこれと併せて雑排水(工場廃水、雨水その他の特殊な排水を除く。以下同じ。)を処理し、下水道法(昭和三十三年法律第七十九号)第二条第六号に規定する終末処理場を有する公共下水道(以下「終末処理下水道」という。)以外に放流するための設備又は施設であつて、同法に規定する公共下水道及び流域下水道並びに廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和四十五年法律第百三十七号)第六条第一項の規定により定められた計画に従つて市町村が設置したし尿処理施設以外のものをいう。
ちょっとわかりづらいので、もっと簡単に説明すると「トイレとか台所とか洗面所から排水される水をきれいにする設備」が浄化槽です。
引用した文章の中にも記載がありますが、浄化槽は下水道の整備が整っていなかった昭和によく使われた排水処理の設備です。
現在は、多くの場所で下水道の整備がされているので浄化槽はほとんど使われていません。
しかし、田舎などで下水道の整備が進んでいないような場所では、いまだに浄化槽が使われていることがあります。
浄化槽には、2種類の浄化槽があります。
単独処理浄化槽とは、トイレのし尿のみを処理する浄化槽です。トイレ以外の台所や洗面所、お風呂場などの生活排水は、そのまま川に流されます。
何の処理もなく川に流されるため、環境への配慮から2001年4月1日以降に新たに設置することは法律で禁止されました。
合併処理浄化槽とは、トイレ、台所、洗面所、お風呂場などの家の生活排水全てを処理する浄化槽です。一般的に、浄化槽というと今は合併処理浄化槽のことを言います。
下水道設備の整っていない地域への移住で、家を借りたり、購入したりすると合併処理浄化槽に遭遇することがあります。
合併処理浄化槽であれば、まだ使いつづけることも可能ですが、もしも単独処理浄化槽に遭遇した場合は合併処理浄化槽への交換が必要です。
移住する際に、中古物件を購入される際は浄化槽の種類についてきっちりと確認しておかないと思わぬ出費になります。
中古物件の下見の際に、単独処理浄化槽なのか合併処理浄化槽なのかを見分けられたら安心です。
生活排水が浄化槽へ繋がっていれば合併処理浄化槽ですが、どこを見て確認したらいいのか詳しい人でないと確定はできませんよね。
そのため、浄化槽が単独処理浄化槽なのか合併処理浄化槽なのかは物件を仲介する不動産会社にしっかりと確認しておくと安心です。
浄化槽のことをある程度調べられている方の中には、下記のような勘違いをされている方もいらっしゃいます。
「ようするに、ぼっとん式のトイレが単独処理浄化槽ってことでしょ?」
似ていますが、まったく違います。
ぼっとん式トイレは、浄化槽ではなく「タンク」にし尿や便がたまります。
浄化槽であれば川に排水が流れていきますが、汲み取り式のぼっとんトイレの場合はバキュームカーで排泄物を定期的に汲み取る必要があります。
ぼっとん式トイレの場合も、下水道設備が整っている場所では水栓トイレへの交換が義務付けられている場所もあるので移住で中古物件を購入する際はリフォームが必要なのかしっかりと確認しておきたいですね。
浄化槽も設置されたら、ずっと使えるという訳ではありません。
耐用年数は約20~30年ほどで、壊れたら交換などが必要になります。
また、自分で申し込む定期的な検査のほかにも法律で決められた法定検査と呼ばれる検査を年1回行わなければなりません。
定期的な点検を行うことで浄化槽を長く使うことはできますが、手間や点検の費用などを考えると下水道を家にひく工事をした方がいいかもしれません。
浄化槽を使い続けるか、下水道工事をするかで悩んでいる人もいらっしゃると思います。
特に、都会から移住する人はできる限り生活の基礎となる部分は都会と変えたくないという人が多いのでいろいろな角度から検討をした方がいいでしょう。
浄化槽は、排水に含まれる有機物をバクテリアが分解して水をきれいにしています。
しかし、浄化槽を使い始めたばかりの頃はバクテリアが十分に増えていないため分解がしっかりとされずに悪臭がすることがあります。
半年ほどすれば臭いが収まるはずですが、半年を過ぎても臭いが収まらない、臭いがひどいという場合はモーターが故障している可能性もあります。
そういった場合は、近くの浄化槽管理業者などに点検を依頼した方がいいでしょう。
都会から移住する人の多くが苦手とする「虫」。これが原因で、移住を諦めるという人もいますよね。
とくに、浄化槽を使っている場合は浄化槽の中からハエやウジ虫が排水管を上って家の中に入ってくることがあります。
そのため、浄化槽を使っている場合は殺虫剤などを使うのですがそれでも虫が上に上がってくることもあるので覚悟はしておいた方がいいでしょう。
不便な浄化槽ですが、自治体によっては浄化槽の撤去や入れ替えで補助金が出ることがあります。
移住する際はいろいろな出費が重なりますが、補助金が出るのであれば浄化槽を早めに交換しておけばよかったという人もいます。
移住先の自治体によって、補助金の申請手順や金額などが異なるので移住する前に早めに制度について調べておくと安心です。
今回は、トイレの浄化槽についてご紹介しましたが、最後に要点だけまとめておきたいと思います。
浄化槽とは、簡単にいうと「トイレとか台所とか洗面所から排水される水をきれいにする設備」のことです。
浄化槽には、下記2種類の浄化槽があります。
田舎への移住の際に、単独処理浄化槽を使っている物件を購入してしまった場合、地域によっては合併処理浄化槽への交換が必要なことがあります。
また、浄化槽は臭いや虫などが発生することがあり、都会から移住した人にとっては馴染みづらい設備です。
下水道が整備されている場所であれば工事で下水道を引くこともできますが、整備されていない場所であれば浄化槽や汲み取り式トイレを使うことになります。
トイレはいつも使う場所なので、移住で物件を選ぶ際は下水道が整備されているのか、トイレはどういった種類のものなのかを確認してみてはいかがでしょうか。
トイレの種類については、下記ページを参考にしてください。
>>>「田舎に移住する人が知っておきたいトイレ事情1」はこちら
ありがとうございました。
ありがと
ありがとうございました。
私有地にて下水道が通せなく、浄化槽らしいので、購入前に確認する事が分かり助かりました。有難うございます^_^
軽井沢の別荘です。長い間利用していない別荘に リタイアした後に年間3ヶ月程住む予定です。 昔はポットン便所でしたが浄化槽の取り付けが必要との事がわかりました。
大変解り易く助かりました。