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説明 特殊な構造のオーニング窓。お風呂場や廊下でよく使われることがありますが、そのメリットやデメリットについてご存知ですか?今回は、オーニング窓についてご紹介したいと思います。
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複数枚の窓が開閉する、オーニング窓。廊下やお風呂場などでよく使われている窓ですが、よく知らないという人も多い窓です。
また、ルーバー窓と見た目もよく似ていますが、機能性、メリットやデメリットについてどんな違いがあるのでしょうか?今回は、ちょっと特殊なオーニング窓についてご紹介したいと思います。
オーニング窓とは、ハンドルを使って複数の連なった窓を上下に開閉する窓のことです。複数の窓が連なっていますが、ガラスだけではなく、窓枠・サッシ枠がそれぞれについているのが特徴です。
窓の開く角度が調整可能で、外からの視界を遮りながら窓を開けての換気ができるメリットがあります。主に、家の廊下やお風呂場・洗面所・脱衣所などの換気が必要な場所で使われています。また、通常の引き違い窓と比べて開放感があると感じられる人もいらっしゃいます。
デメリットとしては、ハンドルで開閉する窓なので、防犯性に懸念が残ることです。1枚1枚の窓は小さいのでガラスを割られても人が入れないと思ってしまいますが、工具などを使えば小さな窓を全て取り外して人が侵入することもできます。そのため、オーニング窓の外側に防犯面格子を取り付けられる方もいらっしゃいます。
また、網戸が外に取り付けられず、取り付けられても内側になります。そのため、網戸を内側に取り付けることによって、オーニング窓の開閉がしづらいといったデメリットも発生します。
ただし、製品によっては網戸を取り付けたまま、ハンドルを操作することができるタイプもあります。換気目的でオーニング窓を頻繁に開閉する場合は、網戸を取り付けたままハンドル操作ができるものを取り付けられるといいでしょう。
オーニング窓とよく似た構造の窓に、『ルーバー窓』があります。ルーバー窓は、細長いガラスが複数枚連なった窓のことです。
オーニング窓と同じくハンドルを使って窓の開閉ができます。通気性に優れており、オーニング窓と同様に目隠しにもなるのでトイレやお風呂場などに使われている窓です。
ただし、ルーバー窓はオーニング窓のように窓枠・サッシ枠がそれぞれのガラスに取り付けられていないので隙間が大きく、気密性や断熱性などが劣るというデメリットがあります。そのため、冬場は寒く、夏場は暑くなるといったことが起こります。防犯性についても、オーニング窓と同様に懸念が残る窓です。
ルーバー窓は先ほども紹介したとおり、ガラス1枚ごとに窓枠・サッシ枠がないので気密性が低いというデメリットがありました。しかし、オーニング窓はガラス1枚ごとに窓枠・サッシ枠がついているので気密性を確保することができます。
断熱対策や遮熱対策で、複層ガラス(ペアガラス)やLow-eガラスなどを使う方もいらっしゃいます。
オーニング窓へのリフォームや新築で取り付けを考えられている方は、色々わからないことや心配なことがあるかと思います。そこで、オーニング窓のよくある質問や疑問についてご紹介したいと思います。
オーニング窓は、外側に窓が開くタイプの窓なので室内側に網戸を取り付けることになります。また、オーニング窓やルーバー窓はハンドルを回して窓の開け閉めができるので、室内側に固定の網戸を取り付けることができます。
外開き窓や内開き窓のように、窓を開ける際に網戸を開放する必要がないので虫が入りにくくなっています。網目が細かい防虫網戸などと組み合わせると、より効果的です。
ただし、窓の内側に網戸を取り付けるので採光性や景観が悪くなるといったデメリットもあります。また、掃除の際はネジなどを外して網戸を取り外さなければなりませんので少し手間がかかります。製品によっては、内側に網戸を開くタイプの網戸もあるので、取り付けの際はそういった製品も考慮されてみるといいでしょう。
4枚のものもあれば、5枚6枚のものなどもあります。最小は、2枚です。そのため、開口部が小さい箇所でもオーニング窓を取り付けられることもあります。リフォームなどで、オーニング窓の取り付けを考えられている場合は、一度施工会社に確認してもらうといいでしょう。
断熱対策として、窓ガラスを複層ガラス(ペアガラス)に交換したいけれども、オーニング窓のような特殊な形状でもできるのかと疑問に思われることがあります。
オーニング窓は、窓ガラス1枚1枚に窓枠・サッシが取り付けられているので取り付け可能です。複層ガラスだけでなく、遮熱対策のLow-eガラスなども取り付けが可能です。
最初は、FIX窓を使っていたけれども、熱気や湿気が溜まるという理由でオーニング窓への交換を希望される方もいらっしゃいます。窓枠のサイズ・状態にもよりますが、FIX窓からオーニング窓への取り替えも可能です。
窓全体のフルリフォームという方法だけでなく、既存の窓枠を利用して費用を安く抑えられるカバー工法でFIX窓から通気性の良いオーニング窓への交換も可能です。
カバー工法とは、既存の枠の上に新しい枠をカバーして、新しい窓を取り付ける交換方法です。窓枠は残したまま、サッシとガラスを交換します。カバー工法のメリットは、窓枠などを丸ごと別の部材に取り替える交換方法よりも費用が安くなることです。サッシとガラスが綺麗になり、窓枠部分も綺麗になります。
デメリットとしては、『開口部が小さくなる』ことです。既存の窓枠の上に新しい枠をカバーするので、その分開口部が小さくなります。そのため、部屋の採光性や見た目などを重視する場合は窓枠を全部交換するといった方法がいいでしょう。
オーニング窓は、通常の窓よりも窓枠を多く使うことになるので、既存の窓枠が小さくて採光性が充分に確保できない場合は、別の窓にするか、窓枠丸ごとの交換を検討された方がいいでしょう。
窓枠も丸ごとリフォームしてオーニング窓にした場合。カバー工法よりも作業工程が多くなる、使う部材が増えるなどの理由から『カバー工法と比べて』費用が高くなります。
しかし、メリットもあります。交換できる窓の選択肢が増えることと、カバー工法のように開口部が小さくなるということがないということです。
オーニング窓は、その構造から窓枠部分が多くなってしまうので、カバー工法で採光性が充分確保できない場合は窓枠丸ごとリフォームも検討されてみてはいかがでしょうか。
オーニング窓を売っているメーカーや、製品について調べているけれど、全然見つからなくて困っていませんか?掃き出し窓や腰高窓などのようにメジャーじゃない窓の場合は、ネットで検索しても全然製品が見つからなくて困るかと思います。
そこで、web上で確認できたオーニング窓とメーカーについてご紹介したいと思います。
YKKap公式サイト:『樹脂アングル窓 フレミングJ』
CM等で名前を知っている人も多い、YKKapのサイト上でオーニング窓の取り扱いを確認することができましたのでご紹介したいと思います。
フレミングJを使ったオーニング窓の取り扱いがあるようです。ネットショップなどでも販売がされています。
オペレーターハンドルは、虫対策の網戸を取り付けた場合でも使いやすい位置に取り付けられています。換気目的で取り付けられることが多い窓だからこそ、このハンドルは便利ですよね。
また、多点締り引寄せ機構で、気密性や水密性が高いことが売りのようです。オーニング窓の開閉角度も調整が可能で、最大で50度まで無断階(好きな位置で止められる)で調整が可能です。
オプションには、折れハンドル、高窓用オペレーターユニット、電動ユニット、固定網戸(クリアネットも選択可能)、プロジェクト窓用シャッター(リモコンで開け閉めができるシャッター)を付けることが可能とあります。
YKKap公式サイト:『フレミング J 商品カタログ』
LIXIL公式サイト:『DuoPG スタンダード・アルミサッシ・デュオPG』
こちらも、CMでよくみかける大手の建材メーカーです。LIXILの公式サイト上でWEBカタログを確認することができましたのでご紹介したいと思います。
デュオPGのオーニング窓は、カタログ上で装飾窓に分類されていました。デュオPGのオーニング窓の特徴は下記のようになっていました。
LIXIL公式サイト:『【建築関係者様向け】在来デュオPG商品技術資料集』
オーニング窓を使っていると、特に何かをぶつけたわけでもないのに『開かない・閉まらない』『開きづらい・閉めづらい・開閉しにくい』といったトラブルが起こることがあります。
このようなトラブルの場合は、オーニング窓のオペレーターとよばれる『ハンドル』部分の故障で閉まらなくなっている可能性があります。このオペレーターハンドル部分については、下記の二つの経路から修理依頼をすることになります。
一番早いのは、工務店や販売店に連絡することです。しかし、それが出来ない場合はメーカーサポートに連絡して修理業者を手配するといった流れになります。先ほど製品一覧で紹介した、YKKapとLIXILの製品を使われている場合は各公式ホームページで確認してみてください。
YKKap:『オーニング窓が開かない/閉まらない』
LIXIL:『オーニング窓/故障かなと思ったら』
もし、オーニング窓のガラス割れや断熱・遮熱ガラス、型板ガラスへの交換を検討されているのであれば、生活救急車にお見積りのお電話をください。有料道路を通らなければならない場合(橋や通行料のいる道)は有料ですが、それ以外は出張・見積り料無料でご対応しております。
お電話やメールでは、受付のみさせていただき、見積りは現地でガラスと窓を確認させていただいてお出しさせていただいております。企業さまであっても、個人さまであっても、この対応に変わりはありません。
大体の料金が知りたいという場合は、当サイトの『事例を見る』のページに実例と実際にかかった料金を掲載しておりますのでご確認いただければと思います。下記は、その実例の一部です。
ご予約優先で、承っております。出張料、見積り料、キャンセル料は無料ですので、お気軽にお電話ください。
今回は、オーニング窓のメリットやデメリット、窓が開かない/閉まらないときの対応の流れなどをご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。通風性が上がる特殊な形状のオーニング窓。
家の中に熱気や湿気がこもる、採光性と一緒に通風性も上げたいという場合は、高い位置にある窓をオーニング窓に替えることで改善できる可能性があります。夏場、とくに梅雨の時期に家がジメジメして困っているという場合はオーニング窓の取り付けを検討されてみてはいかがでしょうか。