配管水漏れ！壁の中から水の音漏水原因シャーポタポタ

水漏れを発見した時に最初にすべきこと

水漏れを発見した時に最初にしておくべきことは元栓（止水栓）を閉めましょう。元栓を閉めることで敷地内の水の流れを全て止めることができるので、給水管が水漏れの原因であった場合はそれ以上水が漏れることはありません。また、止水栓を閉めておく事で水漏れの原因も特定しやすくなります。

元栓の場所は水道メーターのすぐ隣にある事が多いです。一戸建てであれば玄関先や駐車場などに埋められて設置されていることが多く、アパートやマンションなど集合住宅であれば玄関を出てすぐ隣にあるガスメーターなどがある扉の中の下に設置されていることが多いです。

注意点として元栓を閉めるとすべての箇所の水が使えなくなってしまいます。トイレなどどうしても使用しなければならないときは、元栓を再び開ける必要があります。

壁の中で水漏れする原因

壁の中で水漏れしている原因はひとつではありません。原因を知る事で依頼する業者も変わってきますので、元栓を閉めた後は何が原因で水漏れが起きたのか特定しておきましょう。（関連記事=>『漏水調査！水漏れ箇所わからない 見つけ方 水道メーター回る』）

給水管から水漏れしている

給水管は設置して約10年過ぎると老朽化による不具合が発生してきます。

老朽化した給水管は繋ぎ目から水が漏れてしまうことがあります。もし元栓を閉めて壁の中の水漏れが止まった、もしくは音がしなくなった場合は給水管の水漏れが原因だと特定できます。

給水管から水漏れしている場合の修理を依頼する業者は水道屋になります。（関連記事=>『配管の水漏れ！水道管 パイプ 応急処置方法 補修 原因 確認』）

排水管から水漏れしている

排水管の老朽化により排水管に生活排水が詰まり、配管に圧力がかかって繋ぎ目などから水漏れしている場合があります。

排水管の水漏れが原因であった場合は汚水が漏れてしまっているので、配管を修理後に修理箇所の清掃と建材の除菌と乾燥が必要です。

排水管から水漏れしている場合の修理を依頼する業者は水道屋になります。

屋根や外壁から水漏れしている

屋根や外壁が何らかの破損により雨水が侵入してきて、家の内部に浸み込んでしまいます。屋根材や外壁を修理したあと、壁の内部を除菌・乾燥させる必要があります。

雨が降ったときにしか水漏れの症状が出なかったり、元栓を閉めても壁から水が漏れたままだったり、まだ水漏れする音が聞こえる場合は、屋根材や外壁が原因となっている可能性があります。

この症状の場合は配管が原因ではなく建築材料の破損が原因ですので、修理を依頼する業者はリフォーム業者になります。屋根の水漏れはコチラ。

壁の中の水漏れの対処方法

水漏れの対処方法として、まずは水分を拭き取ります。その後耳をあてて水の音を確認しましょう。

給水管の水漏れであれば、常に水が漏れている音がしたり、元栓を閉めることで音がなくなるかと思います。

一定の時間や水まわりのどこかを使用した後に水が漏れてくるのであれば、排水管の漏れの可能性が高いです。

雨の日に水漏れが起こったり元栓を閉めても水漏れが起こるようであれば、建築材料の破損が原因の可能性あります。

これらの症状を踏まえて、賃貸物件であれば大家さんや管理会社、所有物件であれば専門業者に相談しましょう。修理は壁の内部になりますので、経験のない状態でのＤＩＹでは難しく、かえって状況を悪化させてしまう可能性が高いです。

保険を適応させることができる場合がある

壁の中の水漏れはＤＩＹではなく業者に依頼することになるので、費用は高くなる場合が多いです。突然の出費ですので、痛い思いをする事になってしまいますが、保険を使うことで水漏れ事故の修理費用をカバーすることができる場合があります。

火災保険で水漏れ事故をカバーする

火災保険の中に水漏れや雨漏りの補償が含まれているので、ご自分が加入されている火災保険でどんな症状であれば補償されるのか、補償内容を一度確認しておきましょう。

一般的にはどの火災保険に加入していても水漏れに対して補償は受けられます。基本的に補償条件は下記の条件になります。

• ・建物内外の給排水設備に生じた事故
• ・他の戸室に生じた事故に伴う漏水・放水・溢水によるもの

上記２つのどちらかの条件を満たすと基本的には補償されるようです。（各保険会社の保険内容によって異なる場合があります）これだけでは分かりづらいと思いますので２つに分けてご説明します。

建物内外の給排水設備に生じた事故

建物内外の給排水設備に生じた事故というのは分かりづらいかと思いますので、もう少し具体的にご説明します。まず、建物内外の給排水設備というのは下記の設備のことを指します。

• ・水道管、排水管
• ・温水器
• ・給湯ボイラー
• ・トイレ水洗用設備
• ・雨どい
• ・浄化槽
• ・ガス湯沸かし器など

上記の設備が建物内外の給排水設備の例になります。このような設備に生じた「事故」に対して補償を受けることができます。そして「事故」というのは、本人達の力や予測が及ばないところで予期せずに起こる偶発的な出来事のことです。つまり誰にも予想ができず、突然起こったため誰にも止めることができないことと思ってもらえれば分かりやすいと思います。

補償が受けられる場合

具体例ですと、寒い時期に水道管が凍結によって破裂し水漏れが起きた場合、水道管の凍結は予想できても、破裂までは予想できないため補償の対象となることがあります。

補償が受けられない場合

洗濯機に常設していない排水ホースが外れてしまい、部屋が水浸しになった場合、ホースが外れることは事故になりますが、常設していないホースは排水設備とみなされず補償の対象とはなりません。

他の戸室に生じた事故に伴う漏水・放水・溢水によるもの

他の戸室とは集合住宅でいうと上の階の部屋や隣の部屋で、一戸建てでは近隣の住宅のことです。

例えば、上の階の住人が水漏れを起こして階下漏水の被害に遭った場合には自分の火災保険から保険金が下ります。

もし上の階の住人の不注意による事故であった場合は、損害賠償請求を行ってその住人の保険金から修理代を支払ってもらうこともできますが、相手の保険か自分の保険のどちらかしか保険は適応されません。どちらからも貰えるということはありませんので気を付けましょう。

家財は補償されるのか？

水道管などの修理は補償されますが、部屋の中にある家財は保険の対象範囲に入るのか疑問に思う方もいると思います。基本的には水漏れにおける補償はないと考えていた方がよいです。

火災保険は補償の対象が建物に対しての保険ですので、家財は基本的には含まれません。家財に関しては家財保険という保険がありますので、火災保険と一緒に加入してカバーすることが推奨されます。

築10年未満であれば経年劣化でも保険金が下りる

保険に関しては事故であれば保険適応の対象になりますが、経年劣化の場合は保険の対象にならないことが多いです。屋根材や外壁などの破損の場合のみで水道管は適応できませんが、新築のように築10年未満の建物であれば、住宅瑕疵担保責任保険という制度を使って補償してもらうことができます。一般的には「新築住宅の保険」と呼ばれています。

この制度は、新築から10年未満の住宅に瑕疵（雨漏りなどの不具合）があった場合に修理を行った業者に保険金が支払われる制度です。つまり修理代は保険から支払うので無料で修理ができるようになります。

この保険は事業者が保険会社と直接契約して加入している保険ですので、家の持ち主側には負担金は発生しません。そしてこの制度のメリットとして新築を建てた会社が倒産していても、供託という形でこの制度を利用することもできますので安心です。

この制度については、住宅瑕疵担保責任保険協会のホームページで詳しく知ることができます。

補償対象かどうかわからない場合

自分が加入している火災保険が補償対象になっているかわからないという方もいると思います。実際に保険会社や加入プランによって補償対象や内容は大きく違います。

もしわからないまま水漏れが発生してしまったら、とりあえず保険会社に連絡して分かるかぎりの水漏れの状況を伝えてみましょう。口頭だけでも状況さえ分かればある程度は保険が適応できるか回答してもらえると思います。

修理後は乾燥と除菌を徹底する

水漏れ箇所を修理した後は、そのまま壁を塞いでしまうのは危険ですので覚えておきましょう。濡れたまま放置してしまうと木材が波打ったり反って変形してしまったり、カビが発生して変色してしまいます。そのため除菌と乾燥を行うことにより、時間が経っても変形や変色せずにすることができます。特に排水管は要注意で、除菌しないと変色だけでなく、悪臭に悩まされることになります。

水漏れを放っておくのは危険

少しの水漏れだからといって、そのまま水漏れを放置しておくのは大変危険です。一戸建てと集合住宅ではそれぞれリスクが異なりますので、分けてご紹介します。

一戸建ての場合

水漏れを放置しておくことによって、壁や天井、床材がふやけて波打ち変形してしまいます。さらにそのまま放置しているとカビや黒ずみが発生して最後には腐ってしまいます。

家の柱や土台に水が漏れてしまうと家の強度を弱めるだけでなく、シロアリなど害虫を引き寄せてしまうことになります。水漏れを発見したら、早めに修理を行い乾燥させることが大切です。

集合住宅の場合

アパートなどの集合住宅の天井や壁、床からの水漏れの場合は、住人の住み方に問題がないかぎり大家さんが修理費用を負担する事が多いです。ただし、水漏れに気付いていても長時間放置していると被害が拡大するだけでなく、放置した責任を追及される場合があります。水漏れに気づいたら早めに大家さんに相談することが大切です。

業者に依頼する前に

業者に依頼する際には選び方にも注意しましょう。独立行政法人国民生活センターが公開している 「消費生活相談情報」によると、修理サービスに関する相談件数の内、2016年は12,865件※１と年々増えており、1日に約35人の方が業者とのトラブルに遭うといった現状ですので、業者を選ぶときは注意が必要です。

水道業者のホームページをいくつか見てみると、料金の説明が全て○○円～という表記しかないページを見かけますが注意しましょう。早く直したいと焦ってしまうと「～」の表記に気付かなくて安いと思い込みそのまま依頼すると、全然違う料金だったということにもなりかねません。電話で問い合わせをしたときには、他に追加される料金はないのか（見積り料や出張費など）を必ず確認しましょう。このような複雑な料金システムなどホームページに書かれていないような質問をして丁寧で分かり易い回答をしてもらえるかどうかでも、信頼できる業者なのか判断しやすくなると思います。
※１　『引用：国民生活センター 2016年度のPIO-NETにみる消費生活相談の概要より http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20170810_1.pdf』

水道屋の選び方

以前利用したことのある信頼のできる水道屋や、知り合いの紹介などで業者を探すことができれば安心ですが、もしそうでなければ自分で業者を探す必要があります。そのとき簡単に探す方法としてはインターネットで探す方が多いと思います。そこでインターネットで水のトラブル解決業者を探すときの注意点をまとめました。（関連記事=>『水道屋さん選び方！口コミ評判比較で悪質ぼったくり激安業者を回避』）

料金の掲載内容に注意する

ホームページでは確定金額で掲載されていることは稀で「○○円～」というような表記をよく見かけると思います。思わず安く見えてしまったりするのですが、実際に依頼してみると料金が全然違ったということも少なくはありません。これは症状によって使う道具や、設備の分解（トイレの脱着など）、そして修理が必要な範囲（配管の長さ等）によって料金が異なるためです。そのため業者が来てもいきなり作業を依頼するのではなく、必ず見積りを依頼しましょう。

態度やマナー

見積りを依頼するための電話対応や現場スタッフの案内方法によっても本当に信頼できるのかを見る事ができます。気になることを質問して納得のできる回答をしてくれるかどうかでも安心感は異なると思います。見積りについても分かりやすい説明で納得ができれば、そのまま作業を依頼しても良いと思います。

実績で選ぶ

業者のホームページをみると実績を載せている業者もいます。創業年数や実績件数など数字でわかる業者のステータスが実績です。実績が長い程、様々な現場を見ていますので、ノウハウを蓄積しており様々なケースに対応してくれることもあります。

作業ではなく、まずは見積りを依頼する

作業を依頼する前に必ず見積りをとってもらうことが大切です。どんな作業内容で修理をして、いくらかかるのかをしっかりと説明してもらいましょう。修理費用やスタッフによる説明を聞いて、安心できる対応であれば作業を依頼するようにしましょう。見積りを依頼するのであれば出張見積り・キャンセル料が無料の水道業者もありますので、そのような業者を利用すると安心して見積りが依頼できると思います。

生活救急車では出張見積りは基本無料で駆けつけております。基本無料というのは高速道路上にある建物など、有料道路を使わなければお伺いできない場合や、便器の脱着など作業を伴う場合は有料見積りになりますが、もし料金が発生する場合は必ず事前にお客様のご了承いただいた上で対応いたします。そのため、お伺いしたとしても「勝手に有料になるお見積りをする」ということはございません。安心して見積りをご相談下さい。

まとめ

壁の中で水漏れが起きた場合の対処方法をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。壁の中で水漏れが起きた場合の修理は大きな作業になりますのでＤＩＹでは非常に難しいです。そのため業者へ作業を依頼する事になりますので、見積り時に業者をしっかりと見て調べて信頼のできる業者に依頼しましょう。

また、今回のように壁の中で水漏れが起きたときは保険が適用できる場合があるということも覚えておくことが大切です。そのためにもどのような場合に補償されるのか、現在契約している保険内容を再確認しておきましょう。

そして賃貸であれば責任問題のトラブルを回避するため、まずは大家さんや管理会社に水漏れが起きていることを速やかに伝える事も忘れてはいけません。

生活救急車 編集部

生活救急車が運営するレスキューなびでは、暮らしのお困り事に役立つ情報として、トラブル解決に導くノウハウや当社の事例をお届けいたします。
株式会社小学館が発信するライフハックサイト「@DIME」でレスキューなびのお役立ち記事が紹介されました。
生活救急車はフジテレビの「世界の何だコレ！？ミステリー」「林修のニッポンドリル」「おたすけJAPAN」など、数々の"開かずの金庫"のテレビ番組でも取り上げられたことのある会社です。

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