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説明 鍵交換を初めてされる方は、いざ鍵交換をしようと思って鍵のパンフレットやネット通販などで部品を調べてみるも、どれを選んだらいいのか分からなくて迷ってしまいますよね。そこで今回は、鍵交換におすすめの鍵について実際の製品を交えて特徴やどんな場面に適しているのかをご紹介したいと思います。
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おすすめの鍵といっても、「防犯性が優れているもの」「利便性に優れているもの」「特定の用途に優れているもの」といったように鍵を求めている人によっておすすめされたい鍵の特徴は変わってきます。そこで、おすすめの鍵を使用する場面ごとに分けてご紹介いたします。
※鍵交換を検討されている方には、下記の記事もおすすめです。
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玄関の鍵の不正解錠による侵入に対しての防犯対策をしたい場合は、耐鍵穴壊し性能や耐ピッキング性能の高い鍵がおすすめです。耐鍵穴壊し性能とは、ドリルなどで鍵穴を壊すドリリングにどれくらいの時間かかるのかを示しています。耐ピッキング性能は名前通り、ピッキングによる不正解錠にどれくらいの時間かかるのかを示しています。
どちらも、メーカーの商品説明やパッケージなどに「○分」と書かれています。5分未満、5分以上、10分以上の表記があり、今回は高性能な10分以上の鍵をご紹介いたします。
防犯性の高いKABA社製の鍵です。時計などの精密機械を作るのが得意な、スイス発のメーカーです。メーカーサイトを確認したところ、東京大学、京都大学、大阪大学などの名門大学にも採用実績があるほどしっかりした鍵です。
ディンプルシリンダーの性能を決めるピンの数は5列で最大26ピン、理論鍵違い数は2兆2千億通り(数が多いほどピッキングが困難)というハイセキュリティのシリンダーです。今回紹介するなかで、一番理論鍵違い数が多い鍵です。防犯性が高いため、鍵をなくしてしまったら、鍵屋さんでも殆どがピッキングで解錠することができず、破壊するなどピッキング以外の方法で開けるしかないほどです。
カバスターネオは防犯性の高い鍵ですが、そのぶん他の鍵よりも高額です。シリンダー1個で3万円以上はします。他社メーカーのOEM商品になると少し価格は抑えられますが、適合する錠前が限られているので、それに合うものがなければ通常品を使うことになります。
GOAL社製の鍵です。マンションなどで、よく使われています。カバスターネオと同様に、耐ピッキング性能、耐鍵穴壊し性能が10分以上の防犯性の高い鍵です。ディンプルシリンダーで、ピンの数は3列の18本、理論鍵違い数は120億通りです。
V-18は、焼入鋼製のセクションピンとドリリング防止板の2種類の対策を施しており、ドリリングに強いという特徴を持っています。また、カバスターネオに比べると少し安いので、ある程度値段を抑えたい人におすすめです。値段が安くなる分、カバスターネオのように合鍵が勝手に作られないような「登録制シリンダー」ではなく、鍵番号が分かれば作れる鍵ですので、そういった違いがあることは覚えておいてください。マンションやアパートのオーナー様で、複数個鍵を交換したい場合などにおすすめです。
MIWA社製のシリンダーで、上述の2種類と違ってロータリータンブラータイプのシリンダーです。ピンシリンダーはピンで鍵の動きを制御していますが、このタイプはロッキングバーと呼ばれる部品が鍵の動きを制御しています。防犯性を決めるタンブラー数は11列11枚の理論鍵違い数1,000億通りの防犯性の高い鍵です。耐ピッキング性能はもちろん10分以上です。ただし、耐鍵穴壊し性能は、品番によって変わるため購入する前に確認するようにしましょう。
こちらも、V-18のようにある程度値段を抑えたいという人におすすめの鍵です。また同様に値段の分、合鍵が勝手に作られない登録製シリンダーといったものではなく、鍵番号で合鍵が作れる鍵ですので、そういった違いがあることは覚えておいてください。ただし、オプションを別途追加することで、不正な合鍵複製ができないようにすることもできるようです。オプションを追加したい場合は、メーカーに問い合わせてみましょう。
防犯性の高い鍵でも少し紹介しましたが、通常の鍵は鍵番号が分かれば、メーカーから純正キーを取り寄せることができます。また、メーカーでなくても、証明書(免許証など)の確認をしない鍵屋などで誰でも簡単に合鍵を作ることができます。
親戚に勝手に合鍵を作られる、元夫・妻や元彼・彼女に合鍵を作られて荷物やお金を盗まれたなど、合鍵を勝手に作られて被害に遭われる方も少なくありません。そういったことを事前に防ぎたい人に、合鍵を勝手に作られない「登録制シリンダー」タイプの鍵を紹介したいと思います。
実際の鍵を紹介する前に、登録制シリンダーについてご説明しておきたいと思います。登録制シリンダーとは、鍵のメーカーに専用の登録書を送って、鍵の所有者を登録して、その所有者以外では合鍵を作れないようにするシリンダーのことをいいます。合鍵を作る際は、パスワードが必要だったり、持ち主であることが分かるカードが必要だったりと、所有者以外の人が提示するのが難しいものが必要になります。
防犯性の高い鍵でも紹介しましたが、実はカバスターネオは登録制シリンダーでもあります。専用の登録書を使って、所有者を登録するタイプのシリンダーです。合鍵を作る際は、メーカーに直接、登録した所有者情報を使って所有者本人が注文をする必要があります。もしも鍵をなくしたりして合鍵を作りたいと思っても、通常の鍵のように鍵屋ですぐに作れる鍵ではないので注意しましょう。また、取り付けや交換した鍵屋が登録をしたり、管理したりしている訳ではないので、その点も注意しましょう。
カバスターネオの場合は代理店などではなく、メーカーであるKABA社(ドルマカバジャパン株式会社)が所有者情報の登録・管理を行い、純正キーを作ります。そのため、鍵屋に所有者情報などを提示する必要がなく、合鍵を作るのに業者を挟むことが心配な方にもおすすめです。
マルティロックで合鍵を作る際には、専用のオーナーカード、身分証明書、鍵本体もしくは画像が必要になります。カードをなくしてしまった場合は、正規代理店などで再発行をしてくれる店を探して手続きが必要になります。そのカードの再発行の際は、別途再発行料金がかかります。そのため、鍵本体だけでなくカードの保管もしっかりとするようにしましょう。
また、合鍵を作る際はメーカーではなく代理店を挟んで依頼することになります。免許証のコピーなどを見せるのに抵抗がある場合は、メーカー直接注文ができるカバスターネオにすることをおすすめいたします。
介護施設や自宅介護をしているけど、ちょっと目を離してしまった間に外に出て徘徊してしまうので困っている人もいるかと思います。認知症患者だけでなく、小さな子供も家事をしている間にいつの間にか外に出てしまっていたなんてこともあります。そういった徘徊対策によく使われている鍵がありますので、ご紹介いたします。
>>>関連記事:認知症による徘徊防止対策で鍵の取り付けをするときに知っておきたいこと
KABA社製の両面シリンダータイプのサムターンです。内側から鍵を開ける際にも、鍵が必要になるため、鍵さえしっかり保管しておけば玄関の鍵を開けて外にでられるといったことを防ぐことができます。防犯対策としても、サムターン回しというドアの覗き窓を壊して器具を入れて開ける不正解錠対策ができます。対応している錠前が多く、錠前に適したものを選ぶことができれば、DIYが得意な人であれば自分での交換も可能かと思いますので、費用面を抑えるために自分で交換したい人にもおすすめです。
また、通常のサムターンと同じように、鍵を使わずに黒いカバー部分を回すことで施開錠することも可能なため、施設などのように人の出入りが多い場所で使いたい人にも利便性が高くおすすめです。
鍵の本数が増えてしまうのが気になる場合は、1本の鍵で開け閉めできるように同一シリンダーに取り替えるということもできます。そういった場合は、業者に依頼しましょう。
具体的な製品名ではありませんが、扉の内側のサムターンを外側と同じようにシリンダーに交換するという方法もあります。先ほどのセーフティサムターンは、本体がサムターンとして機能するため必要のないときは通常のツマミを回すように、カバーを回して開けるといったことができましたが、両面シリンダーの場合は完全に鍵のみで開け閉めをするようになります。
※種類・品番・サイズなど、買い間違いにご注意ください。
ツマミが取り外せるサムターンもおすすめです。内側で鍵を使って施錠する必要がなく、ツマミを使って施錠した後は、ツマミを取り外すだけでいいので利便性が高いです。ただし、脱着式サムターンは元から付いている錠前に後から取り付ける、交換できるものが少なく、錠前自体の交換が必要になることが多いかと思います。錠前交換になると、他の方法に比べて費用が高くなるため、「ずっと使うものだから、値段よりも利便性が大事!」という人におすすめです。
※種類・品番・サイズなど、買い間違いにご注意ください。
共働きで子供に家の鍵を渡しているけれど、何度注意しても鍵を落としてしまう場合は、電子錠・キーレス錠などの「鍵を持たなくていい鍵」に交換するのがおすすめです。小学校に入学する前に交換する人や、早い人では幼稚園や保育園で奥様の再就職を見据えて電子錠・キーレス錠の使い方に慣れさせるという人もいらっしゃいます。
株式会社フキの電子錠タイプの鍵です。スマートフォン認証やパスワード認証、カード認証と色々な認証方法があるのでお子様の使いやすい方法を選ぶことができます。ただし、小学校などではスマートフォンの携帯禁止があったり、カードの場合は紛失する可能性もあるため、パスワード認証がいいかと思います。パスワードを入力する際も、番号の表示がランダムになるため指紋の位置などを調べられて不正解錠されるといった心配もありませんので、おすすめです。
株式会社長沢製作所のメカニカル構造のキーレス錠タイプの鍵です。複数のボタンを押すことで、鍵を開けることができるタイプの鍵です。電子錠のように電池交換をする必要がなく、種類によっては自動施錠できるタイプもあるため、子供の鍵の閉め忘れ対策にもおすすめです。
※種類・品番・サイズなど、買い間違いにご注意ください。
会社や店舗などの場合、資料の保管場所など出入りを制限したい場所もあるかと思います。とはいっても、会社や店舗で管理する鍵の本数が増えるのも煩わしいかと思います。そういった場合は、電子錠がおすすめです。出入りを制限した場所の鍵を電子錠にして、それぞれの場所ごとにパスワードを変更しておけばそのパスワードのみを管理することで出入りを制限することができます。
子供の鍵紛失でもおすすめした電子錠です。ICカードやスマートフォンを使うことで、IDを各担当者に振り分けることができます。そのため、経理だけが入れる部屋、男性のみ・女性のみ入れる部屋など、特定の人にだけIDを振り分けるといったこともできます。また、管理ソフトを使うことで、入退出履歴の確認などもできます。
>>>関連記事:電子錠後付け!玄関ドアの鍵 キーレス タッチキー 料金相場
鍵交換を初めてする人は、交換する鍵を選ぶ際によく「おすすめランキング」を見ることがあるかと思います。しかし、そのランキング自体に疑問を持っている人もいるかと思います。実際、「どのような人にアンケートを行ったのか?」「何がおすすめなのか?」「ランキングサイトを作っている人は誰なのか?」がよく分からないランキングが多いですよね。
とはいえ、ランキングに載る製品の中には、納得がいくものがあることも事実です。そこで、そういったおすすめの鍵ランキングを見る際は下記のポイントに注意して自分に有用な情報だけを賢く頂戴しましょう。
耐ピッキング・耐鍵穴壊し性能を正確に知りたい場合は、メーカーサイトで確認するのがおすすめです。品番などによって、性能が違っている場合があるからです。また、防犯性を気にしている場合は、耐ピッキング性能や耐鍵穴壊し性能と一緒に、「CPマーク」がついているかも念のため確認しておきましょう。
CPマークとは官民合同で「防犯性の高い建物部品」を普及するために作られたマークのことです。「Crime Prevention(防犯)」の略で、CPマークになりました。製品パンフレットやパッケージなどに、CPマークがあれば防犯性の高い建物部品目録に載っている防犯性の高い鍵ということです。鍵だけでなく、防犯ガラスなどにもCPマークのシールが付いていることもあります。
「合鍵を使って侵入された!」とニュースで取り上げられるようになり、合鍵作製の方法についてもよく知られるようになりました。そういった合鍵作製がしづらい「登録制シリンダー」が欲しい場合はランキングサイトなどで「合鍵が作りにくい鍵」という表示に注意しましょう。
「合鍵が作りにくい鍵」と書く場合は、「ディンプルキーで技術的に対応している鍵屋が少ないから作りにくい場合」と「登録制シリンダーだから手続きがあって作りにくい場合」の2つの場合が考えられます。もしも、合鍵を勝手に作られない鍵にしたい場合は、後者の「登録制シリンダー」かどうかをメーカーサイトなどで確認してから選ぶようにしましょう。
シリンダーを購入すると、純正キーが3本以上ついてくることがほとんどです。家族が多い人の場合や、会社などで複数の社員に鍵を渡す場合は、純正キーの本数がなるべく多いものが欲しいかと思います。ランキングサイトなどでも鍵の本数の掲載がされていることがありますが、品番によって本数が変わるものや知識がない人が作ったサイトでは類似した製品名の区別がつかず、間違った情報を載せていることもあります。鍵が3本以上欲しい場合は、シリンダー名と品番を確認し、メーカーサイトやパンフレットなどで正確な本数を確認するようにしましょう。
性能や基本情報を得ることができたら、実際に製品名をネットで検索してみましょう。そうすれば、更に詳しい情報が出てきます。また、メーカーが分かれば実際にメーカーのサイトで製品情報を調べるといったことも可能です。
また、鍵に限らないことですが、詳細なメーカーや製品名・製品番号が分かれば、公平性の高いレビューサイトで実際に購入した人のレビューを確認することも可能です。自分がいつも使っているレビューサイトがあれば、そこで検索してみることをおすすめいたします。
サイトの運営者が誰なのかを確認しておきましょう。鍵屋なのか、個人のアフィリエイト(商品を紹介してお金を貰う)目的の人なのかなど、しっかりしたサイト運営者であれば自分が誰なのかを明記しています。もしも、運営者が分からないサイトがあれば、避けることをおすすめいたします。
今回は、鍵交換を初めてする人に向けて、おすすめの鍵を場面ごとに分けてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。鍵は、防犯性だけでなく、利便性や特定の目的を想定して作られたものもあります。そのため、自分で鍵交換をする際は、しっかりとどんな目的でどんな鍵が必要なのかをはっきりとさせてから鍵を購入することをおすすめいたします。
また、自分で鍵を選んで交換するのが難しい場合は、鍵屋に依頼して目的などを伝えて一緒に鍵を選ぶといったことをおすすめいたします。部品などがあれば、実物を確認することもできるので、ネットショッピングが苦手な人、部品選びから交換・アフターフォローまで一貫して任せたい人は鍵屋に相談してみてはいかがでしょうか。
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