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ハクビシンと感染症について

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ハクビシンと感染症について

説明 野生の動物は、きちんと餌などが管理されたペットと違って、様々な病気の原因となる菌を保有しています。もちろん、ハクビシンも例外ではありません。かわいいからといって近寄ると、かまれたり、引っかかれたりして傷口から病気の原因菌が入って感染症になってしまうこともあります。今回は、そんなハクビシンと感染症についてご紹介したいと思います。

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ハクビシンが原因の感染症とは

あなたは、SARSを覚えていますか?一時期ニュースで頻繁に取り上げられた病気のことです。日本では、「重症急性呼吸器症候群」と呼ばれています。

SARSはハクビシンが原因ではなかった?

感染が広まった中国では、当初、SARSの原因がハクビシンであるとされていました。SARSに感染してしまうと、最悪、死にいたることもあるため中国では流通が禁止されました。

しかし、SARSに感染した恐れのあるハクビシンを調べてみると本来のSARSウィルスの遺伝子配列と違う配列のウィルスが発見されました。突然変異ではないかとの見解も生まれましたが、その後の調査によりSARSの自然宿主はハクビシンではなくキクガシラコウモリであるということが分かりました。

ハクビシンは濡れ衣だった?

本当の自然宿主はキクガシラコウモリということは分かりましたが、野生動物販売市場ではSARSコロナウィルスに感染したハクビシンが見つかっています。おそらく、市場で売られていたハクビシンも他の動物から感染させられたということになります。このことから、販売業者の動物の取り扱いに問題があったと言われているようです。

ハクビシンはマダニに注意

ハクビシンの場合は、マダニに注意が必要かもしれません。最近、東京でも電線の上を歩いているハクビシンが目撃されていますが、彼らと一緒についてきた「マダニ」が原因で引き起こされる病気が危険視されています。

マダニによる感染症

吸血性のマダニは、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウィルスを持っていることがあります。致死率が20%を超えるといわれており、2012年から2017年11月までに60人の死者が確認されています。50代以上での感染例が多く、死亡例も50代以上で報告されています。

SFTSに感染すると、下痢、嘔吐、腹痛といった消化器官の不調、発熱、他頭痛や筋肉痛、意識障害などの症状が現れます。恐ろしいことに、2017年11月現在有効な治療法が見つかっていないのが現状です。

ハクビシンだけじゃない

マダニを持っている生物は、ハクビシンだけではありません。ハクビシンと同様に野生化して大量に増えているアライグマもマダニを持っています。こういった山から下りてきた野生動物たちにくっついて、マダニも一緒に山を下りてきているのです。

また、こういった野生動物と一緒に下りてきたマダニはペットとして飼っている動物たちにも寄生して、SFTSをうつす可能性があります。また、SFTSに感染していると知らずに野良猫や野良犬を保護しようとして、引っかかれたり、噛まれたりすると、人間にも感染してしまう可能性があります。そのため、自分で保護しようとせずに、一度自治体に連絡するようにしましょう。

ハクビシンからの感染症を予防するには

ハクビシンからの感染症を予防するには、一番は近寄らないことです。また、家に住みつかれてしまった場合は、早めに駆除をして、ダニや病原菌のもとになる糞尿を除去・消毒することをおすすめいたします。

まとめ

今回は、ハクビシンと感染症についてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。ハクビシンから直接というよりも、ハクビシンを媒介にしてかかってしまう感染症が多かったですが、野生動物はどのような菌を持っているか分からりません。ハクビシンを見つけても、触ったり、近づいたりしないように注意しましょう。

生活救急車 編集部
生活救急車 編集部
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株式会社小学館が発信するライフハックサイト「@DIME」でレスキューなびのお役立ち記事が紹介されました。
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我が家のガレージにハクビシンがいたので検索しました。直ぐに逃げたので、ほっとしています。