さまざまな暮らしに役立つ情報をお届けします。
説明 ガス給湯器を使う際は、「不完全燃焼に気をつけて」と色々なところで言われていますが、実際どんなことに気をつけたらいいのか分からない人もいると思います。そこで、今回は、そんな給湯器の不完全燃焼についてご紹介したいと思います。
※当サイトは、アフィリエイト広告を掲載しています。
不完全燃焼とは、酸素が足りない状態で物が燃えることです。不完全燃焼を起こすと、黒い煙や一酸化炭素が生じます。「不完全燃焼に気をつけて」というのは、主に生じた「一酸化炭素」による一酸化炭素中毒に気をつけてという意味合いが大きいです。
人間が一酸化炭素を体内に多く取り入れると、意識障害や頭痛、嘔吐、呼吸障害、死亡といった症状を起こします。一酸化炭素は無味無臭のため、体が動かなくなるまで気づかずに吸い続けてしまうことがあり、重症になってから病院に運ばれることが多いのが特徴です。
不完全燃焼が起こると、一酸化炭素が発生し、それを人間が取り込むと色々な症状が出ることをわかっていただけましたでしょうか。では、今度はそんな不完全燃焼を起こしていることが分かる主なサインについてご紹介いたします。
給湯器が燃焼しているときの正常な炎の色は、青色です。炎の色は、通常、赤よりも青の方が高温です。もしも、炎の色が黄色などになっている場合は、不完全燃焼を起こしている可能性があります。早めに、メーカーや業者に相談しましょう。
給湯器内部にホコリが詰まったり、何か給湯器前に物を置いて給気口をふさいでいると、不完全燃焼を引き起こし、異臭や目がしみるといった症状が起こることがあります。ホコリなどが溜まっているのを見つけたら、定期的に掃除をしてあげましょう。また、おかしな点があればメーカーなどに問い合わせてみましょう。
給湯器の火が時々消えることがある場合は、不完全燃焼を起こしている可能性があります。また、お湯の温度が安定していないときなときは、火が消えている可能性があります。この症状が見られた場合は、早めに業者に連絡しましょう。
給湯器から、黒い煙が出ている場合は、不完全燃焼を起こしている可能性が高いです。また、ガス臭い場合はガス漏れも起こしている可能性があるため注意しましょう。もしこの症状が見られた場合は、ガス機器の使用を中止し、すぐにメーカーや業者に連絡しましょう。
不完全燃焼というと、機器本体の経年劣化や故障によって起きることがありますが、もちろん使用者の不注意や外的要因で不完全燃焼になることもあります。
給湯器の前に使わなくなったものなどを置いていると、給湯器が給気口から十分な酸素を取り込めずに不完全燃焼を起こすことがあります。
機器から水が漏れていたが、点検などをせずに放置していると、漏れた水がバーナーにかかり不完全燃焼を起こすことがあります。
家を建てて数年してから、増改築で塀や屋根などをつける際に見落としがちなのが給湯器の位置です。給湯器を囲うように塀や屋根をつけると、給湯器から排出した空気が溜まって不完全燃焼を起こすことがあります。
建物の給気口や排気口が植物や鳥の巣などが原因で、いつの間にか塞がっていることがあります。空気が十分に循環しないと、不完全燃焼を起こすことがあります。
今回は、給湯器の不完全燃焼について、どういった危険があるのか、不完全燃焼を起こしている際のサインはどんなものか、どういったことが原因で起こるのかなどについてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
給湯器の不完全燃焼による一酸化炭素中毒事故は、ニュースで取り上げられるなどされて、よく知っている人もいるかと思います。しかし、実際におかしいと思って点検される人は少ないため、もしも不具合などが起こった際は、早めに点検をするように注意しましょう。