エアコンの掃除を自分でするときの注意点～スプレーで火災するって本…

エアコンを自分で掃除したいけれど、故障などが不安でお困りではありませんか？

エアコンは精密な機械部分もあるため、「むやみに手を出すと故障するかも・・・」と心配になる人もいると思います。

また、市販されている洗浄スプレーを使うと火災のおそれがある、という情報を知っている人は、スプレーで掃除しても大丈夫なのかも気になりますよね。

そこで今回は、エアコンの掃除を自分でするときの注意点についてご紹介したいと思います。

エアコンの掃除を自分でするときの注意点

自分でエアコン掃除をする際は、まず掃除を始める前にお使いのエアコンの取扱説明書をよく確認しておきましょう。

カバーやフィルターなど各部品の外し方や、お手入れの方法などが書いてあるので、あらかじめ読んでおくとスムーズに掃除を進められます。

また、安全・効果的に掃除をするために、次にご紹介する注意点についてもおさえておくことをおすすめします。

エアコン掃除の注意点1.まずは電源を切って電源プラグを抜く

掃除の際は、感電やけが、本体の破損などの防止のために、エアコンの電源を切ってコンセントから電源プラグを抜き、エアコンが動作しない状態にしておきましょう。

電源を切っているとルーバーなどの可動部が閉じてしまいますが、ゆっくり動かせば手動でも操作が可能です（一部動かせない機種もあります）。

エアコン掃除の注意点2.エアコンを破損させる掃除方法は避ける

エアコンを破損させるような掃除方法、例えば下記のような掃除方法は避けましょう。

• ・エアコンのカバーをたわしでこする
• ・硬い棒を吹き出し口に差し込んで掃除をする

エアコンの掃除を自分で行うときは、掃除機やハンディモップ、柔らかめのスポンジなど、なるべくエアコンを傷つけない道具を使うのがおすすめです。

エアコン掃除の注意点3.自力では内部の汚れを落とせない

エアコンのセルフクリーニングができる部分は、外装（カバー）やフィルター、フィンなど表面に見える部品までとなります。

そのため、分解が必要な内部の部品にたまった汚れまでは取り切れない可能性があります。

内部にもほこりなどがたまっていると、エアコンの機能が落ちる原因となるため、定期的にエアコンクリーニング業者に依頼して分解洗浄を行ってもらうことをおすすめします。

エアコン洗浄スプレーを使うときの注意点

エアコン洗浄スプレーとは、洗浄剤をエアコンの部品に吹き付けて使うエアコン掃除グッズです。

高圧洗浄機などの特別な器具を使わずにエアコンの掃除ができる便利な製品ですが、使い方が適切ではないと火災などの思わぬトラブルが起こる可能性があるため、使用時の取り扱いには十分注意する必要があります。

そこでここからは、エアコン洗浄スプレーを使うときの注意点についてご説明したいと思います。

エアコンスプレーの注意点1.洗浄スプレーの種類に注意

エアコンの洗浄スプレーは、それぞれ洗浄する部品ごとに製品が異なります。

ホームセンターやドラッグストアでよく見るのは「フィルター」「フィン」用の洗浄スプレーです。また、数はあまり多くないですが「ファン」用の洗浄スプレーも販売されています。

スプレーに対応していない部品に洗浄液を吹き付けると故障などの原因となる可能性があるため、スプレーの購入時はどの部品用のスプレーかを確認しておきましょう。

エアコンスプレーの注意点2.洗浄部分以外を完全に養生する

スプレーを使わずにセルフクリーニングをするときと同様、内装の汚れ防止に周囲の養生をしっかり行っておきましょう。

スプレーを使う場合の養生では、「内部の部品に洗浄液がかからない」ことを意識しましょう。スプレーはそれぞれ掃除できる部品が決まっていますが、それ以外の部分に洗浄液がかかると、故障や火災の原因となる可能性があります。

思わぬ事故を防ぐために、スプレーを使って掃除をする際の養生は「隙間なく、念入りに」行うことをおすすめします。

養生する部分がわからないときは無理をせず業者に相談

エアコンの電装部分（配線など電気が通る部分）は、多くがフィンのすぐそばに取り付けられています。

洗浄スプレーを使ってフィンを掃除する際は、電装部分を養生して洗浄液が掛からないようにする必要がありますが、エアコンの機種によっては電装部分がはっきりとわからない可能性も考えられます。

どこを養生すれば電装部分に影響しないのかがわからないときは、無理にスプレーを使うことは避けて業者にクリーニングを頼んだほうが安心です。

エアコンスプレーの注意点3.水漏れ・ドレンホースのつまりに注意

スプレーを使うことで、ある程度の汚れは洗浄液と一緒にエアコンの吹き出し口から流れ落ちてきますが、スプレーの勢いで一部の汚れがエアコンの奥に入り込んでしまう可能性があります。

汚れが洗浄液と混じった状態で固まると、ドレンホースに入り込んだときに水漏れやつまりの原因となることがあるため、スプレーはエアコン内部に入り込まないように注意しながら使用しましょう。

エアコンスプレーの注意点4.内部（電装部分）に洗浄液をかけない

電気が通る内部の機械部分にスプレーの洗浄液がかかると、機械部分が腐食・ショートして発火し、火災が起こる危険性があります。

この現象はエアコンが通電している（コンセントがささっている）状態であれば、使っていないときでも発生する可能性が考えられます。

留守中、就寝中などに火災が起こると重大な事故に発展するおそれもあるため、スプレーを使う場合は使用法を誤らないように充分注意する必要があります。

スプレーの洗浄液をかけてはいけない部分

エアコンの洗浄スプレーをかけてはいけない部分は、主に次のような箇所です。

• ・電気配線
• ・電気部品（電源基盤など）
• ・ファンモーター
• ・電源プラグ、コンセント

上記の箇所は洗浄液だけではなく水濡れ全般に弱いので、スプレーのほか霧吹きなどによる水洗いのときも忘れずに養生・保護を行いましょう。

エアコンに不具合が発生した時の対処法

万が一、スプレーを使ったあとに、焦げくさい臭いや異音がしたり、動作が不安定になるなどの不具合が発生した場合は、すぐにエアコンの使用を中止して、電源プラグを抜いておきましょう。

その後、購入店やメーカーなどの修理窓口に相談しましょう。

エアコンを安全に掃除するために

エアコンを自力で掃除するときは、手順や注意事項を正しくおさえておくことが重要です。

しかし、エアコン内部の掃除は1年～2年に1回程度が目安とあまり頻繁ではないため、作業になかなか慣れず難しく感じることもあると思います。

そこでここからは、エアコンを安全に掃除するコツについてご紹介いたします。

自分でできる範囲だけを掃除する

エアコンクリーニングに慣れていない人が、無理をしてデリケートな部分まで掃除しようとすると、破損や故障につながる可能性があります。

市販されている洗浄スプレーであっても、養生や洗浄作業に自信がない人はなるべくセルフクリーニングを避けたほうが安全です。

フィルターやカバーなど、自分でやっても問題ない部分をこまめに掃除しておくだけでも内部の汚れはある程度防止できるので、洗浄作業に慣れていない場合は簡単にできる範囲までにとどめておいたほうがいいでしょう。

エアコンクリーニング業者に依頼する

破損や故障の心配をせずにエアコン掃除をしたいときは、エアコンクリーニング業者に依頼をすると安心です。

プロの業者であれば、電装部分など保護が必要な部分をしっかり養生したうえで、エアコンを分解してすみずみまでエアコンをきれいにすることができます。

エアコン掃除が難しいと感じたときは、無理をせず業者に相談することをおすすめします。

エアコンの掃除を自分でするときの注意点まとめ

今回は、エアコンの掃除を自分でするときの注意点についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

自分でエアコン掃除をするときは、部品を破損させたり、電装部分に水や洗浄スプレーをかけないように注意する必要があります。

また、洗浄作業が難しいと感じたときは、無理をせずエアコンクリーニング業者に依頼することをおすすめします。

プロの業者であれば故障や破損の心配もなくエアコンをきれいにすることができるので、お困りの際は業者への依頼も検討してみましょう。

生活救急車 編集部

生活救急車が運営するレスキューなびでは、暮らしのお困り事に役立つ情報として、トラブル解決に導くノウハウや当社の事例をお届けいたします。
株式会社小学館が発信するライフハックサイト「@DIME」でレスキューなびのお役立ち記事が紹介されました。
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