さまざまな暮らしのトラブルを自分で解決する方法を紹介。
説明 窓の傾きを調整する方法をご紹介します。
窓の下部には、窓がレールをスムーズに走行するための「戸車」という車輪状の部品がついています。
開閉の際にガタついたり、閉めた時に隙間ができる原因には、窓が傾いている事も考えられます。
戸車の高さの調節、摺動片の調整やクレセント錠の調整も行う事で補修が出来ます。
不具合の原因は、窓とレールとの間の隙間を塞ぐ部品「下部摺動片」と呼ばれるものにある可能性もあります。
隙間を塞ぎすぎると窓が動かしにくくなり、隙間をあけすぎると気密性が悪くなりますので、注意が必要です。
障子の開閉が重くなった場合や、クレセントがかかりに くくなった場合、サッシのすべりが悪いときは、戸車の高さ調整をしてください。
戸車調整ネジでサッシの傾きを直し、レールと平行にする作業です。
①障子の下端にあるホールプレートを外し、調整ねじを回し、たて枠と障子框が平行になるよう 調整してください。
②調整後はホールプレートをはめます。 障子を上げたい場合には、右に回し、 障子を下げたい場合には、左に回します。
商品によって部品の形状や場所によって方法が異なりますので、注意しましょう。くれぐれも、ネジは外さないでください。
窓内部の部品が外れた場合、元に戻せなくなる事があります。
テラスタイプはネジ穴の位置が異なりますので、予め確認が必要です。
1 固定ネジをゆるめる
プラスドライバーで反時計回りにまわします。
ネジは絶対にはずさないでください。
窓内部の部品がはずれ元に戻せなくなる恐れがあります。
2 下部摺動片の位置を調整し、ネジをしめる
下部摺動片とレールとの間にスキマができないように調整します。
ただし、下げすぎるとレールにひっかかりやすくなり、開閉時のがたつきの原因になります。窓の開閉を試しながら位置を決めてください。
引違い窓、片引き窓などの窓の中央部についているクレセント錠。
クレセント錠の窓の召し合せ部分に錠をかける部分を「クレセント」といいます。
クレセント受けとクレセントがずれているとカギがかかりにくくなります。
錠受けはストライクとも呼ばれていています。
また、クレセント錠は空き巣被害に繋がるトラブルです。
空き巣の侵入手口で多いのが窓ガラス破りですが、クレセント錠の不具合で施錠できていなければ、ガラスを割るまでもなく、侵入を許してしまいます。
窓自体ががたつくトラブルもよくあります。
今回、クレセント」と「クレセント受け」のズレを解消や窓のがたつきを解消する方法を紹介します。
引手と錠が一体になった「戸先錠仕様」や「グレモン仕様」などの場合、調整が難しいため、錠の種類を確認しておきましょう。
また、LIXIL製品の「PGシリーズ」と記載があれば調整する必要がありません。
1 .トリガーを指で押さえながら、ノブを中央位置までまわす
トリガーを押えた状態でレバーを水平にし、クレセ ント本体上下のキャップを開き、トリガーを指で押さえながら、ノブを中央位置までまわします。
2. カバーをはずしネジが見える状態にする
②2箇所の取り付けねじをゆるめます。
3 .上下のネジをゆるめる
プラスドライバーを反時計回りにまわしてください。
4.クレセントを上下に動かす
クレセント受けにかみ合うよう高さを調整してください。
5 .カバーがある製品は、ネジをしめ、カバーを取り付ける
プラスドライバーを時計回りにまわしましょう。
1. カバーを取りはずす
手でカバーを取りはずしてネジが見えるようにします。
2. 上下のネジをゆるめる
プラスドライバーを反時計回りにまわし、2箇所の取り付けねじをゆるめます。
3. クレセント受けを左右に動かす
クレセントがかみ合うように、上下に動かし、クレセント受けとの位置を調整します。
4 .ネジをしめる
プラスドライバーを時計回りにまわし、クレセント本体上下のキャップを閉めてください。
5. カバーがある製品は、カバーを取り付ける
調整ねじを締めてください。
ネジは絶対に外さないでください。
ネジが紛失したり、部品が落ちたりする恐れがあります。
この方法で、直らない場合は、クレセント錠の交換を検討しましょう。