玄関ドアレバーの垂れ下がり、下部錠前デットボルトが収まらない状況でご相談をいただきました。上部錠前破損により、割れ外れた破片とスプリングが下部錠前に落ち、下部錠前の隙間に入り込み、下部錠前が動かない状態と思います。廃盤のコンポーレドア専用の錠前になります。MIWA LA錠を代用した、加工が大変な工事です。代用する部品はひと回り大きい為、先ずは錠前が入るように加工。バックセット(戸先から、錠前の中心までの距離)やスペーシング(シリンダーとレバーハンドルの距離)の位置が違う為、必要なスペースに削り出しをし、余分な穴はエスカッションプレートでふさぎます。その為にステンレスのエスカッションにも切り出しをします。コンポーレはアルミが厚く、削るのに時間がかかりました。ご一緒に刻みシリンダーからディンプルキーへの変更をご提案し、交換をさせて頂きました。ストライクに加工調整をし完了となります。現状のトラブル原因をご説明し、今後の対策やご提案が詳しく説明できたと思います。ご予算もあり、今後は下部錠前の交換もご検討されるとの事でした。
施工日
玄関引戸の鍵を回しても開かない状況でご相談を頂きました。引戸錠の釜が戻り切らない為、釜が引戸に引っ掛かり、開かない状態でした。原因としては、錠前の取り付け位置が悪かったことや、ブレ留めビスが上下ある内の片方しか止めておらず、錠前にズレがある状態でご使用されていたことなどが考えられます。開閉しずらい状態で使用すると錠前に負荷がかかり、錠前故障の原因になります。適切な位置に、同じ型番のALPHA L4056の錠前を使用し交換となりました。理由は建物が古く、引戸のガタもあったからです。核心有りの錠前を使用する事で、少しのズレに弱いガタつきのある引戸でも、中心を揃えて施解錠が容易に出来るようになります。お客様に現状の把握と、作業工程、今後の使用について理解して頂く為に、作業の見学をしていただきました。4枚引違戸で、数回の脱着に時間がかかりましたが無事施工完了致しました。
施工日
お勝手にある門扉の鍵がかからない状況でご相談を頂きました。現場を拝見すると、ストライク側の木部が破損し、ラッチがかんでいない状態でした。原因は蝶番側の木部が破損によるドアのずれです。円筒錠が動作はするが錆び付いて硬い状態でストライクに負荷がかかっていました。鍵自体も錆が酷かった為、交換のご提案をさせて頂きました。蝶番側は表面木部の状態が良くなかったので、錆び付いたビスを長いビスに交換し、蝶番の調整等全体的に手直しをしました。それでも、ストライク側のバランスが取れていない為、ストライク自体を大幅にずらし、掘り直し致しました。錠前は、一度交換されているのか、バックセット不適合の銃前を無理に取り付けしてあった為、適合する錠前に変更し、掘り過ぎたフロントを修正し、錠前交換に至りました。お客様にも現状の把握をしていただき、修理内容や、交換に対してのご説明が詳しく出来たと思います。
施工日